ちいさい沖縄見つけた
植物園の中に、沖縄で目にすることの多い植物がかたまって展示されてました。
沖縄県の花デイゴです。もっともこれは、アメリカデイゴで、沖縄のデイゴは、葉がとても少なく、花びらがたくさん固まって咲きます。
「でいごの花が咲き、風を呼び 嵐が来た〜
デイゴは咲き乱れ 風を呼び 嵐が来た〜」島唄より
結構太いです。これを刈り取るのは、重労働だと思います。
「ウージの森であなたと出会い
ウージの下で千代にさよなら〜」島唄より
ウージは、サトウキビのことです
沖縄では、バナナと一緒に庭先に植えられているのをよく見ます。
野菜として完熟する前のパパイヤを食べることが多いからでしょうか。
花を見ていただけないのが残念です。
上から順番に、白い線香花火のような幻想的な花が連なって咲きます。
ただ、普通、日暮れに咲いて、夜明け前に散るので、薄暗いジャングルでないと、昼間見られないんです。
葉っぱを見ていただくと分かると思いますが、シークヮーサーは、みかんの仲間です。
沖縄でよく栽培されています。
生憎、花も実もありませんでしたが、近づくだけでぷ〜んと、柑橘系の香りが漂ってきます。
普通のみかんの木よりだんぜん強い香りです。
バナナに見えますが、松尾芭蕉でおなじみの、バショウです。
バナナのような花が咲きますが、実を食べるのではなく、沖縄では葉っぱの繊維で芭蕉布という布を織るのに使います。
「海の青さに 空の青 南の風に 緑葉の」芭蕉布より
この歌は、沖縄復帰50年式典でも歌われていましたね。
生姜の仲間で沖縄では野生化しています。甘い良い香りがするだけでなく、抗菌作用があり、沖縄ではいろいろなことに利用されるようですが、餅菓子のムーチーを巻くときに最もよく使われます。
私の家では、このゲットウの精製した香油を、防虫剤として使っています。
植物園に行ったら、「ちいさい秋」じゃなくて「ちいさい沖縄」を見つけました。