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CULTURE

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株式会社水中のスナックへのこだわり、込めた想いについて。
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#大学生

嗚呼、なんと「入りづらい」ことだろう、スナックは

煌々と光る怪しい看板。不明な料金体系。 扉の向こうには何があるのか。 その重い扉を押したとしても、内輪なコミュニティ。 常連客がふんぞりかえってさえ見えるかもしれない。 ーー新参者に優しくないっ!昔は、先輩たちが教えてくれたであろうスナックの入り方。 今は、誰も教えてくれないがネットが教えてくれる。 この記事にあるマナーのうち「家にお邪魔する時のように謙虚な姿勢で」とある。ーーなんだそれ? 飲みに行っているのに、気持ちよく飲むことを許されなさそうだ。 Q.自分にとって最

嘘がつけないくらい脳内が騒がしい1日の記録

4月1日例年、前日からソワソワする。 新しい年度、新しいクラス、新しい学校。 世渡り上手な私は、新しい環境はどちらかというとワクワクする。 加えて、私は学年一の早生まれ。 この日が誕生日である。 だから、決まって「今日なんだか生まれ変われる気がする」を 身に纏って歩く日なのだ。 *** 今年も、例に違わず前日からソワソワしていた。 大学同期の華々しい門出、華々しい進路。 「明日から、みんな立派に働くんだよな〜」 なんて考えながら寝てしまったのが悪かった。 結局よく眠れ

墜落女子が小さなスナックの継承を決めた夜は静か

あるきっかけで小さな場末の「スナックせつこ」に足を踏み入れ、そのまま沼にはまってしまった私は、新卒でその小さなスナックを引き継ぐことにした。 ーーと、今ではようやく言える。しかし、ママから「継がない?」とそそのかされてから、半年間「する!」だの「やっぱり...」だの煮えきらない態度を取り続け、きっと周囲には呆れられていただろう。 踏ん切りがつかなかったのは、言うまでもなく、不安があったからだ。 目をキラキラさせて「する!」と言ったプランも、当然笑われたり、不思議と怒られた

重いドアの向こう側。スナックにはどんな人がいるだろう?

墜落しないよう人に小さく頼りたいと日々考える私は、ケアに特別関心がある。 23歳。健康で、親も元気、子供もいない。だけど、子育て・介護・自分の健康。 「墜落防止」以上の、周囲からのケアがこれから必要になることは明白。 そのケアが必要になった時、日本のケア体制はどうなのか? ...なんてことが気になってしまう私に、少しだけ付き合っていただきたい。 *** 気になる私は、大学OBで医師の森田洋之さんにインタビューする機会をいただいた。 森田さんは、夕張市市立診療所の元院