辞書の生き物 #292 女郎蜘蛛:じょろうぐも
ジョロウグモ
一番知られている代表的なクモです。
足は黄色と黒、胴体は黄色と青みがかった色の縞模様で、典型的なクモの巣を作ります。
名前の由来は「女郎」とついていることから、昔の遊郭(ゆうかく)にいた女性の派手な衣装を、このクモの鮮やかな色合いに見立てて付けられたという説が有力です。
ジョロウグモはメスが大きな巣を作り、オスはその周りでメスとの交尾のチャンス狙っています。
クモは動くものに反応してエサにしますので、オスはうかつに近寄れず、メスがエサを食べているすきに近づいて交尾することが多いようです。
ジョロウグモと並んでよく知られているのが「コガネグモ」でしょう。
ジョロウグモよりは少し小ぶりですが、よく似た黄色と黒の縞模様を持っています。
クモ合戦
鹿児島県の加治木町では、6月の第三日曜日にコガネグモ同士を戦わせる「クモ合戦」が開催されています。
江戸時代に始まったとされる伝統行事で、海外からの参加者もいるほど盛り上がっています。