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『受け月』(著者:伊集院静)は成蹊中、西武学園文理中で出題されました!中学受験国語の入試問題の内容を紹介します!

■『受け月』(著者:伊集院静)について

この本は、

  • 夕空晴れて

  • 切子皿

  • 冬の鐘

  • 苺の葉

  • ナイス・キャッチ

  • 菓子の家

  • 受け月

の7編からなる短編集です。

どの作品も、野球に関わるお話で大人向けです。野球好きのお父さん向けの本という感じですが、野球を全く知らない私でも、どの作品も素敵だなと思えました。さすが伊集院静さんです。

この本の作品の初出掲載は、1990〜1992年なので、中学受験で出題されるには古めの作品です。とはいえ、伊集院静さんの作品、少しずつですが出題され続けています。まだまだ出題され続けるのではないでしょうか。

最初の「夕空晴れて」が最近2校で出題されました。この本の中で、私は一番好きな作品です。

「夕空晴れて」だけでも親子で一緒に読んでもらいたいです。

中学受験では、2014年度第1回成蹊中学校2016年度第1回西武学園文理中学校の国語の入試問題で出題されました。

◆2014年度第1回成蹊中学校の国語の入試問題

大問1番で「夕空晴れて」から、後半の母由美が冷泉監督に話を聞き、息子とキャッチボールをする場面が単行本で約8ページ分が出題されました。大問2番は論説文で、大問2番まででした。

この大問1番の設問形式は、適語補充が1問、5択の記号選択問題が1問、自由記述問題が4問、100字の記述問題が1問で、全部で7問でした。

◆2016年度第1回西武学園文理中学校の国語の入試問題

大問2番で「夕空晴れて」から同じく母由美が冷泉監督の話を聞く場面ですが、こちらは聞いて帰るまでです。単行本で約5ページと少し出題されました。大問1番は論説文で、大問3番は慣用句、大問4番が漢字の読み書きで、大問4番まででした。

この大問1番の設問形式は、助動詞の問題が1問、5択の記号選択問題が6問、あてはまるもの全て選ぶ問題が1問で、全部で8問でした。

■「夕空晴れて」あらすじ(ネタバレ)

母由美の視点で書かれています。由美にはという小学4年生の息子がいます。夫のは5年前に癌で亡くなったため、母子家庭です。茂は少年野球に入っていて、ある日、由美は茂の野球の試合を茂に内緒でこっそり見に行きます。すると、茂はベンチにいるだけで、試合には出ず雑用をやらされていました。その姿を見て、由美は自分が途中でやめてはいけないと言ったから、無理に続けているのではないかなど、色々と考え始めます。そして、監督さんに会いに行くことにすると、監督さんから今まで知らなかった話を聞かされるのです。


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