岩松勇人プロデュース@ビジネス本研究所:未来に先回りする思考法 佐藤航陽
【未来に先回りする思考法】はこんなあなたのための書籍です。
●変化が激しい時代を生き抜きたい人
●努力にもう人スパイス加えたい人
●個人で起業したい人
●先を見通す力を養いたい人
●未来を考えてこれからのキャリアプランを練りたい人
【未来に先回りする思考法の目次】
第一章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
第二章 すべてを「原理」から考えよ
第三章 テクノロジーは人類の敵なのか
第四章 未来に先回りする意思決定法
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【要約】
今回は、
「未来に先回りする思考法」
という本を解説します。
あなたは、
抜群の成果を出している人たちを見て、
・同じ人間なのになんでこんなに違うんだろう
・こんなに努力してるのに自分はなんで
成果が出ないんだろう
って思ったことありませんか?
このような圧倒的な成果を出している人を
見ては、
いいなぁ〜と指を咥えたり、
自分もいつかああなれたらなと憧れたり、
時には、コイツなんか腹立つ!
と嫉妬してしまうこともあるかもしれません。
でも安心してください。
この本には、
あなたでも圧倒的な成果を出すための
秘訣が書かれています。
圧倒的な成果を出している人たちは、
今からご紹介する秘訣を最大限
活用して成果を出しやすい環境を作って
戦っているだけなんです。
この本の結論は、
「未来を見通して、大きな成果を出そう」
という内容です。
実は、著者の佐藤航陽(かつあき)さんも
この未来を見通す力をうまく活用して、
累計100億円以上の資金調達をして、
年商100億円のグローバル企業に
成長させました。
私はメタップスペイメントって聞いたこと
あったんですけど、その決済サービスの
社長なんですね!
日本赤十字社やJTBの旅行決済などで
導入されているサービスです。
佐藤さんは、世界的経済紙フォーブスでは、
「日本を救う起業家ベスト10」
に選ばれて、
30歳未満のアジアを代表する30人
「Under 30 Asia」
にも選ばれています。
若くして圧倒的な成果を出された
佐藤さんの思考回路や成果を出す秘訣を
本書で学ぶことができます。
あなたもこの考え方を導入することで、
今よりもずっとラクに成果を出せる
かもしれません。
圧倒的な成果を出しやすくする本書の
重要なポイントを3つ解説します。
それでは順に解説していきます。
まず1つ目のポイント
1 変化を先回りする
99、9%の人が未来を見誤ってしまいます。
未来を予測して先回りできる人間は、
0.1%しかいません。
どんなふうに見誤ってしまうのか。
いくつか例を挙げてみます。
「飛行機の実現までには百万年から
一千万年はかかるだろう」
ニューヨークタイムズがこの記事を掲載してから
数週間後にライト兄弟が空を飛びました。
iPhone が発売されたとき
「赤外線がないなんて流行らない」
「おサイフケータイが使えないなんて不便」
と多くの人が言っていましたが、
世界で累計18億台も売れています。
Facebook が日本に進出したとき、
「実名性の SNS は日本人の気質には
合わないので普及しない」 と
多くの 「知識人」 が言っていたことを、
私たちは都合よく忘れています。
このように人間は、当たり前のように
未来を見誤ってしまうんですね。
この人間の性質を知っているからこそ
Googleは20%ルールというものを
取り入れています。
これはGoogle社内ルールで就業時間の
20%は自分の好きなプロジェクトや
アイデアに時間を費やしてもいい
という有名なルールです。
Googleにいる優れた経営者でも
いつも正しい決断をし続けられることは
不可能だ、ということを前提にしています。
もし仮に経営者の意思決定が間違っていた
場合でも、残りの20%のプロジェクトの
中に正しい選択があれば、
企業として存続が可能だということです。
確かに大企業の偉いおっさんたちが、
肩を並べて経営会議ばかり繰り広げていたら、
若い人たちの間で流行ってるSNS
なんかに目がいきませんよね。
今では当たり前のようにSNSから
見込み客を集めるSNSマーケティング
という手法が確立されています。
これだけ変化の激しい時代なので、
若者の習慣や意見を経営に取り入れる
視点はかなり重要に思います。
Facebookも元々は、
大学生同士の交流を図るために
開発されたシステムなんです。
アメリカの大学ではもともと
新入生の顔写真とプロフィールを
掲載した名簿を作って配布する習慣が
あったそうなんですが、
それをオンライン版にしてSNSにした
だけなんですね!
