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ユアネスの世界観が大好きで、魅了された話 ~アルバムと楽曲を交えて~
はじめましての方ははじめまして。そうでない方もはじめまして。
ユアネス定期公演「Breathing #3」 に行ったらその世界の虜になってしまったぶろわどです。
この世界の良さを一人でTwitterに書いていくには大変重い内容になるので、こうしてnoteに書こうと思った次第です。
今回も僕の好きをたくさん書いていくのでお付き合いください。
ユアネスを知りたいな~と思って本noteに辿り着いた人は是非アルバム毎に僕の好きな曲の話をしているので、そちらを読んでいただけると幸いです!
はじめに
Q.あなたのユアネスはどこから?
A.イエスタデイをうたって からです。
この作品、解説するとボーイミーツガールなのですが、十数年かけて連載していたのにほとんど人間関係ってのは変わらないんですよ。登場人物のほぼ全員が何か悔やみや葛藤を抱えている若者で、長い時間を衝突、他者との会話を経て一つの答えを探そうとする。そういう感じのお話です。
恋愛というより、登場人物の成長の機微を楽しむ作品。
アニメでも綺麗に纏まっているのですが、原作がオススメ。
どちらかがダメということでもなく、アニメはアニメで良いよねって感じがします。
そんなイエスタデイをうたっての主題歌に「籠の中に鳥」という曲をユアネスが提供したのが、僕がユアネスを知ったきっかけになります。
もうね。作品と楽曲をリンクさせる情景の深さがすごいです。森ノ目榀子という、主要な登場人物が居るのですが、個人的には榀子のキャラソンなんじゃないか。って思ってます。
それはおいといて。「籠の中に鳥」この表題すごいです。籠の中「に」鳥この「に」の使い方がすごい。まるで今は籠の中に居るけど、囚われている訳でもなく本人が想えばすぐにでも羽ばたける。だけど今はそうしない。
それは何故か……これはね。是非作品に触れてほしいです。
特に好きな歌詞として「どうすればこの体からあなたを隠すことができるのか」ここ大好きです。惚れた理由。
恋愛系の曲って次に進むとかその恋を忘れるとか、失恋を大事に慈しむ。といった方向に行くことが多いのですがここでは「体からあなたを隠す」
この表現が尊いです。それを決してなかったことには出来ないけど、受容して生きていく。そういうことを感じられる歌詞ですね。
僕が想うユアネスの作品の世界観を踏襲しながらも、自身らのアーティストとしての世界も構築している「籠の中に鳥」とても良いシングルです……
僕が好きなユアネスの話。全部します。
どこかの誰かに刺さると良いなって思います。
定期公演 「Breathing #3」
というわけで作品と同時期にユアネスを知ったのは2020年。どうしてか5年の空白があります。これは単純に他の曲を聴いたりコロナ禍だったり、実際にユアネスを体験する機会が無かったからですね。
そうした中でも時は進み、人生も深みを増していくとイエスタデイをうたってという作品もまた違う顔を見せてくれます。
ふと想い出の抽斗に仕舞われていた「籠の中に鳥」を思い出して(そういえばユアネスってバンドはどんな世界を見せてくれるんだろう。)
これが契機になって体験することになりました。
楽しんでいこうね!
— ぶろわどちゃん (@burowado) February 13, 2025
ユアネス初現場!!!!! pic.twitter.com/7kZfe2O53i
結論。とっても楽しかった。暖かかったです。
僕は音楽の現場に関して、地下アイドルやバンドライブ、声優、オーケストラ、フェス等、割と雑食で盛り上がる所が好きなのですが、ユアネスもロックバンド。どんな感じのお客さんと雰囲気なのかなと思ったら、定期公演というのもあってみんな目に見えて行動で盛り上がるというのは無かったんですよ。
これ普段の読者さんはアイドルや声優さんの現場の方が多いから(ペンライトもジャンプも手振りも無しで聴いてるだけのライブなんて楽しいの?)
