"DIVE!”ー新卒4ヶ月目ママと夏
拝啓、新卒4ヶ月の私へ
ひょんなことからスナックで働くことになった女子大生は、ご高齢で引退を決めたママから事業を引き継ぎ、期待を胸いっぱいにお店をついにオープン!!!
ーーそのオープンから、4ヶ月経った。
この仕事はお客さんの反応が直接見えることが心から嬉しいことであり、ちょっぴり怖いところでもある。
楽しんでいただけたかな?
またいらしてくださるかな?失礼なことはなかったかな?
この方は何を求めてうちに来てくださるのかな?期待には応えられたかな。
そんなことを毎日・お客さん毎に思いを馳せている。
どんな役割が求められているかな?どんな振る舞いがベストかな?
失敗・反省・ちょっと成功の反復だ。
ハイヒールを4ヶ月で2つ履き潰した。
「パンツを履きたい!!」
店が休みのある暑い朝、うなされるようにそう目が覚めた。
すぐに着替えて、行きつけの古着屋さんでたくさんのズボンを試着、試着。
きっと、自分の持っているフェミニンを使いすぎた。
私が憧れたのは、前ママのようにハンサムなママなのに。
ーー目指していたお店ってどうだっけ?
目の前の期待に応えようとして、萎縮しすぎていない?
なぜ”水中”?
開業してから、一番聞かれる質問だ。
ちょっと野暮かもしれないけど、あえてここで言葉で書かせてほしい。
そんな思いから始めた水中。
まだまだ道半ば。挑戦したいこと、やってみたいことは100個ある。
「自信ないな、怖いかも」だなんて萎縮している場合じゃない。
自分でチャンスを作って、見つけて、あぁもう、飛びこまなきゃ!
きっと、さっきの古着屋で宝物みたいなレザーのハーフパンツを見つけて、気持ちが高揚している。
このまま美容院に行って、伸ばしているソバージュ風の髪の毛を、バッサリとショートにしてしまいたい気持ちだ。
自分の本音に触れると、こんなに前向きになれるのね!
夏で気持ちが開放的なのもしれない。
でも、「夏を言い訳にちょっぴり大胆になってもいい季節なのよ」と、これまでたくさんの歌が教えてくれた。
年度替わりの4月から、4ヶ月。
少しずつ慣れ始めた生活はこれからも続くけど
変身することを後押ししてくれる季節
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