ルイボス

人生の56%をアニメに捧げた過激派オタク。過去の名作紹介やアニメについて発信していきます!

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「機動戦士ガンダム00」脱構築的な革新作

2007年から放送され、大人気を博した「機動戦士ガンダム00」 今回は00の魅力を脱構築的な観点から再評価していく。 評価へ移る前に脱構築について解説する。 つまり、「A」と「B」というような優劣が存在する二項対立関係において、固定観念となっている対立関係を批判し、新たな意義や価値を見出すことである。これを踏まえ00の魅力について述べていく。 勧善懲悪で寓話のような物語00は他のガンダムシリーズと比べて、物語が勧善懲悪に傾いている点が特徴だ。本作を象徴する「武力による紛

    • Jetpack Composeにおける画面遷移を伴わないLazyColumnのスクロール位置のリセットについて

      最近趣味でAndroidアプリ開発を行っているが、Jetpack ComposeのLazyColumnで画面遷移を伴わない場合のスクロール位置のリセットをどのように実装するか迷っている。 例えば、LazyColumnに表示するリストの内容が更新された時、その再コンポーズ時に一度だけスクロール可能な時に位置をリセットしたい(index=0) 普通はrememberLazyListStateでLazyListStateを取得すると思う。だがその場合、画面遷移の最初の1度だけ、L

      • 大物風ラッパー言ってること半端

        呂布カルマ氏の発言が物議を醸している。 彼は以前から、アニメオタクに対し敵意を剥き出しにしてきた。しかし、今回はやや炎上気味だ。現在ではメディア露出も増え、ACのCM出演も果たすなど、単にネットの論客という立場ではなくなっているのだから当然だ。 私個人としては元々、この方を全く評価していない。本記事では崇高なアニメオタクの一人として、大物風ラッパーをdisらせて頂く。 呂布カルマ氏の投稿を遡ると、アニメアイコンに対しての恨みつらみが度々見受けられる。アニメアイコンという曖昧

        • アニメ好き芸能人は全員にわかオタクです

          先日、ハライチ岩井氏のニュースが少々話題となった。 バラエティ番組の企画にて岩井氏は「アニメ好きは免許制にすべき」という持論を展開した。その理由は、昨今のにわかオタク達に辟易しているからと言う。私からすれば、アニメ好きを公言する芸能人は例外なく、にわかオタクだ。 岩井氏は記事中で、にわかオタクに対する嫌悪感を次のように述べている。 ”アニメ好き”を名乗る流行りのアニメしか知らない人々に対し、批判的に論じている。ここまでは納得できる。というより大衆認知度が高い作品のみを挙げ

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          ヒモ男が語る超ヒモ理論

          私事で恐縮だが、筆者は約3年半ほど世間一般で言うヒモをしている。 そんな生活の中、以下の動画を発見した。 動画の概要はナイチンゲールダンスというお笑いコンビのヤス氏(サムネイルの方)が、自らの経験を元にヒモの極意を伝えるものになっている。 そして、現ヒモである筆者はこの内容に違和感を覚えた。 動画の6:00程から、「飯にはうめぇだけ言え」という格言が飛び出す。 これ自体には賛同というか、ヒモに限らず他人に作ってもらった料理は、嫌な顔せず食べるのが当然だ。さらにヤス氏は、過剰

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          昔の博識=今のバカという話

          皆さんの周りで、幅広い分野の知識を得意気に語る人はいるだろうか? 恐らく昔であれば、その類の人間は博識と評されていたはずだ。 だが今となっては、その幅広い知識=雑学を披露することは自身がバカであると証明する行為に他ならない。何故なら、現在ではゆっくりやずんだもん動画に代表されるコンテンツで、インスタントに情報を摂取できるからだ。 私の体験を話そう。久々に会った友人が、突然ユーゴスラビア紛争や地政学ついて熱く語りだした。友人には申し訳ないが、近現代のヨーロッパ史に全く興味もな

          昔の博識=今のバカという話

          「School Days」寓話的な愛憎劇

          今回は「School Days」の魅力を愛憎劇、アダルトゲーム原作アニメの成功例、この2つの視点で解説したい。 School Daysと言えば、主人公の伊藤誠がクズ男の代名詞として、今やある種のミームと化している。巷では女の敵や世界一のクズとして有名で、アニメや原作ゲームを未見でも、名前だけなら知っている方も多いはず。 また本作は主人公の知名度だけでなく、最終話の結末を引き合いに衝撃作と評する声も多い。だがこれには大いに疑問を感じる。 何故なら、School Daysとい

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          「AWOL」ハードボイルドB級洋画アニメ

          今回は三菱商事とバンダイビジュアルがタッグを組んだ異色のアニメ「AWOL -Absent Without Leave-」について語りたい。 本作を一言で表すなら、訳アリ軍人とテロリストの死闘を描くSF活劇だ。 AWOLは洋画をそのままアニメ化したような、ケレン味溢れる作風が最大の特徴だ。タイトルにあるAWOLは軍隊用語で、敵前逃亡や無断離脱の意味である。さらに、主人公の声優にはアーノルド・シュワルツェネッガーの吹き替えで知られる玄田哲章氏が起用されている。 OPテーマはh

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          Z世代?いいえ、それはゆとり世代です

