大物風ラッパー言ってること半端
呂布カルマ氏の発言が物議を醸している。
彼は以前から、アニメオタクに対し敵意を剥き出しにしてきた。しかし、今回はやや炎上気味だ。現在ではメディア露出も増え、ACのCM出演も果たすなど、単にネットの論客という立場ではなくなっているのだから当然だ。
私個人としては元々、この方を全く評価していない。本記事では崇高なアニメオタクの一人として、大物風ラッパーをdisらせて頂く。
呂布カルマ氏の投稿を遡ると、アニメアイコンに対しての恨みつらみが度々見受けられる。アニメアイコンという曖昧な主語で、個人的な好き嫌いをSNS上で語る分には問題ない。だが、今回のように明確な対象が存在する場合、個人の感想では済まされない。
恋山形駅はおよそ10年前から、「恋駅プロジェクト」と題して地域振興を図ってきた。これは全国で4つしかない、名前に「恋」が付く駅を所有する鉄道会社が結集した一大プロジェクトだ。
採算問題などから地方鉄道の廃線がニュースとなる現在、このような取り組みは非常に素晴らしい。インフラである鉄道はその地域を支える重要な社会基盤であり、収支に見合わないからといって簡単に撤退できない。
利用者と収益、その板挟みとなっている鉄道会社が多い中、観光需要を産出し地域経済の活性化を図ることは、SNSで戯れ言を投稿する大物風ラッパーより、クリエイティブかつ社会的意義のある取り組みだ。
著名人である呂布カルマ氏が、公衆の面前でこの取り組みを貶めることは正当性もなく、ただの誹謗中傷に近い。重ね重ねになるが、個人の感想では済まされない。謝罪と発言の撤回が必要だろう。
そもそも、呂布カルマ氏が持て囃された理由はラッパーの割には色々と理解あるという点ではないだろうか。元々漫画家志望だったり、サブカル方面にも明るいなど、その意外性がウケていた。”色々と”の部分には弱者にも優しいというニュアンスも含まれる。
一般的にラッパーと言うと、オラついて近寄りがたい、反社会的なイメージが強かったと思われる。しかし、彼はそのパブリックイメージとのギャップを上手く演出することで、セルフブランディングを行ってきた。
だが、SNS上での実態は相も変わらず、特定の属性に対しての根拠なき非難ばかり。これではメディア露出をきっかけに、彼を認知した層が失望するのも無理はない。
過去、漫画好きを公言する呂布カルマ氏はアニメ化もされた「彼女、お借りします」とのコラボレーションを果たしている。このような仕事を受けていながら、オフィシャルなアカウントでアニメアイコンを揶揄する様子は非常にチグハグだ。正に言動不一致と言って差し支えない。
当然、本音と建前は存在するし、本意ではない仕事もあるだろう。しかし、メディア露出も多い人間が公式アカウントで投稿することは、例えリアルとネットで分けようとも、それは建前として成立しない。
呂布カルマ氏はXのプロフィールにて、「パフォーマンスだから真に受けんな。」という一文を添えている。予防線、もしくはレスバトルにおける余裕を見せる戦法かもしれない。いずれにせよ、彼の投稿からはパフォーマンスらしさや、余裕を感じることはできない。ただ、自分が嫌いな人種に対してSNSで、怨嗟の声を撒き散らすだけの存在だ。パフォーマンスだと言うなら、ユーモアも添えるべきだろう。
正直、グラビアアイドルの画像を添付しながら投稿する方がよほど気持ち悪い。同じ男から見ても品位に欠ける行為だ。言いがかりとポルノをセットで投稿する行動のどこを笑っていいのか分からない。これが彼の言う”パフォーマンス”なのか?ただただ下品でつまらない、これをパフォーマンスと呼ぶなら表現者として恥ずかしくないのだろうか。寛容を訴えながら、不寛容。サブカルの仕事をしながらオタク批判。こんな本音と建前も使い分けられない、言動不一致な人間がラッパーとは信じられない。
最後に僭越ながら、呂布カルマ氏をdisりたいと思う。