こう思うと思います。楽しいです。
アーティストが一貫して構築してきた世界観に没入するライブ。今ここに居るの感覚が薄れユアネスワールドの扉を開く。こればっかりは行ってみないと分からないです。
バンド的な話をするとやっぱり普段から声優現場に出没する僕としてはオケ音源に慣れているので生バンドというのがそもそも新鮮でここまで丁寧にサウンドが届くんだ。楽しい!となっていました。ボーカルは音源より綺麗で透明で、言葉の一つ一つがきちんと発音されていて沁みる。ユアネスの魅力は確実にボーカルの声が一つ挙げられます。それをより強くするプレイヤー達の演奏。
世界観の構築が完璧で「Breathing」というタイトル。息吹や呼吸という意味を持つのですが、MCで仰られていた「大変な世の中でもここだけは息づけるような場所であってほしい」そんな優しく安らげる場所、音楽がありました。
セットリストも定期公演ということで新曲を毎回出すという無茶をしており(褒めてます)、常連は何度でも楽しめるし、僕みたいな初見でも何の予習も無くサウンドだけで盛り上げてくれる。
世界観に没入させてくれると曲の背景とか、どんな曲をやるとか予習が無くても楽しめるのは新しい発見でした。多分ユアネスの世界を説明する上で、どんな言葉を繕ってもこれじゃないし、どこか言語化しきれない部分があるんですが、でも、その良さは直情的に伝わる。ユアネスのすごいところはここだなと。
それでいて定期公演だからこそのアーティストもファンの目線に立って「曲が増えてきたし一度に全部は出来ないけど、どれも僕たちは好きな曲で、嫌いになったとかじゃないです」これ、相当ハッとさせられました……
やっぱり流行の曲をやるのが一番ウケが良いし丸いんですが、それでも全員が笑えるような構成、世界を作りたいってその一片を垣間見た気がしました。一番(ああ、このバンド好きだ。)ってなったのはここです。
だからこその定期公演で、どれも零さない。
最早音楽のSDGs。誰も一人ぼっちにしない。
その足で次の公演のチケット買いました。
次から今まで発信されてきたミニアルバムやEP、フルアルバムの中から一つ、二つほど抜粋しながらユアネスの良さを書いて行こうと思います。
Ctrl+Z
1stミニアルバムです。僕もこのショートカットはよく使うのですが意味は「元に戻す」インタビューでも語られているように「人間は絶対に過去の感傷に浸る部分がある」これは僕も強く思います。
後悔のない人間なんてこの世に居なくて、だからこそ創作の場だけではそんなものがない素敵な世界で居よう。みたいな動きもありますが、ユアネスは人の弱さや後悔、やるせなさに寄り添うことに努めているような気がします。
それをそれと受け入れて前に進んでいくみたいな。
これをどうやって表現しよう。ってなった時にユアネスは1stの1曲目に
「ポエトリーリーディング」を持ってきています。
今からこの世界をやるから心積もりしてねって感じでとても好き。
多分このミニアルバムはユアネスの世界観の始まりであって、基本的にこの流れを踏襲しているのだと感じます。一介のにわかファンなのでちげえよばーかかも知れませんが、僕はそう思った!
ここからアルバム毎に好きな楽曲の話をします。
Bathroom
書き出した言葉を 搔き鳴らした夜の事
私まだ覚えてる 君のその 笑い方も
宛てのないこの歌が 錆びついた時には
嘘でもいいから 笑いかけて
この1サビのボーカル。ド迫力です。バラードで深めてくる情景の素晴らしさ……
僕もnoteを書き散らかし始めて3年程。思い悩んで色々な事を書き綴ってはもう逢えない想い人の笑い方を思い出したりして。多分もう逢えないのに、嘘でもいいから笑いかけてなんて思ってしまう。
初めて聴いたときに(あっ僕も、僕ならこうするし、その情景が目に浮かぶな)ってなったんですよ。
月日が経っても忘れられない情景を、この曲は出してくれている。
名曲です。
pop
ああ、これライブの定番曲なんだな。
思いました。
この曲、どこを取っても弱くて完全に過去を忘れて前に進むって感じはしないんですよ。
いつだって君の声がしたのに「とぼけた顔したままなら恨んでやる」なんて言葉も伝えられず
僕は弱くて臆病者で誰にもなれない僕のまま
もう逃げも隠れもしないよ
