325日目(冬だと洗濯が乾きにくいのはなぜ?)
当たり前のようで意外と難しいこの問い。なぜなら、単純に、寒いから、だけでは説明できないのだ。
上靴は乾いているか
お風呂に入っているとき、長女と話をしていたら、外に乾かしている上靴のことを思い出した。明日は学校だ。
「上靴片付けた?」
「うん」
「もう乾いてた?」
「乾いてたよ」
こんなやりとりをした後だ。
洗濯が乾きにくい
「どうして冬は洗濯が乾きにくいの?」
「そりゃあさぁ、」
どう答えようかな、一瞬迷ったが、わたしは大真面目に説明を始めた。
「たとえば、30℃の時はさぁ。空気の中に入る水の量が大きいんだよ」
乗り物が好きな娘は、蒸気機関車の原理に興味があり、水が水蒸気として空気に混ざることを知っていた。
「でも、10℃の時は少ししか空気の中に入れないんだよね」
わかりやすく説明するために、風呂から上がると図を書いて説明した。
右は30℃で湿度80%
左は10℃で湿度50%の空気。
真ん中は20℃の時の飽和水蒸気量。
「右と左だったらどちらがたくさん水が入りそう?」
空気を水が入る器に例え、気温が高いと器が大きくなり、低いと小さくなるという話をした。少し考え込んだ後、娘は
「右かな」
「正解!」
「水が入りやすいということはどういうこと?」
「右?そうか、だから暑いと乾きやすいのか!」
我ながらうまい説明だったと思う(自画自賛)
お風呂場で実験
「じゃあ本当にそうなるか確かめてみよう」
「どうするの?」
「冷たいコップを温かくて湿った場所におけばいいんだよ」
そう言って、氷水が入ったコップをお風呂場に置いた。
理論的には、温度が下がると、水をたくさん含んだ水の器が小さくなり、水があふれてコップに着くはずである。
10分後、コップは下の写真のようになった。
バッチリである。長女が落書きをするほど水滴がついた。
飽和水蒸気量
ことばから入るとちょっと難しい。
みたいな感じだとちんぷんかんぷん。
でも、空気に入ることができる水の量みたいな感じで説明すると、小学校一年生でもわかるのだなぁと思った。
最後に娘が描いた絵を描いた。
空気の上に乗っている水が、コップに近づくとコップについてしまう様子を表している。とてもわかりやすい絵だ。
こうやって一緒に考えることができて嬉しい。また、気が向いたらやってみよう。
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