頭がいいあいつは何の教科を履修してるんだ?
あいつって今彼女いんの?
そういえばあの人の趣味ってなんだろ?
というような項目が自由に更新できる
ので、学生の間で爆発的に流行した
ことがきっかけだったそうです。
このような未来や変化を先読みする力は、
ビジネスではとても重要な視点なんです。
ダーウィンの進化論的な考えでは、
なかなかうまくいかなくなってきてるんです。
「変化に対応する」ことよりも、
「変化を先回り」することが必要です。
でも、変化に先回りって言われても
抽象的すぎてイマイチ理解できませんよね?
これについてどう対処すべきなのか?
を次のポイントで見てみましょう。
2 努力よりも大きな波に乗る
大きなリターンを出すためには、
適切な時に適切な場所にいることが重要です。
人間ひとりの努力によってできることは
限られているので、努力に頼るよりも、
大きな流れに乗る方が、はるかに速く目的地に
着くことができます。
著者の佐藤さんは、短期間で大きな企業を
つくりあげた企業経営者に会うと、
意外な共通点があることに気づいたそうです。
どんな共通点だと思いますか?
コミュニケーション能力が高くて、
リーダーシップや人望にあふれていて、
コンセプトを掲げて軸がブレない人
そんなイメージがあると思います。
ですが、共通点は違ったところにあったんです。
実は、短期間で大きな成果を出している人が
コミュニケーション能力が高く、
リーダーシップや人望にあふれる
スーパービジネスマンであることは稀なんです。
彼らが共通して持っているのが
「世の中の流れを読み、今どの場所にいるのが
最も有利なのかを適切に察知する能力」
例としてGoogle、Amazon、Facebook
などの巨大IT企業の創業者たちが
取り上げられていますが、
もっと身近な個人として成果を出している
人たちを例に見てみましょう。
今やYouTubeのパイオニアとも言われる
ヒカキンは、YouTubeが流行る前から
目をつけていて、コツコツと動画をUPしています。
当時は海外での人気が高かったため、
『Super Mario Beatbox』
と英語の説明文を入れて、
海外アーティストとのコラボで
ブレイクスルーをしました。
そして日本でもYouTubeが流行り出した
タイミングで、小学生の視聴者が
多いことに着目して今では
海外向けの動画ではなく、
小学生にターゲットを絞って活動しています。
これはまさに大きな波に乗って
成果を出した典型ですよね。
もう一人、大きな波に乗って
飛躍されたYouTuberがいます。
オリラジの中田さんですね。
YouTubeはエンタメとして
おふざけ動画を見るというイメージが
ありましたが、YouTubeで学習する
というトレンドをいち早く察知して
教育系YouTuberとして確固たる
ポジションを確立しています。
動画は10分以上は見られないという
常識をぶっ壊して20分以上の動画を
量産するスタイル
みんなテロップを入れて動画編集に
力を入れていましたが、
ホワイトボードでわかりやすく楽しく
をモットーに解説するスタイル
芸人で教育系をやってる人が
いなかったということで、
徹底的に差別化を図りながら、
大きなトレンドの波に乗っかって
飛躍された典型例です。
今の時代は個人でも企業並みの力を
手に入れられる時代なので、
大きな波に乗れれば、
努力以上の成果を出すことができます。
「じゃあどうやって大きな波に乗ればいいの?」
と私も思ったんですが、
次のポイントでは大きな波に乗るための
コツが紹介されています。
早速見ていきましょう。
3 タイミングと切符
大きな成果を出す秘訣をお伝えします。
最もあなたを遠くに連れていってくれる
電車を見つけて飛び乗ればいいんです!
