1-17 concrete epic
午前3時半バイトから帰宅したおまえはパンプスを靴下ごと玄関へ脱ぎ捨てショルダーバッグと着替えの入った麻布の手持ちバッグをコートと共に衣紋掛けの脇へ放り投げると一直線にベッドへ倒れ込んだ最近干してない安物の羽毛布団のペシャンコな冷たさがじわじわと体に染み込みおまえの精神に束の間のクールダウンを告げているようでなんとも心地よい「もう疲れたもう寝たい化粧落としてないし着替えてないし明日の準備…もういいまた明日は8時半に出勤か」夕飯を食べた記憶は無いが空腹感も無い今一番おまえの体が心