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頭がいい人がしている「構造化」と「モデル化」をこれ以上ないほどわかりやすく説明してみた


頭がいい人がしている「構造化」と「モデル化」をこれ以上ないほどわかりやすく説明してみた

理解力の話題を続けます。

私の提唱する理解力のモデルは、「第一の理解」と「第二の理解」に分かれています。第一の理解におけるゴールは「体系化」することであり、その体系化があるおかげで、第二の理解に進む(第二の理解を得る)ことができるわけです。

関連する記事はこちらです。ぜひご参照ください。



では今回の本題に入ります。ここまでの内容をプロセスとして表現すると、次のようになります。

第一の理解 →「体系化」→ 抽象思考 →  第二の理解 →  深い理解

つまり、物事を深く、正しく理解するためには、第一の理解において構築した「体系化」された情報が極めて重要になるということです。

そこで今回はこの「体系化」についてもう少し深掘りし、あなたが実際に頭を動かす際のヒントになればと思っています。私は「体系化」とは次の2つに分類し整理をしています。

「体系化」=「構造化」+「モデル化」

つまり体系化を理解するためには、構造化とモデル化の2つを理解すれば良いと考えるのです。以前のある記事において私はこう表現していました。

構造化とモデル化はいずれ詳しく解説することになりますが、現時点ではモデル化とは定式化とも呼ばれ、現実の事象を数学の対象にすること、決まった方式に当てはめること、論理が一貫するような厳密な言葉遣いで表現すること。構造化とは要素とその関係性を明らかにし、メカニズムとして説明することだとご認識ください。現時点ではエクササイズに対する私の回答などから「なんとなく感覚的に」捉えておいていただければ十分です。

これで「わかる」という人もいれば、「わからない」という人もいます。前者の方はおそらくこの記事は読まなくても良いのかもしれません。構造化とモデル化については後ほど、これ以上わかりやすく説明することは無理と断言できるほどに噛み砕いた内容で説明することになります。この記事のタイトルは、嘘ではありません。おそらく。

ではまず私とあなたとで、「体系化」という言葉について共通認識を図ります。一般的な「体系化」の定義は次のとおりです。

体系化とは、もともとバラバラな個々の物事を一つにまとめ、わかりやすくすることを指します。 「体系」という言葉には、秩序や規則に基づいて矛盾なくまとまった一つのかたまり・全体という意味があります。 バラバラに存在する個々の物事をこの「体系」の状態に変化させることが体系化です。

わかるような、わからないような、という感想の方も多いのではないでしょうか。私なりに究極までシンプルに表現するなら、次の1行になります。

「こうなっていますよ」と示すこと

例えば飲食店のメニュー表などは体系化されたものと言えます。もともとバラバラな個々の物事を一つにまとめてわかりやすくしたものであり、「ウチの店が提供できる食事というものは、こうなっていますよ」と示すものではないでしょうか。あるいは書籍の目次なども同じ理由から、体系化された状態のものと考えられます。「この本の中身は、こうなっていますよ」と示すものだからです。

また、ビジネスにおいて大事とされる概念に「ヒト・モノ・カネ」があると聞いたことはないでしょうか。確かにこの3つはビジネスをするうえでとても大切なものであり、この3つのうちいずれかが欠けたら成り立ちません。ビジネスにおいて必要なものは細かいものを挙げればたくさんあります。しかしそのような細かいものをまとめていくと、最終的にはこの「ヒト・モノ・カネ」という3つにまとめることができるのではないでしょうか。これもまた、「ビジネスにおいて必要ものは、この3つですよ(こうなっていますよ)」と示していることに他なりません。

体系化とは、誰にでもわかるように、「こうなっていますよ」と示すこと。

これが私の、究極の一行です。

実はこの体系化とは2つのアプローチにより実現できます。そしてこの2つは優劣があるものではありません。また、◯◯の場合はAを選び、××の場合はBを選ぶ、といった明確な基準があるものでもありません。どちらを選んでいただいてもよく、そこはあなたの好みで(あなたが納得できていれば)良いという考えです。選択肢があることを不自由に感じるかもしれませんが、できることなら選択肢がある自由さを楽しんでいただきたいというのが個人的な希望です。

その2つのアプローチなるものが、先ほど示した「構造化」と「モデル化」です。まずは一般的な定義から確認しましょう。

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