アルバムを通して過去のどうにもならないことや後悔、それぞれの関係を表現してきて「僕は僕のまま」で立てている後ろ向きに見えるけど前を向こうとするその意志。アルバムの流れで聴くとpopの良さが本当に沁みます。
いつだって 足手まとい 転んだ僕が願ってた明日は
いつもの変わらぬ今日でした もうどうしろってんだ そ
れでも 仲間達が 傷つく 姿は もう見たくはないんだ
ここも特に刺さりました。僕もみんなが思うほど出来た人間じゃなくて他の人と共同する時は足手まといに自分を思って、それでも自分が理由で仲間が傷つくのは嫌で。ああ、ユアネスの世界観ってすごいなって思いました。
この曲を初めて聴いた時、人生を通して何をやってきたかで大分印象が変わるような気がします。僕は僕のままでいい。それでなんだか勇気づけられますね。
Shift
1st EPですね。聴いてる感じだとCtrl+Zと構成と世界が続いてるように思ったのですが、実際そうらしいです。
こうしてアーティストがたくさんこの曲はこうでって語ってくれてるの大好き。
凩
こがらしと読みます。
Shiftからはやっぱりの曲を選びたいなって思いました!Ctrl+Zから続くポエトリーリーディング「変化に気づかない」から入る「凩」世界観の構築が最高にお上手。 「変わんないね」
これを聴いたときはCtrl+Zでは好きなように好きなような音楽やっていた印象だったのですが、凩はひたすらに王道な進行。そこにポエトリーリーディングで与える世界観。めちゃくちゃウキウキしちゃいました。シンプルなんですが、シンプルだからこそ個々の個性と上手さが出ている。最高。
ユアネスの曲は基本的にビターな感じですが、popや凩から得られる絶望や後悔の中に見出す光みたいなのが好きです。
ありきたりな 言葉の中に 隠してた
泣いていた 僕の弱さも
見ないフリ 見ないフリ
手を伸ばせば 届く 距離にいた
君は もういないや
ありきたりな 僕らの中に 隠れてた
泣いていた君の姿も
見ないフリ 痛いフリ
手を伸ばせば 届く距離の
左手は 雨に濡れた
歌詞好き好きポイントです。自分の弱さを認められず去って行く君と、自分の弱さを認めて手を伸ばした左手はもう遅くってただ雨に濡れるだけ。
最後に綴る歌詞が
「ずっと笑いあって このままでいよう」 とか 何て言葉にさ
まだ騙されて いるんだ
この情景好き過ぎます。僕は恋に恋をするところがあるのでハッピーエンドより、無情だけど過去を偲んで暖かい記憶に騙され続けるの大好きです。
段々と感情が壊れて世界をきちんと見えなくなるような感じ。そんな人に映る世界。見てみたくないですか。
ES
2nd EP。これもインタビューがあります。嬉しい!世界観を理解する上でアーティストがこう考えたとか、それを踏まえた上でこう感じた!って思うのが大好きなので。
ESってエゴや自我から取っているそうで曰く「誰もが持っている心情というか、意図してないけど心に秘めてる感情を「エス」という言葉でまとめてるんですね。それが僕の中では「死生観」っていうものとつながってるんです。」
なるほど。劣等感ではない心的コンプレックスとも言えるような、心の中のわだかまりと漠然とした死について考える事に繋げている……
ESと続くBE ALL LIEでは花が題材のようです。
どんなところを人と花を重ねて見ているのか。それが分かる曲がこのEPではオススメです。
紫苑
インタビューでも語られていますがスローテンポだからこそボーカルの透明な声と息衝く力強さが繊細な歌詞を届けてくれます。
それに留まらず間奏のメリハリも強い。曲として詩を聴かせるのにこんな上手いことある!?ってびっくりしました。
古閑:「紫苑」には“追憶”とか“君を忘れない”とか、そういう意味があって、『今昔物語』にも出てくるんです。ふたりの兄弟がいて、毎年、死んでしまったお父さんの墓参りに行ってたんですけど、お兄ちゃんは「お父さんを忘れて、前を向いて生きていきたい」、弟は「ずっとお父さんを思って生きたい」って言って、別々の道を歩いていくことになるんです。それで、お兄ちゃんは萱草(かんぞう)っていう忘れ草を供えて、弟は想い草である紫苑を供えるんですよ。その後、お兄ちゃんは墓参りをしなくなるんですけど、弟は、道に咲いてる紫苑を見るたびに、お父さんのことを思い出してて。そしたら、お父さんの守護霊が現れて、弟に「幸せな未来を約束しよう」って言って、弟が幸せになる。その話が面白いなと思ったんですよね。
