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ムツゴロウ #231 辞書の生き物
ムツゴロウさん
「ムツゴロウ」といえば、九州の有明海の干潟で見られるハゼ科の魚ですが、このペンネームで親しまれた作家で動物研究家の「ムツゴロウさん」が亡くなりました。ご冥福をお祈りします(トップは著作の1つの写真)。
魚の「ムツゴロウ」は漢字では「鯥五郎」と書きますが、同じ発音の「鯥:ムツ」とは違う種類の魚です。
ムツゴロウは脂身が多く、「脂っこい」という意味の「むつごい」の「むつ」と、ハゼ科の「鮴:ごり」がくっついて「むつごり」となり、これが変化して「むつごろう」となったと言われています。
「ムツゴロウさん」のペンネームの由来は、徹夜していた大学時代の疲れてだらっとした様子が似ていたからとか、出版社の担当者の命名だとか言われていますが、個人的には顔の風貌が似ていたからではないかと思っていました。
有明海の干潟には、「ムツゴロウ」をさらに不気味にしたハゼ科の魚「ワラスボ」がいます。ムツゴロウより大きく、その顔は映画の「エイリアン」を彷彿とさせますが、珍味だそうです。