辞書の生き物 #332 フンコロガシ
フンコロガシ
日本ではなじみがない虫ですが、「ファーブル昆虫記」で有名になった、動物の糞(フン)を転がして運ぶユニークな生態を持ったコガネムシのような昆虫です。
哺乳類の糞を丸く削って、逆立ちする形で後ろ足を使って安全な場所まで転がす性質を持っています。
安全な場所まで持ってきた丸い糞に卵を産み、幼虫は糞を食べて育ちます。
フンコロガシは、古代エジプトでは「スカラベ」と呼ばれ、生命を生み出す創造や再生の象徴としてあがめられていました。
エジプトでは、お土産としてスフィンクスやピラミッドの置物に並んでスカラベが売られています(下の写真)。
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