「成功に至るプロセス」PMF(プロダクト・マーケット・フィット)と事業計画の重要性
こんにちは。事業計画研究所です。
本日のテーマはPMF(プロダクト・マーケット・フィット)についてお話します。
企業の科学
起業・新規事業のバイブルともいえる1冊
『起業の科学』という書籍をご存知でしょうか?
この書籍を、ものすごく簡潔に要約すると「とりあえず商品を出してみて、顧客に受け入れられるか試しましょう」という内容だと思っています。
『では、事業計画は必要ないのでしょうか??』
勿論そんなことはありません。商品を出すという仮設課題のもと検証を繰り返すことを事業計画として書く。そして、その事業計画に基づき、更に仮説と検証を繰り返していくことが重要であると考えられます。
その中で目指すべきゴールとしてこのPMFが掲げられているのです。
PMF(プロダクト・マーケット・フィット)とは
=顧客が熱狂的に欲しがるものを作れる状態
と本書では表現されています。
そして「なぜ、このPMFを達成することをゴールとして置いてあるのか」についてはこう記されています。
失敗するスタートアップの多くは、顧客の心をつかめていないPMF達成前の未成熟な製品やサービスに人材や資金を投入して失敗します。
起業家が成長を焦る気持ちは痛いほどわかりますが、スタートアップの失敗のほとんどのケースは、製品開発にいち早く着手する、成長を急ぐといった「時期尚早な行動」に出てしまうことが原因なのです。
あなたが起業を志すなら、成功に至る基本的な方を把握することをお勧めします。
(入門)企業の科学/田所雅之より引用
何となくイメージつきますでしょうか?
起業家が思いついた“良いアイデア”は、顧客にとっての“良い商品”であるとは限りません。それ自体も仮説を立て検証する必要があるというわけです。
PMF達成への4つのステップ
STEP1「アイデアを検証する」
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STEP2「課題の質を上げる」
*CPF(カスタマー・プロブレム・フィット)
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STEP3「ソリューション(課題の解決策)の検証」
*PSF(プロブレム・ソリューション・フィット)
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STEP4「人が欲しがるものを作る」
*PMF(プロダクトマーケットフィット)
最後のSTEP4「人が欲しがるものを作る」の段階。
つまりはこの書籍でゴールとされるPMF達成を目指して、STEP1~3で課題仮説を見つけ出し検証を繰り返していくことが重要です。
そして事業計画にも同様の事が言えるでしょう。
PMFと事業計画
事業計画はあくまで『計画』です。一度で全てが完結するわけではありません。仮説と検証を繰り返し、事業計画もそれに応じて書き直していくことが成功に至るプロセスなのだと考えます。
PMFを達成する具体的な手法については、また別の記事でご紹介していきます。