読書会第117回 がんじがらめの読書会その1
本日開催の読書会レポートです。
企画趣旨
ある程度読書傾向を知っている常連さんに対して、私が選書した本を読んで感想を話してもらうという企画。
普段読まなさそうな本をこの機会に読んでもらいたい、そして私の感想とどう違うのか聞きたいという想いで開催してみた。
選書リスト
1.岩波文庫縛り
『職業としての政治』マックスヴェーバー
『五重塔』幸田露伴
『五輪書』宮本武蔵
2.大江健三郎
『大江健三郎自選短篇』
『個人的な体験』
『あいまいな日本の私』
3.対談集
『限界から始まる』鈴木涼美&上野千鶴子
『人間の建設』小林秀雄&岡潔
『音楽で生きていく!!』青柳いづみこ
4.講談社文芸文庫縛り
『さようなら、ギャングたち』高橋源一郎
『飛魂』多和田葉子
『叫び声』大江健三郎
5.現代作家
『もののたはむれ』松浦寿輝
『その姿の消し方』堀江敏幸
『伯爵夫人』蓮實重彦
6.戦前生まれの作家
『アメリカンスクール』小島信夫
『密会』安部公房
『杳子・妻隠』古井由吉
7.水村美苗
『本格小説』 『母の遺産』 『私小説』
8.宇佐見りん&中上健次
・『かか』&『岬』収録「浄徳寺ツアー」
・『くるまの娘』&『日輪の翼』
常連の方に対して個別に上記のうち3リストを提案し、1つリストを選んでいただき、当日までに1冊読んで参加いただいた。
紹介本
『母の遺産』水村美苗
『職業としての政治』マックスヴェーバー
『くるまの娘』宇佐見りん
『日輪の翼』中上健次
『人間の建設』岡潔 小林秀雄
語られたこと
私が選書したので、私と発表者とが読んでいるパターンが多いと予想していたが、案外紹介本を他の方が読まれていたり、リストから選ばれなかった本を読んでいたり、私の読書傾向と参加者の読書傾向が近しいということを改めて確認できた。
難しい本を背伸びしてなんとかして食らいつく読書体験は良かったという感想を持っていただいた。
読書会に参加すると読みたい本が増えるという方がいらっしゃるが、今回はまさにそのような機会になった。
第二回は9/24に開催する。
参加者がどんな感想を披露するか楽しみだ。
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