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ヤシの木と徳島市 ――国体が生んだ?駅前通りのシンボルツリー

割引あり

徳島県徳島市の鉄道の玄関口であるJR徳島駅前には、背の高いヤシの木が植えられています。

徳島市のどこに植えられている?

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駅前に立つヤシの種類はワシントンヤシです。その背の高さには存在感があり、駅前ロータリーのシンボルツリーとしての役割をしっかり果たしているように思われます。

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また、ヤシの木は駅前から徳島市のシンボル的存在の眉山の麓までの道に、中央分離帯の街路樹として植えられています。

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その他、市内を流れる新町川沿いの公園に植えられています。

ヤシの木はいつ植えられたのか?

さて、このワシントンヤシ、いったいいつ植えられたのでしょうか。

徳島新聞によれば、1953(昭和28)年に開催された国体に向け、県外からの来訪者に徳島名物として見せるために植樹されたとあります。

余談ですが、徳島市において、ヤシの木は1929(昭和4)年に旧徳島県庁が建てられた際に既に植えられていたようです。

徳島市におけるヤシの木とは

徳島駅前をはじめ、徳島空港近くの道路沿いなど、市内各地にヤシの木が植えられた意図を考察すると、
①前提として県外からの来訪者に徳島(市)の印象を与えたいという意図があり
②それを満たすものが、特徴的なフォルムを持つヤシの木であった。
③かつ、徳島市の温暖な気候(注)からも、ヤシの木はぴったりであった。ということが考えられます。

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では、そんな温暖な気候とヤシの木イメージはどのように紐づいていったのでしょうか。
拙著『雰囲気ヤシの木』では、南国やリゾートのイメージだったり、シティポップの象徴だったり、色々なイメージが含まれているヤシの木というものについて、豊富なカラー図版を交えながら様々な観点で考察しています。

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