谷田病院 医療マネジメント職について
谷田病院の事務部は”事務をする人”ではなく「マネジメント」をする部署と位置づけています。そのため医事や経理など特定の分野だけをするのではなく、事務部の各業務を短期間でジョブローテーションして経験を積んでいきます。
また同時に、病院経営、ヘルスケア経営を学びながら組織全体を俯瞰してマネジメントできる人材を育成しています。事務部全員が「事務長」宣言できることを目ざしています。
医療マネジメント職のが目ざしているもの
以下のような人材になることをゴールとして掲げており、一定期間で事務長に必要な知識や経験をすることを目ざしています。
事務長のコンピテンシー表に基づき、ジョブローテーションやOJT、OffJTを通して、自己のGradeを高めていきます。
こんな方におすすめ
・医療、介護業界で事務長や管理者などトップマネジメントを目ざす方
・医療、介護業界で現場を熟知したコンサルタントを目ざす方
・医療、介護業界で商品開発や営業を目ざす方
・医療や介護分野の全体的な知識や経験を積みたい方
・医療の世界で貢献したい方
・医療機関の継承をされる方
経験者じゃないとダメか?
経営とか全く知識ないけど大丈夫ですか?といった質問をよくいただきます。
実際のメンバーでも全く医療のこと知らない人、経営のことを知らない人もたくさんおり、素人の方でも問題ありません。学ぼうという想いがあれば、どんどん知識や経験を積むことができると考えています。遠慮なくご連絡ください。
※既存メンバーのインタビューはこちらから
医療マネジメント職のジョブローテーション
最短5年から最長10年かけて、各部署をジョブローテーションしていただきます。期間は個々人が目指す目標やスピードに応じて早くしたり遅くしたりしていきます(組織が強制することはありません)。例えば、ほかの企業や病院で既に経験したことがある人は短くすることもできます。もちろん、医療業界が未経験であったり、新卒でもウェルカムです。
医事課と総務課を回り、両課の業務を一通り行い、事務部全体の業務把握しつつ、病院経営につてい学んでいきます。
スキルアップのための取り組み
OJT
事務部長に毎月半日同行し、トップマネジメントが具体的にどのようなことを実行しているのか学んでもらいます。理事会の運営、銀行との折衝、大学医局への訪問、各種団体との折衝など、役職者にならないとやらない業務に同行します。
Off-JT
月1回半日かけて座学の勉強会を行います。病院経営に関するテキストの輪読。働き方に関するレクチャー、ロールプレイングや業務プロセス改善に関するディスカッション、病院のケーススタディの分析などを行います。Off-JTは外部にも公開しているため、他病院の方などが参加する場合もあります。
※Off-JTは基本的に毎月第4金曜日に実施しています。参加を希望の方はご連絡ください。
※Off-JTの様子はこちらから
日常業務での業務改善
業務改善の基本スキームであるECRSの理論に基づき、日々の業務を効率化していくことを求めています。日常業務をマンネリ化させるのではなく、より質を高めたり、効率化することを常に考え実行していくことこそ、最も身になるスキルアップの機会と考えています。
※ECRSとは
Eliminate(業務の削除)
Combine(合わせたり離したり)
Rearrange(順番の入れ替え)
Simplify(簡素化)
の4つの視点のことで。業務改善をするときに必ず考えて遂行していきます。まずは“E”を考えることが重要です。改善というとどうしてもその業務ありきで考えてしまいがちですが、そもそもその業務って必要なのか?必要ないものは削除していけないか、を先に考えます。
参考コラム:業務改善について
マネジメント研修
毎月のOff-JTのなかで、全20回のマネジメント研修を行います。以下のテーマで、1回目は知識習得のため、2回目(20ヶ月後)はその間にどのように応用したかを振り返り、3回目は研修ではなくグループワークを通して、実践してきたことをまとめていきます。
