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そもそも「わかる」とはどういうことか、数学的に言語化してみた。


そもそも「わかる」とはどういうことか、数学的に言語化してみた。


しばらくは「理解」をテーマに言語化を続けようと思っています。

さっそくですが、「理解する」をもっと優しく子どもでも知っている言葉に変換するなら、「わかる」となるでしょうか。そこで問いです。

「わかる」とはどういうこと?

実に難しい問いだと思いませんか。誰もが当たり前のことだと思っていること、知っていることが常識のものほど、言語化することは難しくなります。

なぜ人を殺してはいけないの?

絆ってなに?

なぜ透明の水が青く見えるの?

難しい……笑

本題に戻りましょう。

「わかる」とは、「同じ」と「違う」に分けていくことです。つまり理解の基礎は「比較」にあります。(※)

たとえばテーブルの上に何か物体が置いてあります。あなたはそれがリンゴだとわかります。なぜリンゴだとわかるのかというと、あなたの脳にある情報と比較し、「同じ」と「違う」に分けていくからです。分けていった結果、あなたの脳にあるリンゴという情報とテーブルの上の物体が「同じ」だと認識します。だからあなたはその物体をリンゴだとわかるのです。

もしその物体がヒャブリングリアーゼ(架空の何か_笑)だとして、あなたの脳にある情報すべてと比べて「違う」となるなら、あなたはそれがヒャブリングリアーゼであることがわかりません。

ここから話題が転換します。

数学は100%「わかる」ことが求められる学問でした。なんとなくわかったかも、が許されません。なんとなくわかった状態では、100%正しい証明もできませんし、唯一絶対の正解がある演習問題を攻略することもできません。そういう意味で私たちが数学を勉強する意味は、「わかる」を自ら作る能力を育むためでもありました。

私は著書や企業研修などで数学的思考を提唱していますが、その内容は1つの数式で表現するとこうなります。

数学的思考=定義×分析×体系化=定義×(分解+比較)×(構造化+モデル化)

ここでは詳しいことは述べません。ぜひ書籍などで学んでみてください。

数学的思考を構成するもののうち、欠かせないのが「比較」です。比較することなしに数学は絶対にできません。たとえば

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