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小説を読む効果

 本を読むことは好きだったんですが、去年までは年間一冊読むかどうか程度でした。そして読む時間がないを言い訳に、中々手に取らなかったり、飽きっぽいので、まず最後まで読了せずに綴じてしまう。そんな感じでした。昨年年末にある小説を手にしました。それまで小説というものを正直馬鹿にしていました。格好をつけて自己啓発本やエッセイばかり手にとり、ろくに読了も出来ずに終わっていた自分が、ふと手に取った小説を読了したんです。しかも満足感というか、清涼感というか、なんともスッキリとした読後感に、自分でも至極驚嘆しました。その感覚を味わってからは読了する事の楽しみ、小説の面白さ、そして読み切る自信がつき、矢継ぎ早に読みたい本が出てくる様になりました。これは本当に新鮮です。

そこで気づいたんです。小説が自分自身を知る為には最も優れたツールでもあるということを。私生活では感じる事の出来ない、自身でも見えていない感情が、他のキャラクターの生き様をなぞって行く事で一つ一つ顕になっていったんです。
自己形成、シンパシーを高めて行くには、小説も自己啓発本に負けないくらいの自己啓発本になります。そして最近の自分の読書は小説8、自己啓発本2、位になりました。

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