シェア
朗読ノオト
2020年10月29日 19:49
『斜陽』著:太宰治1947年【感想】上流階級の家庭が、戦後崩壊・没落していく様を描く。お母さま、娘のかず子、弟の直治、直治が傾倒する作家の上原の人間関係が主軸。かず子の視点からの物語ではあるけれど、この四人の存在感が凄い。戦争から帰還して人が変わってしまった直治、高貴さをまとったまま病没する母、輝いて見えた上原に再会した時の残念さ、などなど、人が変化していく様子が面白い。