水魚の交わり #33 辞書の生き物
水魚の交わり
魚は水がなければ生きていけないことから、切るに切れない密接な関係のことを表すたとえです。
三国志
由来は中国の三国志で、三顧の礼を尽くして迎えた諸葛公明と劉備の親密な関係に対して不満を持った関羽や張飛に対しての劉備の次の言葉です。
「自分にとって孔明がいることはちょうど魚にとって水があるように欠くことができないものだ。」
水を得た魚のよう
類似の言葉に「水を得た魚のよう」という言い回しがありますが、その人にふさわしい場所を得て能力を発揮し、大いに活躍することのたとえとして使われます。言葉の由来は水魚の交わりと同じく三国志の逸話ですが、魚と水の良好な関係から派生して、活躍の場を得て生き生きしている様を表す言い回しです。
劉備玄徳
劉さんという名前の中国人の友人がいますが、「劉はどんな字を書くのですか」と聞かれた際には、「三国志の劉備玄徳の劉です」と答えるようにしているとのこと。そうすると、相手は三国志の劉備を知らないとは言えず、「わかりました」と解決するのだとか。日本語にない漢字の場合は大変でしょうね。