もう逢えない人の死や、離別。忘れるべきか忘れないべきか。それに対してどちらが正しいというのは言えない。
風景の一部
そんな難しい死生観に対してEPとしてのまとまりを与えるのがこの曲ですね。これに関しては一つだけかいて、他は書かないので、紫苑の後に聴いてください。
引用でもありますが、紫苑の花言葉は追憶です。
BE ALL LIE
3rd EPです。やっぱりポエトリーリーディングから入る情景の表現が好き。もうこれがないと満足できなくなっちゃった……
それくらい、世界観の表現に最高の味付けをしていて、引き込まれるものがあります。
時期的に「籠の中に鳥」も出ている頃で、普通なら入りそうなものですが構成には入らず、世界観の表現に仁義のようなものがあるのでしょう。
世界観に直向きなユアネスが好き。コンセプトは絶対に崩さない。最高だ。
僕たちはこれが好きだから、ファンもこれ好きだよねって感じ。
今回のテーマは嘘、心。涙です。共通するのは人の情動。
表題にも使われた「BE ALL LIE」はユアネスっぽくないロックナンバー。
こんなのも出来るの!?ってなりました。ドラムの気持ちよさがすごい。
ヘリオトロープ
この曲の話をしたくて筆を取りました。
本当に聴いてほしい。EPの流れの先にあるこの曲は尊い。
立ち止まるたびに 願ってしまった
歩き続けるたびに 願ってしまった
注ぎ込むたび 零した「愛」を 拭い続けた 指を 伝って
注ぎ込むたび零した愛って表現とても好きです。
美しい。
笑ってしまえば わからないと 思ってたのに
飾ってしまえば わからないと 思ってたのに
大好きな愛を零して、拭って、笑って隠していた愛情→
「溢れ出してしまうの」「溢れ出してしまうのだろう」
「溢れ出してしまったのだろう」
それが留められずに溢れてしまう。その度に喚起する感情は今と過去と未来、それぞれ違って、後悔や感情の揺らぎがとても繊細に綴られる。
ほとんど歌詞変えてないのにこの情景の深さ作るの天才です。
ここで溢れているのは愛なのか、涙なのか。
どちらにしても恋愛的な側面があるとして、この二人は絶対に結ばれない。
死が二人を離別されるのか、きっと強大で理不尽な何かにそれを強制されるんだ……
わからないまま ここまできた 足跡もつけぬまま
願ってしまえば 叶わないと わかってたのに あぁ 「どうして」 って 聞き返してしまったのだろう わからないまま わからないままだ まだ夜も明けぬまま 行き先も告げぬまま
わからないままに進んでしまった。笑っていればわからないと思っていた。飾っていればわからないと思っていたのに不意に溢れ出してしまった「それ」に答えを出せないまま。
ここまできて今も先も分からないまま進む当人が先に見据えているのは絶望なのか希望なのか。
ヘリオトロープの花言葉は「夢中/献身」
意味は太陽に向かう。
ユアネスは基本的に情緒を残して少し淋しくてビターエンドなので、僕の人生観や恋愛観にも重ねて考えます。
例えばこういう物語と人物相関ならどうでしょう。
絶対に叶わない恋をしてしまったとして、それでもその意中の相手とは距離が近くて会話が出来る。そんな中に報われないと知りながら愛を注いで、注いでみて零れていくのを笑って誤魔化す。
当然叶わないのであれば笑ってわからないように自分の指で拭う。
そんな時に意中の相手にそれが不意に解られる。
(やってしまった。どうして少しの隙を見せて、愛を注いでしまったんだろう。)と後悔して、同時にきっと今までのような距離ではいられなくなる。どうして願ってしまったのか。と自問する。
相手にも暗黙の了解のような、空けてはいけない事実を開封してしまったこと「どうして」を訊いてしまう。
これって絶対やっちゃうと思うんです。でも相手からしても「どうして」で、結局答えは出ない。これは止められない情動で、叶わなくても抑えられない恋心で。わからないまま わからないまま だ
当然今までのようにはいかないしそこには居られない。
夜が明ける前に行き先も告げず去る。
いや~~~言語化出来ない。出来ないんですが、どんな人だってこうするんじゃないですかね……
僕は思うんですが、この曲を聴いて具体的に想い人の顔が浮かばない人は多分居ないです。それだけ丁寧に愛と離別について綴っている。
