初めてのラジオ出演【お仕事のお話】
出張で山口まで来てください。
中四国管轄の営業所から連絡があったのはたった2週間前のこと。内容を確認すると、地方のラジオ番組に出て、担当商品の紹介をしてほしいとのこと。
テレビだったら嫌がったと思うが、ラジオはそんなに嫌ではなく、むしろなんとなくやってみたいと思った。
仕事自体も、原稿が決まっていてそれを読んでいくだけ。3局を1日でまわるという、初めてにしてはハードなスケジュールだが、なんとなく「なんとかなる」と思った。最近遠出もしてないし、小旅行気分で引き受けた。
実際にやってみて、なんとかなった。
予想通り原稿を読むだけ、普段からインタビュー業務もしてるので、型が決まっていれば難しいものではなかった。商品を売り込めたかどうかはわからない。
3局ともパーソナリティさんが優しく迎えてくれた。出番の前に軽い雑談をし、雰囲気を整えてくれた。紹介した商品も、「美味しい!買います、これ!」と本当に美味しそうに食べてくださった。
彼らはやはりプロだなと感じた。本番前はざっくばらんに話しているのに、いざ出番になると声色が変わる。ひとつひとつの感情を大切にして、全力で声に乗せて伝える。パーソナリティが2人いる局は、掛け合いが絶妙。お互いの発言を邪魔せず、小ネタを挟みながら笑いを取っていく。
一方自分は、原稿を読むのに必死。話を振られると「そうですね!」「良かったです!」など、同じことしか言えない。まあ素人はそんなもんだよな。わかっていても、彼らのおかげでここまで話せているんだなと実感した。
ラジオは昔から好きだったし、最近ではstandFMなど、自分で自由に配信できるサービスもあるから、どこか自分にも憧れがあった。でもまさか自分が話す立場になるとは思っていなかった。しかも1日3局も笑。とても貴重な体験だったと思う。自分の自信にも繋がったし、何より楽しかったので、こういう仕事もあるんだなと知った。
今回は山口県での出演で、生放送だったため、誰も知り合いは聞いていないはず。だからこそ緊張も大してせず、リラックスして臨めたのは幸いだった。こんな感じの経験を少しずつ積んで、ゆくゆくはテレビにも出られるようにしていきたい。