『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか? 』 〜村山太一みたいになりたければ、村山太一になるしかない〜
『なぜ星付きシェフの僕がサイゼリヤでバイトするのか?』を読了。
私って、なんてつまらない人間なんだろうか。
本書を読み進むにつれて、ついそんなことを思ってしまった。
著者の村山さんの人生はとても面白い。そして楽しそうだ。
なぜならば、村山さん自身がとても面白い人だからだと思う。そして、その面白さの根底にあるのは素直さだ。
素直な人間は、面白い。
素直な人間は、成長する。
素直な人間は、強い。
だから、素直な人間は、成功する。
この本には、タイトルの答えが書かれている。
でも、みんながみんなサイゼリヤでバイトしたからって、うまく行くわけじゃない。
これを読んでうまく行く人は、きっと村山さんと同じ素直な人間だ。
以前読んだ本には、こう書いてあった。
セミナーの参加者のうち、実際にやってみる人は2割。まず、8割の人は聞いただけで、やろうとすらしない。
そして、その中で実際に成果につなげている人は2割。参加者が100人いても、うまく行く人はたった4人程度。
私は以前、会社のブログを開始する前に、ブログの開設と運用のセミナーに参加した。
その後実際に開始して、6年続けて1000以上の記事を更新して、会社が取材される際にはブログも紹介していただけるようになった。上記の例でいうとうまく行った4人のうちのひとりだ。
だからといって、私自身は自分はそんな素直じゃないと思う。
ブログは開始する気満々だったし、何かを続けることは私の得意とするところだ。そんな要素がたまたま重なっただけだ。
素直という点で言えば、私は日々ぶっちぎりで素直な人間と一緒に暮らしているので、自分のことを素直だなんて、とてもじゃないけどおこがましくて言えない。
家族は素直だ。ぶっちぎりで素直だ。
30年近く前に読んだ新聞記事を読んで「そうだ!」と思って挑戦を始め、人のアドバイスや読んだ本の内容を愚直に実践して、10年かけて新商品を開発した。
で、今度はそれを自分で持って、売りに歩いた。そこでも、アドバイスを実践して、紹介してもらった人にはすぐ会いに行って、その末やっと日本中で売れる商品になった。
家族は、考え方がとても面白い人間だ。
家族は、いまだに成長し続けている。
家族は、とんでもなく心が強い。
だから、家族は、この先もきっと成功するだろう。
私はつまらない人間だ。
だけど幸いに私は、とても面白い人間と人生を歩んでいる。
そのおかげで、つまらない人間である私の人生は、なぜか面白い。
本書は本文だけでも十分面白いが、付録1のサイゼリヤ会長&社長&村山さんの対談は、素直の極みみたいな人たちの考え方が爆発しているし、付録2のベスト本リストはすごく読んでみたいと思ったし、早速一冊は手に入れた。こちらも読むの楽しみ。
なんでうまくいかないんだろうって悩んでいる人は、ぜひ読んでほしい。そして、自分の未熟さを知って悶絶してほしい。きっと、そこから見えてくるものがあるはずだから。
もちろんん私自身も悶絶しまくり、そしてなぜか途中で胸が熱くなりまくってしまって、意外な自分と出会うこともできた、とにかく超オススメな一冊。
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