意外と奥が深い相中飛車
初手▲5六歩を突く者には避けられない「相中飛車」
今日は相中飛車の解説動画を投稿したので、
ぼくにとっての相中飛車を語ります。
↓今日の動画
元々は嫌いな戦型だった
中飛車歴はかれこれ13年程になりますが、
最初の数年は「相中飛車」が嫌いでした。
下の図が嫌いだった理由です。
当時の自分(24中級~上級程度)の相中飛車は、この形になることが大半でした。
飛車と銀が硬直状態になって、お互いに主張が作りにくい。
駒組みの進展性もなく、序盤数手にして方針が難しい。
ハッキリ言って、つまらない戦型だと感じていました。
相中飛車を避けるために3手目▲7五歩を勉強して、初手▲5六歩は指さなくなりました。
「歩腰銀には歩で対抗」が強すぎる
ここ数年は、相中飛車もよく指します。
改めて考えてみると、序盤はいくらでも工夫できることに気が付きました。
特に多い作戦勝ちパターンは、△6四銀型に対して▲6六歩~▲6七銀型に組む形だと思います。
図は「歩越し銀には歩で対抗」という格言通りに組んだだけ。
後手は△5五歩と突かないと△6四銀が活用できないですが、いつでも▲6五歩の切り返しがあるので成立しない。
△6四銀が早々に狙われる駒になっているため、実戦的にも先手を持ちたい展開です。
一番指すのは角交換型
自分が一番好むのは、先に角交換をして▲4六銀型に組む形です。
▲2二角成△同銀を決めて▲4六銀型を目指せば、△4四歩~△4三銀型に組まれません。
相手の駒組みによっては、将来的に▲6六角と打つ将棋になります。
早指しでは特に手応えを感じているので、よく指す展開です。
相中飛車特有の奇襲戦法
最近では、こんな奇襲戦法もあります。
自分は糸谷先生の棋書で初めて知りましたが、意外と有力な戦法です。
詳しくはこの本の第7章をみてください。
初見殺しは間違いなし、狙いがわかっていても対応するのは大変です。
意外と奥が深くて面白い相中飛車
今回紹介した形以外にも、相中飛車には色々な構想があります。
冒頭で紹介した動画では、角側に玉を囲われて対抗形に似た将棋になりました。
相振り飛車は定跡がないだけに、魅力がたくさん隠れてますね。
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