母にとって私はどこかの誰かさん。介護は無理せず良い距離感で行こう。施設、行政に頼ろう。
前からつぶやいていたのですが、母の最終拠点の施設(特養)がみつかったので区切りがついたので、記事に書いておこうかと…
借金親父、ひきこもり兄、無関心弟、と三連コンボな私の実家ですが…
元々実家が母の実家なので、お金もなんとかなりそうでやっと荷が下りた気持ちです。
自分のことがわからない、子供を施設のスタッフだと思ってる母
よく認知症で子供のことがわからないという話は聞いたことがありますが、まさか当事者になるとは…
最初の1年は信じられず、なんとか思い出してもらおうと写真を見せたりしました。なんとなく反応がある写真もあるのですが、たぶん私のことはもうわかりません。
なかなかきついです。
でも認知症は回復することはありません。思い出すことはありませんので、まわりが受け入れていくしかない。
会うたびに悲しいと思う人は多いと思います。
私の場合は特殊かもしれませんが
退院後、母は感情が無く、自分で食べ物を食べることが出来ませんでした。
でもその後、施設の人が話しかけてくれたり、リハビリをしてくれることで、自分でスプーンを持って食べたり、
話しかければ笑顔で返してくれるようになりました。
(認知症になると、本来の人格が残ってそのまま行くらしいです)
家にいた時はひきこもり兄と会話することも無く、一人でがんばっていたであろう母(兄のことを最後まで面倒みると、母は倒れる前の年まで言っていた。もう何を言っても聞いてもらえなかった)
そんなことがあったので、
今は以前よりも笑顔で暮らせているんじゃないかと思うと、少しだけ私の気持ちも落ち着きました。
施設の人にいつも笑顔で答えているそうなので、癒しだと言われました。
本当良い性格だなと、子供ながらに思います。
介護のスタッフの方も、利用者さんが笑顔だとほっとしますよね。
スタッフの人、いつも大変な仕事をしていて感謝しかないです。
介護は無理しなくていい。むしろ施設にいたほうが維持できることがある。
施設に入った後、私が行ったときは食事の介助をさせてもらっていたのですが、大変でした。
家で介護されてる方は下のほうもあるのでもっと大変だと思います。
食事だけでも1回ごとに1時間はかかるので、これはたしかに仕事をしながら介護なんて無理だろうと思いました。
これを学生がやってるなんて話を聞きますが…心が辛いです。
できることなら施設入所を検討してほしい。
施設にいると車いすに移動したり、軽い運動をしたり、身体能力維持のためのプログラムがあるので、家にいるより元気に過ごせるのでは…と、
この1年半見ていて思います。
昔だと、施設に入るのは良くないイメージでしたが、
新たな一人暮らしみたいで、楽しそうです。
家族だと、元気な時の状態を知っているから、悲しくなったりするけど、
施設のスタッフさんは他人で、フラットに接してくれますからね。
それも大きいのかなと思います。
2025年問題、これから増える高齢者、介護問題
2025年は日本の人口が最も多い世代である団塊の世代が75歳を迎え、全人口に対して18.1%、2,000万人を超える方達が後期高齢者になるとされています。
さらに前期高齢者を含めると、65歳以上の高齢者数は3,677万人となり全人口の30.3%が高齢者という予測になります。
・65歳以上の高齢者割合→約3.3人に1人
・75歳以上の高齢者割合→約5.6人に1人
厚生労働省の調査結果によると、 介護が必要になる親の平均年齢は75歳
よく言われていることですが、来年度以降、確実に増えていく問題です。
自分の親はまだ大丈夫って思っちゃうかもしれませんが、今からでも遅くない。
突然にその時が来るとなかなか心の負担がきついです。
介護のことですが、本当に無理をしないでほしいです。
本人が施設に行きたくないというパターンもあると思いますが
距離をとるというのが、お互いの平穏につながると思います。
いくら親だからって子供が完璧に介護したりお世話しなきゃいけないわけではない。
若い親も同じで、自分の子供だから完璧にやらなくちゃ、ってやってたらつぶれてしまいます。
介護離職、ヤングケアラー、ビジネスケアラーの話を聞くと本当に心が痛みます。
お世話をする人もできる限りでいい。
行政に頼る。
自分の人生を優先する。
これで良いと思います…。
とてもまじめで優しい人がつぶれないように、周りの人も気にかけてあげてほしい。
兄弟姉妹がやってくれてるから大丈夫って、ほったらかしにしちゃってる人いませんかね?
市役所、区役所、福祉協議会、包括支援センターどこでも電話をかけて相談したら、詳しい人が対応してくれるか、詳しい人を紹介してくれますので
一般人より福祉に絶対詳しいので、相談しても意味ないかもと思わずに
思い切って連絡してくださいね
イラストは、施設での利用者さんの姿を思い出しながら描きました。
(介護関係の記事を書く人もいるかもしれないからライブラリに登録しておきます🐈)