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年下彼氏にプロポーズされた話💍【好きの垂れ流し】
23歳になるまで、ずっと彼氏ができなかった。
最初はネタにしていたけど、彼氏できない仲間も段々いなくなり、自分には何か問題があるのか....?とすら思っていた。
そんな私にも転機が訪れた。
1歳年下の、かわいい彼氏ができたのだ。
彼は私を単純に「好き」と言ってくれた。
私が嫌いな自分の部分も「かわいい」と褒めてくれた。
そんな彼といるとすごく前向きな気持ちになれた。
「私、別に今のままでいいんだ!」
彼といる時は自分に自信が持てた。
卒業してから、彼は私の一人暮らしの家に何度も通ってくれた。
その次の年は、お互いの勤務地が同じ地域になり、お互いの部屋を行き来するようになった。
その間には、何度も喧嘩し、何度も泣き、嫌な思いもたくさんした。
でもそれ以上に彼といる時間が楽しくて仕方なかった。
私のことを本気で肯定してくれる、唯一の人だと思った。
一緒にいる時間を長くしたくて、同棲を持ちかけた。
一緒に家を探し回って、理想を語り合って、運もあっていい部屋が見つかった。
毎日顔を合わせることになった。
彼の方が家を出るのが早いから、起こされるのが嫌だなとか思った。
でも、私の作った、なんてことのない料理を、おいしいって言ってくれた。
好きな人とごはんを一緒に食べられるのが幸せだった。
彼の病気が悪化して、辛そうな顔を見ることも増えた。
一生懸命支えてあげたくなった。
前向きな言葉をかけてあげようと必死だった。
彼が頑張ったおかげで今は症状が出なくなって、ほっとした。
同棲から1年が経とうとする今、年下の彼にプロポーズされた。
勘づいてはいたが、本当にそうだとは思ってなくて、びっくりして、せっかくのプロポーズの言葉が受け流されてしまった。
「今日みたいにおいしいものをこれからも一緒に食べていこう」
「家族になってください」
後から聞き直したが、確かにこう言ってくれていたのを記憶している。
一生懸命選んでくれた指輪が薬指にはまった。
念入りにサイズチェックまでして、ピッタリだった。
逆に違和感がなくて、後から思えば努力してくれたんだと感心した。
私をありのままでいさせてくれる彼と結婚を約束した。
単純に嬉しかった。
友人の結婚報告が多くなってきて、「はいはい、おめでとうおめでとう(失礼)」みたいになっていたので、実際に受けるとこれほど嬉しいものなんだと反省した。
はっきり言ってお金も貯まっていないし、今後のプランもあいまい。
同棲しているからなんら変わらない日常ではある。
それでも、彼なりにけじめをつけるために色々プランを考えてくれて、最高のシチュエーションで実演してくれたのが、とてもとても嬉しかった。
夢のようだった。
こんな私でも結婚していいんだと思えた。
まだ実感は薄いが、何度も指輪を眺めてはニヤついている💍
まだ働き始めたばかりの2人だし、焦らずゆっくり、お互いを思いながら、自分たちらしい家族になっていきたいと思う。