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芸術の秋、に一絡げにしないで欲しい。カラビナを。

攻殻機動隊、面白れ〜!!!
Karabinerです。こんにちは。あまり固くならないで物事を語ってみようと思い立ちました。ノートで3000文字とか書くと疲れてしまいますからね。

ありとあらゆる創作を最近楽しみすぎているのですが、今気がつけばこれが「芸術の秋」って事だったのでしょうか。私はあがいて楽しんで物事を心のままにやっていただけだっていうのに!一般化しないで欲しいな!とちょっと憤る今日この頃です。
本をたくさん読みました。漫画にハマりました。アニメにズブズブです。アニメのオープニングはいい曲ばかりです。例えそれがロシア語でも。
ある個人の芸術の秋記録を見ていただければ幸いです。一言コメントもしていきます。

小説

プラトニック・プラネッツ
雪舟えまさんの愛の神話シリーズ第一作。手放して次に行くことの怖さと高揚感、残されて行った人の気持ち。特徴的な死生観に虜になり、このシリーズを読み込んでいくことになる。

緑と楯 ハイスクールデイズ
第二作。グイグイ突っ込んでいく緑に前半はハラハラしっぱなしであった。濡れ場とかそう言った消費されがちなものをこんなにも違う視点から優しく描き出せるんだなぁ…と思う。(べつに感想がそれだけじゃないんだけどね!)

幸せになりやがれ
第三作。二人だけの世界から舞台が変わり開けて人との繋がりが見えてくるようになった。前半の別の話の、身体をよく見ているとそれは、内側から青白く発光しているようで…の一連の流れが大好き。

パラダイスィー8
四作。ちしゃの旅で青虫が主人公の小説を初めて読む。びっくりしたがこう思うと、私たちが物語に求めているものは境遇や心情を抽象化したものへの共感であって、別にガワはどうでもいいんだなとも思える。最後のみどたてシリーズ然り希望に溢れた短編集だ!

凍土二人行、黒スープ付き
五作。Karabinerはこれが一番好きだ!
特に最初の話の締め台詞を一度見て欲しい。シガの実子を祝福するような声色に、私はすっかりやられてしまった。

ナニューク達の星座
六作?短くて読みやすくて、小説と挿絵とマンガが入り混じっているような不思議な作品。雪舟えまさんの作品はメッセージがはっきりしっとり描かれていて読んでいて楽しい。

恋シタイヨウ系
7作品目!私が前世から見守ってきたミドリとタテの終着点!

観測者さんの視点、というのがなかなか近寄りすぎず離れすぎない良いものだった。
木製の光の輪となり飛び回る猫の種族の話がある。煌びやかで良い話だ。

富嶽百景
精神的に参っている人に太宰の作品が効く、という話は本当だったのだなぁと思う。凪いだ感じの情勢描写と早朝のトイレでめそめそ泣いてる筆者、親しみが持てる感じの文体。いやぁよかったなぁ。

死神の精度
初の伊坂幸太郎さん作品だった。これでよかった。時間の流れが読者が思っているよりずっと早くて、彼らの人外性にハッとする。音楽に新しい方面から光を当ててくれる作品でもあるし、何より最後の場面、余韻の響きが他にはない感じですっかり当てられてしまった。

ムーミンパパの思い出
ムーミンの第3巻。何を隠そう私はムーミンの履修を試みているのだ!
今んところはこの巻が一番好きで、冒険の始まりとかなあなあになって身を落ち着けるハメになるところとか、そう言った常にクライマックスではない中、目についた友人の瞳の煌めきがそれはもう大胆に描写されていて、私はそこの場面に囚われてしまった。

漫画とアニメ、曲

ニヒト
pixivに全話載ってます、宗孝画修羅さんの漫画シリーズ。蛇のような造形をした半身に宿る悪魔から、自己を愛することを教わる主人公ニコくんの話。ヘビの方を悪魔のように、唆すように描写しているが、やることなすこと全てどストレートな慈しみなのが見ていて癖になる。台詞回しに凝られていて助詞一文字に感動することも。

攻殻機動隊
面白いなコレ!!!!!!!
なんで私ってコレをスルーしてきたの?!?!!!!!!!
今に繋がる情報世界系SFの金字塔であり先駆者でもある作品だと伺っております。まだ一期だけしか見れてないんだけどね。
25、26話にとてつもなくグッと来た。サイボーグ化することで肌の触れ合いとかいうメロドラマが撤廃されていることが本当に興味深いし、何にも左右されない意思同士の物事の図り合いがそこにはあって、そんな文脈の逆接的な25話のバトーと少佐のシーンはとてつもなく輝いていたよね……!

rise
攻殻機動隊二期のオープニングテーマ。歌詞が力強い。「さぁ、今こそ立ち上がれ。痛みと恐怖は奥の方に隠せ。正しいものが勝利するであろう」
痛みを感じないでも忘れたでもなく「奥深く隠せ」という(この後に、ずっと未来に涙はとっておけ、という文脈が続く)歌詞は新しい価値観だったなぁと思う。だって作中の主人公ら怯んでる様子もなにもないんですもの!

まだまだカラビナの快進撃は続く。

いま一番読んでみたいのはチ。だし、九課の快進撃は見たくてたまらないし、ムーミンの「海に行く」巻とかめちゃくそいいって聞くじゃないですか。みたいなぁ。
私はこの芸術の秋ウィークをこの一年中続けたいと心底願っていますが、べつに「一年中秋じゃん」とかそんな事が言いたいのではないんです。

言葉の枠に入れられ時に感じる監視されてる感じだとか、無力感だとか、嘲りだとかを跳ね除けてどうにか過ごしたい。 
ご清聴有難う御座いました。カラビナでした。

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