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B6角ダッチで太陽熱温玉
過去3回に渡って、キャプテンスタッグの角型ダッチオーブンminiというB6サイズのダッチオーブンを太陽熱で使うための準備をしてきた。そして本日、いよいよ試運転となった。
まずは、前回の太陽熱調理器に、ダイソーの五徳を設置する。
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サイズ感ピッタリである。
ここにB6角ダッチを乗せる。
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なお、今回のメニューは「温泉卵」である。
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何故、わざわざダッチオーブンなんか使っていながら温泉卵なのか。ここはドーンとビーフシチューやローストチキンでも焼けば良いのに、と思う方がいるかもしれない。
卵の白身は60度で固まり始める。白身は65度で流動性がなくなり、それと同時に黄身が固まり始める。黄身は70度で完全に固まり、白身は80度で完全に固まる。つまり、出来上がった温泉卵の具合によって、ダッチオーブン内部のおよその温度が推測可能である。
太陽熱調理器は、いかに太陽の熱を逃さないかが極めて重要である。そのため、一旦セットしたら蓋を気安く開けるようなことは避けたい。そのような都合から温泉卵を作ることにした。
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中身をセットしてプチプチで蓋をしたものを、そのまま近所の公園に持って行った。そんなに重たくない。大きさも、そんなに大きくは感じない。
プチプチの蓋に太陽の光がしっかりと当たるように置く。この時、段ボール箱の影に注目すると、しっかりと太陽の熱を取り込ませることができる。
今回、私はこの太陽熱調理器を置いたのと同じベンチに座って、資格試験対策の授業を聴きながら、2本ほど note を書いていた。
傍から見たら「荷物を運ぶのに疲れた人」と思ってくれたらと思う。まさか公園で温泉卵なんか作っているとは思わないよね…誰からも「それ何ですか?」と聞かれなくて良かった。
この日の午後1時の気温は26度。そこそこ涼しい風が吹いている。中身の重量が3kg近くあるので、風に煽られることもない。
予想最高気温は15時の27度なので、とりあえず16時までの3時間しっかり加熱した。およそ30分に1回、太陽との向きを調整した。
15時過ぎに、近所の女子高から帰ってくる女子高生達が公園に来た。誰も自分のことなんか見てないと思いつつも、どうも何だか気恥ずかしい。
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温卵はいかに?!
そして16時。一旦、プチプチの蓋を開けて、ダッチオーブンの中身を確認してみる。
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生意気にも気泡が確認される。それなりに水温が上昇したことが伺えられる。
なお、このダッチオーブンの蓋は素手で触ると火傷するくらい熱くなっている。軍手や鍋つかみが必要である。
私は公園を後にする。徒歩5分ほどで自分の作業部屋に戻ってくる。
そして、いよいよ、卵を割ってみる。
緊張の瞬間である。本当に温泉卵はできているのか…
お湯に手を入れてみると、お風呂なんてモノではない。軽く50度は超えている。
熱湯ほどではないが、明らかに火傷するくらい熱い。繰り返すが、60度を超えると白身が固まり始める。
期待と不安が入り交じる。
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「百聞は一見にしかず」とは、よく言ったものである。実に綺麗な温泉卵が出来上がっていた。
黄身は中までしっかりと固まっている。
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私が作った太陽熱調理器は、予算500円と90分で作ったものである。それでも写真のような温泉卵が作れるということは、70度以上を維持できたことを意味している。
日本は災害大国である。こんな太陽熱調理器を作って普段から使用していれば、いざという時も問題なく過ごせるのではないだろうか。
ちなみに、この温泉卵の気になるお味は、普通に美味しい。材料費のみ・光熱費がかからないということを思うと、なお美味しい。
実は、あの太陽熱調理器を作ってみて、もう一つやってみたいことが生じている。これについては次回に回したい。というのも、今すぐ試すことができないため、あちこちのご家庭で使われているであろうアレを買ってくる必要があるからだ。
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