はい、これだけでは漠然としすぎなので、
細かいところを見ていきましょう。
この比喩表現では、あなたの人生の物語を
電車に例えて表現しています。
電車に乗るには「切符」を持っている
必要がありますよね。
この「切符」にあたるのが「リソース」です。
それは資金だったり、
自分のスキルや経験だったり、
人脈だったりと様々です。
もちろん、電車によって切符はすべて異なります。
各駅停車の普通の電車の切符。
特急電車の切符。
新幹線の切符など色々ありますが、
あなたを遠くに連れてってくれる
最上級の切符を手にいれる必要があります。
もしあなたが、何が課題でどうすればよいか
がわかっていても、切符を持っていなければ、
チャンスに飛び乗ることはできません。
そして、もうひとつ重要になるのが電車の出発時刻、
つまりタイミングの問題です。
ビジネスの世界には、定められた時刻表はありません。
自分の予測にもとづいて、電車がやってくる
タイミングを読む必要があります。
タイミングが、すべてを決めます。
だからこそ、未来が読めるだけでは価値はないのです。
その恩恵にあずかるためには、
未来に向かう電車が来るタイミングで、
必要なリソースを揃えて、
駅のホームで待っていなければなりません。
そのためには、まず自分が持っている手持ちの
カードをきちんと把握して、
電車が来るまでの残り時間の中で、
足りない条件を揃えておく必要があります。
この電車を見分ける能力、
つまり未来が読める能力がなければ、
ただチャンスに気づかず通り過ぎて終わり。
切符を持っていなかったら、
チャンスが目の前を通り過ぎて
何もできず指をくわえて終わり。
タイミングを逃してしまったら、
せっかく準備万端で駅のホームに到着しても、
ドアが閉まって終わり。
こんな状況になってしまうわけです。
とにかく重要なのは、タイミング。
早すぎてもダメだし、もちろん遅すぎてもダメ。
今は自粛の影響もあって、
オンラインサロン、オンラインスクール
サブスクリプションサービスなどが
すごい勢いで拡大しています。
これも大きな波ですよね。
この波が来る前にこれらのサービスを
展開している人たちは、
この大きな波の恩恵を受けて飛躍しています。
未来を見通す力、
大きな波、タイミング、切符
それぞれ意識して人生に役立ててください。
それでは最後におさらいしましょう。
1 変化を先回りする
人間は、当たり前のように
未来を見誤ってしまいます。
「変化に対応する」ことよりも、
「変化を先回り」することが必要です。
2 努力よりも大きな波に乗る
大きなリターンを出すためには、
適切な時に適切な場所にいることが重要です。
人間ひとりの努力によってできることは
限られているので、努力に頼るよりも、
大きな流れに乗る方が、はるかに速く目的地に
着くことができます。
3 タイミングと切符
大きな成果を出すには、
最もあなたを遠くに連れていってくれる
電車を見つけて飛び乗りましょう。
そのためにはタイミングと切符が
重要になりますので、今のうちから
準備しておきましょう。
著者について
佐藤 航陽(サトウ カツアキ)
株式会社メタップス 代表取締役社長
1986年 福島県生まれ 早稲田大学法学部中退大学在学中の2007年に株式会社メタップスを設立し代表取締役に就任。2011年に人工知能を活用したアプリ収益化支援プラットフォーム「metaps」を開始。これまで累計57億円の資金調達を実施し、東京、シンガポール、香港、台湾、上海、サンフランシスコ、ソウル、ロンドンの世界8拠点で事業を展開。2014年より決済サービス「SPIKE」を開始。2015年のフォーブス「日本を救う起業家ベスト10」、AERA「日本を突破する100人」に選出。