          ここ数年、今どきの若者を指して「Z世代」という言葉が用いられている。だが、日本においてZ世代という区分は間違いだ。何故なら、我々がZ世代と呼称している若者たちの多くは、単なるゆとり世代だからだ。 戦後アメリカとZ世代Z世代とは Z世代はアメリカのコンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニー(以下McK)が定義したとされる。 この定義では1960〜1970年代に生まれた人々をX世代と呼称した。そしてそれに続く形でY世代(1980〜1995)、Z世代(1996〜201

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          「デュアル!ぱられルンルン物語」王道と異色のラブコメ

          今回は「デュアル!ぱられルンルン物語」について語りたい。 本作はある日突然、平行世界へ飛ばされてしまった主人公の奮闘を描くSFラブコメ作品となっている。 制作はAIC、原作に梶島正樹氏、シリーズ構成には黒田洋介氏が起用されている。勘のいい方ならお気づきだろう、この作品は「天地無用!」シリーズのスピンオフだ。しかし、天地無用!を知らない方でも楽しめる作りとなっているので安心して欲しい。 悪役の不在と排除されたシリアス本作最大の特徴はシリアス要素が皆無な点だ。徹底してシリアス

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          「桃の園」いい加減なパロディやめませんか?

          今回は何やら燃えている「桃の園」を3話まで読んだ上で、巷に溢れる薄っぺらいパロディについて物申す。 結論から申し上げると、パロディの域にも達していない非常に下らない漫画である。戦隊ファンとして不愉快な作品と表現してもよいだろう。 「桃の園」の制作経緯だが、株式会社ゲオホールディングス傘下のデジタルコミックレーベル「comipo comics」が主催した企画で誕生した。 この企画は芸人が大喜利をして漫画の設定を考案する「設定さん。」というYou Tube番組である。 動画内(

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          「地球少女アルジュナ」社会問題をグロテスクに取り上げた名作

          今回は地球少女アルジュナについて語りたい。 地球少女アルジュナはサテライト初の元請け作品となっている。 監督は河森正治氏、音楽には菅野よう子氏が起用され、プラス以降のマクロスシリーズを彷彿とさせるスタッフだ。 初期のサテライトオリジナル作品は尖った作風とメッセージ性が特徴で、元請け作品の2作目にあたる「ジーンシャフト」もハードSFアニメの傑作として名高い。 ジーンシャフトについては個別の記事も書いたので、よければ読んで欲しい。 ちなみに、河森氏がサテライトで次に監督を務

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          「撲殺天使ドクロちゃん」荒唐無稽ギャグアニメの超名作

          今回は「撲殺天使ドクロちゃん」について語りたい。 本作はおかゆまさき氏による同名ライトノベルが原作となっている。 2005年と2007年にOVAとして発売され、特徴的なOPソングも相まって人気を博した。 さらに本作は「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」「大魔法峠」と共に邪道魔法少女シリーズと呼ばれている。本シリーズは魔法少女の純真なイメージとは程遠い、ブラックで破茶滅茶な内容が大きな特徴だ。 後年、魔法少女まどか☆マギカのヒットを受け、王道から外れた魔法少女物が量産さ

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          「The Soul Taker 〜魂狩〜」新房監督の原点がここに

          今回は「The Soul Taker 〜魂狩〜」について語りたい。 本作は「化物語」「魔法少女まどか☆マギカ」のヒットで知られる、新房昭之監督の原点となった作品だ。 タツノコプロ制作、WOWOWで2001年に放送されていた。 「シャフ度」という言葉をご存知だろうか。シャフト制作のアニメで、キャラクターが独特な角度で首を曲げる演出を指す造語だ。 実は「The Soul Taker 〜魂狩〜」はこのシャフ度の元祖となったアニメなのだ。シャフ度の元祖が、タツノコプロ制作の作品

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          「マブラヴ」アニメ化に尽く失敗したシリーズ

          アダルトゲーム界で不朽の名作として語られる「マブラヴ」「マブラヴオルタネイティヴ」だが、アニメ化では尽く失敗している。 今回は失敗した理由や原因を考察したい。 断っておくが、アンチ記事ではない。 EX、UL、AL、TE、TDA、シュヴァルツェスマーケン等々、外伝作品の原作ライトノベルなどシリーズ全て履修済みだ。その辺の自称ファンよりシリーズへの解像度は高いと考えて頂いて構わない。 最初の失敗「トータル・イクリプス」シリーズ初のアニメ化作品である「トータル・イクリプス(以下

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          「神無月の巫女」負けヒロインならぬ、負け主人公のアニメ

          今回は「神無月の巫女」について語りたい。 神無月の巫女は介錯氏の同名漫画を原作としたテレビアニメである。この作品の最大の特徴は、主人公が恋敵に負けるという点である。 しかも、その恋敵は女性であるから驚きだ。 本作は、メインキャラクターである「来栖川姫子」と「姫宮千歌音」そして「大神ソウマ」の3角関係を描く愛憎劇だ。日本神話の神々をモチーフにした巨大ロボットも登場し、輪廻転生も含んだ壮大な純愛物でもある。 実は姫子と千歌音は「剣神アメノムラクモノツルギ」という神に仕える巫

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