子どもの特性は公にしておくべきか?問題
保育所や幼稚園に通い、加配(支援をつけて先生の数を増やす状態)をつけていると出てくる悩みの一つに「クラスの保護者に子どものことを公表するか」という問題があります。
・特性を理解してもらうために公表すべきか
・問題が起こってからでは遅いので先に公表している方が良いのでは
・しかし特性があるという前提で子どもを見られてしまうのはかわいそう
・偏見を持たれるのではないかという不安
・子どもがいじめられないかという不安
保護者会などで公表される方も多いです。もちろん支援をつけていることも伏せて卒業まで過ごされる方もいらっしゃいます。
お子さんの特性を話すうち感極まって泣き出してしまうお母さんもいらっしゃいました。子育ての大変さを思うともらい泣きしちゃいます。
私は、公表したことも、しなかったこともあります。
どちらの方が良いのでしょうか?
私は、声を大にして言います。
「どちらでもいい」と思います。
園の先生は公表してもらったほうがやりやすいのかもしれません。
保護者の気持ちはどうでしょうか。
公表してしまった方がスッキリするいう方もいらっしゃるでしょうし、偏見を持たれるのが嫌だから伏せておこう(特に就学前は周りの子との違いは顕著に現れない場合が多くあります)という方もいらっしゃるでしょう。
正直に言います。
陰口を叩く人、偏見を持って噂を振り撒く人、どこにでもいます。
子どもの行動を逐一報告してくれる人。
ちょっとした話を大きく誇張して得意げに話す人。
どこにでもいます。
そういう人たちはね、公表しても公表しなくても言うんですよ。
ちょっと集団からはみ出る行動をする子をめざとく見つけて、まるで悪の根源かのように言うんです。
それは、その人の問題です。
無視しましょう。
そしてそんな人よりたくさん、全然気にしないっていう保護者の人もいます。
障がいがある・疑いがある、ということで健常発達の子と線を引く必要はないのです。
支援をつけていない子にも、得意なこと、不得意なこと、ありますよね。
私たちの子どもにも、得意なこと、不得意なことがあり、その凸凹がちょっと人より大きいので本人がしんどくならないように大人に手伝ってもらっている。
ただそれだけなのです。
なのでお母さんが公表したかったらしたらいいし、するのが嫌だったら黙っていればいいのです。
どちらを選択したとしても何の問題もありません。
問題なのは親が「人と違うことに罪悪感を持つこと」だと思います。
それはやめましょう。
しんどいから。
子どものいいところを探す隊長になりましょう。
一番近くで、子どものことをわかってあげて、愛してしまう。
それだけでいいのではないでしょうか。