人によって曲から喚起する感情は違うだろうけれど、中でもこの曲はたくさんの意味を取れるし、誰がどう取っても正しい。
この曲ちゃんと聴いて、何度も聴いて、人の弱さや後悔と向き合って、それでも忘れらないことも人生にはあるから、抱えながら生きるのもあるよ。っていうことを伝えたいのかなって感じました。
後悔ですら人の一部と受容してそれを認める世界観の構築が好きです……誰だって過去は変えられないけど、やり直したいと思う事もある。それをちゃんと拾って、自分の一部として認めるのは、とても大切なことに思います。
この曲を聴けたことは必ず人生を変えるだろうし、少なくても考えに変化があったような気がします。壮大過ぎて、一人で抱えるには重すぎる。
直接伝えることは大事なのだけれど、全部伝えてしまったらどうなるのか。停滞を選ぶか、後悔も連れて行くか。どちらも間違っていないです。
ヘリオトロープ。いい曲ですね。
Ⅶ (seven)
2ndミニアルバムです。
これもアーティストが喋ってくれてる。本当に愛おしいな。
Ⅶはちょっと言葉にするのが難しいので本人談のトークに任せます。すごく不思議なミニアルバムで、色んな顔をしてるのに、それでもユアネスなの。
個性が爆発してやりたいことやってるのに、散らかってなくてまとまりがある。すごく不思議。
命の容量
私達の人生はきっと 時間が経つにつれ
水が溜まっていくカプセルに例えられる
カプセルの中に水が溜まりきる=寿命
それが自分の中で捉えている命の容量。
それぞれが同じ大きさ形のカプセルに入り
水も同じ量で注ぎ込まれているはずなのに
事故によって水の量が一気に注ぎ込まれてしまう人
ふとしたきっかけで 自らしゃがみ込んでしまう人達がいること
この作品を通して 世界中が 誰かの限界や苦痛
悲しさに気づいて 声をかけてあげられる
優しい人に なってくれたら 嬉しい
人生は長く苦しいことも多いと思うけれど
できるだけ長く 立ち続けていられるように。
歩き続けられるように。 座り込んでも溺れないように。
この世界のどこかから 願っています。
最後まで読んでくれてありがとう!
もうこれだけで充分に伝えたいことが伝わってる気がします。
変われたフリをしてしまった
ずるいや 残していった笑顔の中に隠した
聞こえなかった 本心も
今になって 届くなんて
あまりにも馬鹿げてる
「もう歩けない」と しゃがみ込む君の合図を
見過ごして 空になった予定を眺めてる ただ
この曲はユアネスにしか出来ない感情に直情的に訴える演出を完璧にしているので、とりあえず聴いてください。
何か得るものがあるし、試聴後に喚起する感情はきっと大切にした方がいい心の白い部分です。
6case
1stフルアルバムですね。どうして最後に持ってきたのか。ここまで時系列順だったじゃん。って思う人居ると思うんですよ。
やっぱりフルアルバムってそのバンドの名刺みたいなものじゃないですか。入るならここから入ってほしいし、読了後に最初に聴いてみるのはこれであってほしいなって思いました。
それで、少し良いなって思ったら時系列に聴いてユアネスの表現したい世界観や音楽にどっぷりと浸かってほしい。
私の最後の日
死生観と後悔、愛や嘘に向き合ってきて表現を続けてきたユアネスにしか綴れない「私の最後の日」おすすめです……
さいごに
ここまで書いてきましたが僕がユアネスの世界に入って空白の5年があることを除けば、ほとんど数カ月の話です。
それでも、曲を通して表現したいモノがとても入って来てくる。
真摯に音楽を通して人生を考えてる。そんなバンドに思います。
全体的にビターでいっぱい盛り上がってテンション上げてく!みたいなバンドではないのですが、しっかりと味わってその先に見える情景がとても素敵です。僕はヘリオトロープ聴いた後(ああ今日もう命日で良いかな)って思うくらい満足感がありましたし、救われるような感じがありました。
楽しいことばかり忘れて嫌な思い出はたくさん覚えてるような人生。そんな人生に寄り添って息づく間もない世間に束の間の息吹を与えてくれた
定期公演「Breathing」その思いと気持ちを大切に抱えて前を向いて行こうね。
おわり
おまけ
ワンマンライブ「Evanescent」も大阪東京で開催予定!
楽しみ!