ビジネスにおける分析の本質とは?
ビジネスにおいて、あらゆるシーンで分析が求められます。
営業担当であれば、予算未達で着地しそうな場合どうやって予算を達成するかの分析と対策。営業管理職であれば、自身が管掌する部門の予算達成に向けた分析と対策などなど…。
予算達成していればそこまで詳細な分析が必要ないため、まさに勝てば官軍…。
ビジネスにおける分析の本質とは何か?
結果が出ない原因(因果関係)を明確にし、原因を取り除くための現実的かつ効果的なアクションを策定することが分析の本質です。
言い訳じみた内容を列挙しても、上司の納得は得られず、分析に時間をとられアクションに時間を割けないという悪循環に陥ることも…。
どうやって、結果が出ない原因(因果関係)を明確にすればよいのか?を整理していきます。
①論理的に考えるとはどういうことか?
分析の本質論の話をする前に、論理的に考えるとはどういうことか?という視点を整理します。
よく発生する事象は下記です。
1)抽象的な言葉ばかり並べられており、何が言いたいのか分からない
○○を効率化します。××を推進します。といった抽象的な言葉で表現することで逃げ切ろうとすると失敗します…。
抽象的な言葉は、曖昧な行動しか生まないことを上司は認識しているので、具体的なアクション(いついつまでに○○する)まで落とし込まなければ説得性に欠けます。
2)まわりくどい展開説明が中心で、何が言いたいのか分からない
○○の際に××ということが起こり、△△の際に□□といったことが起こり…といったような、起こった事象を順番に展開する方もいます。
自己防衛からから、できなかった理由を延々と伝えたところで、結局何が問題なの?と上司に切替されます…。
原因を列挙し、具体的な事象として補足説明をする(主張とそれに対する根拠を完結明瞭に伝える)という論理展開でなければ上司の納得は得られません。
3)情報を集めてから考え始めても、妙案は一向に浮かんでこない
何が原因だったのか?を探るために、自身の行動を洗いざらい列挙したり、数値集計を事細かく実施する方もいます。
私もこのパターンでしたが、情報を集めまくっても結論に至らず、妙案が一向に浮かんでこないケースが大半です…。
まずは手元にある情報から仮説を立て、仮説を立証したり具体化するために必要な情報は何かを整理することで、着手すべき事柄が明確になり、より最短で結論までたどり着けます。
②ビジネスにおける分析の本質とは?
ビジネスで問われていることは、最終的には結果であり、結果を出すためのアクションを明確にする必要があります。
ただアクションを列挙すれば良いわけではないのが難所です…。アクションをすることでなぜ結果が出るのか?という因果関係を明確にすることが併せて必要です。
因果関係を分析する基本は「比較」です。比較といっても様々な切り口があります。目標との比較、昨年との比較、他部門との比較、人別の比較、競合との比較などなどです。
比較をし違いや具体的な偏り箇所が発見できれば、問題点のあたりをつけることができます。このあたりをどう解釈するか?がポイントになりますが、課題解決フレームワークで続きはみていきます。
③課題解決フレームワーク
課題解決として使えるフレームワークが、「What(課題は何か?)-Where(課題はどこに集中しているか?)-Why(原因は?)-How(解決策は)」の流れに沿い思考を展開していくことです。
課題解決に当たり起こりがちなことは下記が挙げられます。
因果関係を分析する基本として「比較」を挙げました。
定量面での課題特定に使えますが、数値を並べて比較するだけでなく、グラフ化するとより視覚的に違いを訴求できます。
例えば、インパクトを強調したい場合は円グラフや棒グラフが有効です。また、トレンドを強調したい場合は折れ線グラフが使えます。
伸びている事業と伸びていない事業を明確にする際はウォーターフォールを使うとより浮き沈みが顕著に表れます。
ただし、グラフはあくまで違いを表すためのツールにすぎないので、違いが発生している定性的な理由を明確にしなければ原因が特定できたとはいえません。
私自身分析にはとても苦労しましたが、本日述べたフレームワークを利用することで、短い時間で効果的な打ち手を講じられるようになりましたので、参考になれば幸いです。