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東京国立博物館「特別展はにわ」 

2024年10月16日から12月8日まで、東京国立博物館にて開催中の「特別展はにわ」に行ってきました。いつもは掘り起こし記事ばかりですが、たまにこのような記事も書いています。

全国の埴輪が大集合!

埴輪の中でも最高傑作といわれる「埴輪 挂甲の武人」が国宝に指定されてから50周年を迎えることを記念して、全国各地から至宝の数々がトーハクに集結。トーハクでは、約半世紀ぶりに開催される埴輪展とのことです。

平日だったので、人は多いものの流れに余裕があって、順路通りでなくても動けるという感じです。係員の方も、「順番通りでなくてもかまいませんので、空いているところからご覧ください」と言っていました。もう一度じっくり見たいものがあったら、戻ることもできるぐらいの混雑です。

ただ、ほんの一部を除いて撮影可だったので、じっくり鑑賞する雰囲気とはまた違っていました。近づいてじっくり見たいと思っても、カメラ(スマホ)を向けている人がたくさんいるので落ち着きません。せっかく背面も見られる展示スタイルになっている作品も、正面から撮影している人がたくさんいると後ろに回り込むのは躊躇してしまいます。

4月に行った企画展「マティス 自由なフォルム」も撮影可のエリアがありましたが、そのときはもっと落ち着いて見られました。

後ろや横からも見られる作品だと、絵画の展示よりいろいろな角度で撮影したくなるからかもしれません。撮影可の作品が多いのは嬉しい反面、落ち着いて鑑賞できないというデメリットも大きいなと感じました。

とはいえ、貴重な埴輪が全国からこれほど集まる機会はめったにないので、いろいろな埴輪を見ることができて楽しかったです。

このような作品を見ると、古代人の方が豊かな生活を送っていたんだろうなと感じます。


馬、牛、鶏、猪、犬、鹿、魚などなど

九州国立博物館で開催された特別展「加耶」で話題になった展示スタイル、「埴輪牧場」に近い感じで展示されていました。

今回の「特別展はにわ」は、2025年1月21日から九州国立博物館でも開催されるので、また「埴輪牧場」のような展示があるかもしれませんね。

121 水鳥型埴輪(兵庫県立考古博物館)

ひなが一緒の水鳥埴輪は珍しいそうです。

38 顔付円筒埴輪(大室はにわ館)

地味ですが、ジワジワくる作品。顔付の円筒埴輪は数少ないそうですが、なぜ顔を付けたのか気になります。

群馬県立歴史博物館にて開催される「新春はにわ祭り」にも、この顔付円筒埴輪が登場するようです。

このような埴輪があることも、大規模な企画展に行かなければ知らないままだったと思うので、落ち着いて鑑賞する雰囲気ではなかったですが行ってよかったです。

これを機に、気に入った埴輪やもっと知りたい埴輪があれば、それぞれが所蔵されている博物館に行ってじっくり鑑賞するのがよいのかなと思います。トーハクが所蔵している埴輪は、以前常設展で同じものを見たときは、ガラガラだったのでじっくり見ることができました。

ちなみに、トーハクでは「Hello Kitty展」も開催されているのですが、こちらは激混みでした! 外から列を見ただけですが、平日のお昼ぐらいで入場制限がかかっていて170分待ちとのこと。ミュージアムショップでグッズをたくさん買ったと思われる人たちが、「Hello Kitty展」の紙袋をいくつも持って歩いていました。

「Hello Kitty展」入場待ちの人々