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『できる40代は、「これ」しかやらない』 〜地面を掘って作った教会は見に行けなくても〜

『できる40代は、「これ」しかやらない』を読了。

以前に本の感想で、「40歳を過ぎて少しした頃に、もう自分はどこにでも行けて、なんでも出来るわけじゃないんだな、ということを唐突に思った。」と書いたことがあった。地面を掘って作った教会を見にエチオピアに行く機会は、たぶん私には訪れない。

そう、40代になると「未来」は無限ではなくなるのだ。

しかし、40代は楽しい。今までの人生で40代が一番楽しい。はっきり言って最高だ。

と言いながらも、やっぱり楽しいだけでもない。

この先、知力・体力ともに衰えていくであろう自分自身や、まわりとの関係、考えだすと不安なこともいっぱいだ。そして、思い返せばやり残したことも、まだまだまだまだたくさんある。
だからこそ限られた時間を精一杯活かすことができるよう、「これ」しかやらないことを決めることが40代には必要なのだ。

本書の中で特に参考になったのは、”「残りの人生ですべきこと」を三つ決める”ということ。
自分が「手に入れたいもの」「やり遂げたいこと」「何を大切にして生きて行きたいか」を三つ挙げ、それぞれにウエイトをつける。そしてそれを円グラフにすると、自分がこれから何に時間を使うべきなのかの目安になる。これは、ぜひ書き出して実践してみようと思う。

地面を掘って作った教会は見られないかもしれないけれど、崖の上にある教会はやっぱり見てみたい。そして、できれば何かをやり遂げて死んでいきたい。
そんな欲張りな自分を見つめ直して、充実した残りの人生へ向けて新たなスタートを切らせてくれる、もう若くない私たちへの戒めとなる一冊。

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