4年間続けてきた「毎朝10分間のラジオ発信」
4年間続けてきた「毎朝10分間のラジオ発信」
私は今、約4年間毎日続けていることがある。それは、毎朝10分間のラジオ発信だ。
「ラジオ?」と驚く人もいるかもしれない。まだ個人がラジオを発信するということは、それほど認知されていないのが現状だ。しかし、最近では「stand.fm」などのラジオアプリが登場し、自分の声を簡単に発信できるようになった。もちろん、他にも様々なラジオアプリがあるが、私がこの活動を始めたのは、毎日noteでブログを書いていた頃だった。
「文字よりも、言葉のほうが想いを伝えやすいのではないか?」
そんなふと思ったことが、ラジオを始めたきっかけだった。
自分のやっていること、やりたいこと、思いを言葉で伝える機会がほしかった。独演会を開くことも考えたが、そんな技量は私にはなかった。そんな中で出会ったのが「stand.fm」。
2025年2月11日現在、休まず1378回目を迎えている。
毎日10分間、ただ語る
このラジオは、毎日10分間、ただただ語るだけ。
話し上手ではないし、面白い話や感動する話ができるわけでもない。ただ、自分の思うことを淡々と話す。台本もなし。事前に何を話すか決めずに、スタートボタンを押してから考える。釜山のこと、韓国のこと、自分のこと、和まつりのこと……その時々に感じたことを、思いつくままに話す。
事前に考えてしまうと、どうしても意識が流れ、話が不自然になってしまう。無理に構成しようとすると、話と話がハリボテのようになり、隙間風が吹くようなトークになってしまう。だからこそ、昨日と同じことを話しても、一昨日と同じことを話しても、その瞬間に頭にあるものを伝えることが大事だと思っている。
生活に溶け込む音声メディアの魅力
このラジオは、月曜から土曜は収録で朝8時頃にアップし、日曜日は朝8時に生配信を行っている。
音声メディアの魅力は、生活の中に自然と入り込める点にある。YouTubeは画面を見続けなければならないが、そんな時間が1日にどれだけあるだろうか? しかし、ラジオなら家事をしながら、通勤しながら、シャワーを浴びながら、犬の散歩をしながら、ドライブしながら、夜寝る前など、さまざまなシーンで聴くことができる。
10分間の妙味と話すことの難しさ
私が選んだのは「10分間」。
この10分という時間は絶妙で、1人で話すには意外と難しい。2人や3人で話すならあっという間に過ぎる時間だが、1人だと間が持たなくなる。簡単に言えば「独り言」なのだ。
しかし、それを4年間続けてきて気づいたことがある。自分のトーク力のなさ、話の構成の難しさ、判断力や瞬発力の衰え……これはもう老化なのかもしれない。でも、1378回続けてきたことで、「何か一言!」という場面には強くなった気がする。10分話すことが習慣になったので、20分でも30分でも、後は「10分の倍々ゲーム」だと感じられるようになった。
ラジオを通じて繋がる
このラジオが、聞く方々との「繋がる糸」になればいいと思っている。直接繋がれる方法のひとつとして、ラジオが役立ってくれたら嬉しい。
毎日淡々と続けているラジオ。
つまらないかもしれないけれど、その内容に共感して少しでも「わぼいそ釜山」を応援してくれる人が増えたら、それだけで十分だ。