数字を読むことが面白くなる! 「サイズ感」のトレーニング
数字を読むことが面白くなる !「サイズ感」のトレーニング
研修シーズン真っ只中。おかげさまで全国で楽しいライブをビジネスパーソンの皆様と楽しんでおります。
データ分析。数値化。説明術。説得術。言語化術。私の提唱するビジネス数学の守備範囲は実に広い。もっと多くの人に学んでもらえるよう、頑張らないといけませんね。もし同じ思想を持った方がいたら、ぜひ一緒にやりましょう!
では本題に。
あらためて、数字って難しいですよね。
この「難しさ」はいろんな側面からの「難しさ」を指します。計算が難しい。読み解くのが難しい。分析が難しい。理論が難しい。いろいろと、難しいです。
今回は「読み解くことが難しい」という立場をとります。数字を読み解くとは、ある数字を見てその数字に意味を持たせることです。私は「意味づけする」という表現を使います。
とりわけ難しいのはサイズ感です。サイズ感。もしかしたらあなたはこの感覚がないかもしれません。ぜひ最後までお付き合いください。
まずはサイズとは何を指すか、例で示します。
たとえばあなたが学生だとします。数学が得意です。クラスの中では1位です。素晴らしいですね。でも学校全体では10位です。日本全国では3589位です。みたいなことは私たちの日常によくあります。
・クラス
・学校全体
・日本全国
これらの違いは何の違いでしょうか。そうです。サイズの違いです。すなわち重要なのは、サイズが変われば意味づけが変わるということです。そこで浮かび上がる問いがあります。
あなたならどのように答えるでしょうか。私なりの回答をまとめておきます。
あなたが数学を学ぶ目的が「クラスの人気者になりたい」ということであれば、「クラス」というサイズで意味づけをすれば良いでしょう。そうではなく「大学推薦入試のためにその学校で上位に入る」であるならば、「学校全体」で意味づけをすることになります。あるいは「国内における偏差値最上位の大学に挑戦する」ならば、「日本全国」というサイズで意味づけすることになるでしょう。
すなわち目的によってサイズが決まるという当然の結論にたどり着きます。
ではビジネススキルの話に展開させましょう。
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