不幸から抜け出す 愛情不足を解消するために必要なこと 7分
愛されることを望む前に、自分を受容して、自分にも他人にも思いやりを持てるようになろう、というお話です。
私はこれまでの人生でずっと「私は愛されない人間なんだ」と思ってきたの。でも私の人生にはそれよりもっと悪いことがあったと、はじめて気がついたの。私自身、心から人を愛そうとしなかったのよ
マリリン・モンロー
マリリン・モンロー。
有名なアメリカの女優さんですよね。
前にyoutubeのラジオで紹介した映画、オー・ヘンリーの人生模様に、まだ無名のころに出てて、すごいキレイでした。
そんな彼女ですが、36歳という若さで亡くなっています。
自殺と思われますが、ケネディ大統領との不倫に絡んで・・・みたいな陰謀論みたいなものもあります。
彼女の母親の家系は、精神的な病気になりやすかったらしく、母親は彼女も例外ではなかった。そんなこともあり、マリリン・モンローは、複雑な環境で育つことになります。
いろいろな家をたらい回しのようにされて、9歳のときに孤児院に入る。
11歳のときにまた引き取られますが、養母のほうは、以前から知っていた人で、良くしてくれたけど、養母の旦那が、マリリンに手を出そうと・・・性的虐待をしようと・・・して、結局その家から出ることになり・・・ という感じで、安心がほしい子供時代に、まったく安心ができない環境で育ったわけです。
これは想像ですが、彼女は愛されるということがどういうことなのか、体感的にも分からなかったんじゃないかと思います。
そして、素の自分を、マリリン・モンローではない自分を愛してもらいたかったんじゃないかなと思います。ずっとそれを求めていたんじゃないかと。
何がきっかけで、彼女がそのことに気づいたのかは分かりません。
でも、すごく重要なことを言っていると思います。
自分は愛されない人間だと思っていると、そのとおりの行動をしてしまうものです。
どうせ愛されないと思ってるから、人のことも大切にできないし、本当の意味で相手を好きになることもできない。
いずれ裏切られる、みたいな気持ちが根底にあるから、踏み込みきれないし、どこか覚めたような態度になる。
そして相手が離れていけば、やっぱりね、となる。
コミュニケーションだってそうですよね。
しゃべるの苦手と思い込んでいたら、そもそも誰とも話そうとしないし、話すことにコンプレックスがあるから、人と話しても、変な感じになって、会話が続かず、なんだろうこの人、と思われて、やっぱりダメなんだよ、しゃべるの、となる。
ちなみに僕も、しゃべるの苦手です。
人と話すのが得意じゃないと言ったほうがいいかもしれません。
でも、苦手だから人と話せないとは思っていません。
一人でいるのが好きな人間なので、人が多い場所が苦手だったり、初対面の人と話すと、あとでものすごく疲れを感じたりはしますが、普通に話すことはできる。
それは、外向型の人に比べれば喋れないけど、内向型には内向型のコミュニケーションのとり方があると分かったから。
自分のマイナスの思い込みを外したわけです。
そうすれば、喋りがうまい人には敵わなくても、普通にコミュニケーションを取ることはできるようになる。
あとは慣れですね。
話が少し逸れましたが、愛されたいなら、人を本気で大切に想うことも大事ですが、その前に、くどいようですが、自己を受容することです。
愛して!と、外側に向かって言ったところで、それを受け入れてくれる人は中々いないし、いたとしても、自己を受容できていないなら、相手が受け入れてくれても、そのことを自分で否定するということになって、やがて相手が離れていってしまうことになる。
自己を受容すれば、人のことも愛せるようになる。
でも、一つ注意点があります。
それは、完璧にやろうとしないこと。
自己受容を完璧にする、相手の全部を受容するのが愛だから、受け入れるんだ、と、完璧にしようとしない。
そんなの無理だし、完璧を基準にするのは、無理な基準を設定してるのと同じで、別の言い方をすれば、本気でやる気がない、とも言えます。
だから、100%に近づけるようにする、でいいんです。
たまには自己否定的になることだってあるし、大好きな人でも、ここは許容できない、ということもあって当然。
そこは、そういうことはあるよね、でいいんです。
そうやって、お互いを無理のないかたちで受容して、成長していける関係になれたら、最高だと思います。
そんな人が身近にいるなら、大切にしてください。
そういう人にまだ出会っていないなら、出会えるように、出会ったらお互いを大事にできるように、まずは自分を大事にしてあげてください。
みなさんに元気や癒やし、学びやある問題に対して考えるキッカケを提供し、みなさんの毎日が今よりもっと良くなるように、ジャンル問わず、従来の形に囚われず、物語を紡いでいきます。 一緒に、前に進みましょう。