※OffJTの様子はこちらから
Off-JT等で使うテキスト
医療経営関連テキスト
医療経営士テキスト(医療経営史、日本の医療政策と地域医療システム、日本の医療関連法規、病院の仕組みと各種団体・学会の成り立ち、診療科目の歴史と医療技術の進歩、日本の医療関連サービス、患者と医療サービス、医療倫理・臨床倫理)
MBA関連テキスト
通勤大学MBA(マネジメント、マーケティング、クリティカルシンキング、アカウンティング、コーポレートファイナンス、ヒューマンリソース、ストラテジー、MOT)
中小企業診断士テキスト(企業経営論、財務・会計、運営管理、経営法務、経営情報システム、経済学・経済政策、中小企業経営・政策)
診療・介護報酬関連テキスト
DPCはやわかりマニュアル
医療マネジメント職に求められるマインドと知識や特技
病院経営やヘルスケアマネジメントのプロフェッショナルになる気持ちを持っていることを重要視します。医療業界での経験や学びは必須としていません。実際に、医療マネジメント職のほとんどは未経験者です。
知識面においては、必須ではありませんが以下のような資格取得を推奨しています。(資格取得にかかる費用については全額病院が負担します)
医療経営士3級〜1級、診療情報管理士、施設基準管理士、中小企業診断士、税理士、会計士、ファイナンシャルプランナー、CPA
他にも、医師、薬剤師、看護師、リハビリセラピスト、臨床工学技士、管理栄養士等の医療国家資格を持つ方も活躍していただけます。
SNSで多数のフォロワーを抱えていたり、特別なスキルや知識、コミュニティをお持ちの方は、その強みを考慮した仕組み等を検討します。遠慮なくお声がけください。
博士号取得者については、これまでの研究内容を業務等に活かしていくことを検討していきます。組み立てる内容によっては処遇面もプラス評価いたします。
言語については、日本語が苦手でも、英語・中国語については働くことが可能です。他の言語については相談ください。
医療マネジメント職の中長期キャリア
5年~10年かけてジョブローテーションしながら、医療・介護現場や地域包括ケアシステム、地域づくりの経験を積み、それ以降については、ご希望に応じて、関連の医療経営支援会社(医療環境総研株式会社)や業務提携しているコンサルティング会社に転籍したり、事業会社のマネジメントを行っていただけます。
また、他の病院や介護施設等へのマネジャークラスとしての転職についても斡旋させていただきます。医療経営のプロフェッショナルとして業界内で活躍していただくキャリアを構築します。
医療マネジメント職が活躍するフィールド
・各種メディアや学会誌等への執筆活動・全国各地での講演や研修会の講師
・グループ内の組織や部署におけるマネジメント業務
・上益城郡地域の医師会や社会福祉協議会などの運営支援
・他病院・介護施設の経営コンサルティング業務
・甲佐町を中心としたまちづくり支援業務
谷田病院の医療マネジメント職に関する執筆原稿
・メディカルサポネット
・看護のチカラ「より良い病院をつくるまネジメント事務職とは」(竹森健太)
・月刊/保険診療「病院経営の鍵を握るマネジメント職」(堀部純)
各種お問い合わせ
以下のようなお問い合わせについては積極的に受けておりますのでお気軽にご相談ください。
・施設見学やOff-JT(毎月半日の勉強会)の参加
・数日〜1年間の医療経営人材の育成研修
・他施設や企業との共同でのOff-JT 開催
・研究や学業機関におけるフィールドワークや調査の実施
・ヘルスケア関連の企業支援や製品開発
・執筆や講演会の講師
・経営改善や業務改善の支援
・谷田病院事務部の仲間として一緒に働きたい方
(年齢、国籍、経歴、性別は問いません。必要なのはやりたい!気持ちです)
カジュアル面談
医療マネジメント職や病院経営に関して活躍したい方、何か聞いてみたいことがある方、お気軽にご連絡ください。