文徒ジャーナル vol.190

Index------------------------------------------------------
1)報道機関の資格なし!フジテレビ最大の危機!停波への道を歩み始めた!?
2)芥川賞は安堂ホセ「DTOPIA」と鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」直木賞は伊与原新「藍を継ぐ海」
3)伊藤詩織のドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」が英国アカデミー賞にノミネート!
4)フジテレビ!追い詰められる!
5)「日枝出てこい!」フジ・メディアHDの株式購入の堀江貴文 が吠えた!
6)フジテレビ経営陣「完全崩壊」か?今日フジHDが臨時取締役会開催!
7)トランプ政権はIT関連政策も大きく転換 IT業界への影響力も増大
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1)報道機関の資格なし!フジテレビ最大の危機!停波への道を歩み始めた!?

〇フジテレビのコーポレートガバナンスには深刻な欠陥がある

ダルトン・インベストメンツが1月14日付でフジ・メディア・ホールディングス取締役会宛に送付した「第三者委員会の設置および信頼回復に向けた対応のお願い」の内容が同社の公式ホームページで公開された。
《新春の候、貴社におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
中居正広氏を巡る騒動に関連する最近の貴社の一連の出来事は、単なる芸能界の問題にとどまらず、特に、貴社のコーポレートガバナンスに深刻な欠陥があることを露呈しているものと考えます。報道姿勢における一貫性の欠如、そして重要なのは透明性の欠如であり、その後の対応における許容しがたい欠点は、視聴者からの信頼を大きく損なうだけでなく、株主価値の毀損に直結する重大な問題です。
本件は、視聴者の信頼を揺るがすだけでなく、貴社の報道姿勢や危機管理能力に対する信頼を損ねる可能性があり、必然的に企業の根本的な誠実さを疑うことにつながります。私たちは貴社のオーナーであり、貴社株式の 7%以上を所有する大株主として、憤りを禁じ得ない事態です。
貴社の視聴者やスポンサーからの信頼を維持することは、企業としての持続的成長を支える不可欠な要素です。そのため、問題を曖昧にせず、適切かつ迅速に対応することが求められています。本件への対応が遅れたり、問題を曖昧にすると、視聴率の低下やスポンサーの離反を招き、株主価値をさらに毀損することになりかねません。また、ESG 投資の観点からも、貴社のレピュテーションは深刻な影響を受け、投資家からますます投資されなくなる可能性があります。私たちは、事実関係の徹底的な解明と、今後の改善策の提示を目的として、外部の専門家による第三者委員会を速やかに設置することを強く要請いたします。第三者委員会の設置は、以下の理由から極めて重要であると考えます。

  1. 公正性と透明性の確保
    内部調査のみでは、関係者間での利害関係が完全に排除されることは難しく、視聴者やスポンサーからの信頼を得ることが困難です。適切に構成された第三者委員会は、独立した立場からの調査を可能にし、透明性を確保する手段となります。

  2. 責任の明確化
    実際に何が起きたのか、そして発覚した事実への対処を明確にすることで、すべての取締役が責任を負い、社会的信頼の回復に向けた適切な行動をとることが可能となります。

  3. 再発防止策の策定
    現在のコーポレート・ガバナンス体制の構造的な弱点を明らかにすることは、再発防止に向けた具体的かつ実効性のある対策の策定を容易にするものと考えます。

  4. 透明性と信頼の向上
    調査結果や対応策については、貴社に対する信頼を回復するために、株主および社会に対して公開し、丁寧に説明されなければならないと考えます。
    以上の観点から、貴社が迅速に第三者委員会を設置し、事実関係の解明および改善策の提示を行うことを、株主および視聴者の一人として切に願っております。
    視聴者は、この不祥事に対する迅速かつ徹底的な対策を期待する権利があります。株主として、貴社がこの問題に対して誠実かつ積極的に取り組む姿勢を示すことで、企業価値をさらに高めていただけるものと信じております。これまでの対応を見直し、信頼回復に向けた行動を取る絶好の機会です。
    私たちは、このような現在の問題を解決するために、また、取締役会の構成や年齢、非効率なコングロマリット企業構造など、以前から私たちが指摘してきた他の問題にも取り組みながら、貴社を前進させるために、これまで同様、貴社と協力していきたいと考えています。貴社は変化を受け入れる必要がありますが、未来はまだ明るいと信じています。なお、皆様の行動喚起のためにこの書簡を公表することをお伝えいたします。》
    https://0f150b20-1256-4ec7-bae7-55db80a2a0d7.usrfiles.com/ugd/5612ae_c133bb38383943f49ddc5cd9db433d24.pdf

「ダイヤモンドオンライン」は1月16日付で元「週刊文春」「文藝春秋」編集長の木俣正剛による「中居正広『9000万円トラブル』を一刀両断、最も無責任な“あり得ない”関係者とは」を発表している。
《たとえば、私が所属していた文藝春秋で、売れっ子作家が女性編集者を密室に招き、二人きりになってこのようなトラブルを起こしたら、社はその作家と絶縁するか、社員に対する大きな賠償責任を求めるでしょう。文春に限らず、普通の会社なら関係者が業務上で受けた被害について、彼らを守る行動をとるのが当然です。
その上、被害女性はショックにより、精神疾患の症状が出て入院を余儀なくされたといいます。これは一般的に考えて、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症した可能性が高いと思います。心の病が業務上の理由で発生した場合、会社はその責任の相当部分を背負うことが労働法で定められています。遅刻や休業が多くなっても、それを理由に解雇することは法律で禁止されているのです。しかし、彼女が退社を決断する経緯や、それに対する会社の対応について、フジテレビは発表していません。》
《被害女性本人が「周囲に相談した」と文春に証言しているにもかかわらず、中居氏を使い続け、トラブルが週刊誌で明らかになり、さらに中居氏自身がコメントを出す段階で、ようやく調査をしていることを明らかにしたことなど、信じがたい行動です。私が株主なら、社長の責任を追及し、今回の事件をずっと秘匿していた幹部社員の処分や、被害女性への慰謝料や現場復帰への努力を要求するでしょう。》
フジテレビのコーポレートガバナンスに深刻な欠陥があることを露呈したとは、まさにその通りだろう。フジテレビは企業の体をなしていないといえるだろう。
更に木俣は『海と毒薬』を引用し、次のように書いている。フジで副会長をつとめ、民放連会長の重職にある遠藤龍之介の父親は遠藤周作である。
《「良心の呵責を感じながらも、人体実験への参加を呼びかけられ、強い反発もせずに漫然と関わってしまう。集団心理で平凡な人格の持ち主たちが非道に転んでしまう」
まさに中居問題でのフジの対応は『海と毒薬』の日本人そのものであり、遠藤氏には父親の名作が残した「日本人論」の意味を今、深く自らに問いかけてほしいと思います。》
https://diamond.jp/articles/-/357542
「文春オンライン」は1月16日付で「《資料入手》『フジ社長は“女性アナ接待”の常習者』中居正広9000万円トラブルを引き起こしたフジテレビの“上納文化”」を発表している。
《取材班が入手した「席次案」によると、6つのテーブルには井澤氏、周防氏の他、いわゆる「バーニング系」と呼ばれる4人の芸能事務所社長が居並び、また亀山千広氏(BSフジ代表取締役社長)、港浩一氏(当時、共同テレビジョン社長)をはじめ、編成担当役員や制作センター制作局長など、現在のフジの幹部らの名前が記されている。》
《この忘年会が一般的なイメージと乖離していることは、この「席次案」から見て取れる。井澤氏の隣にはYアナウンサー、周防氏のテーブルには「(女性アナ)」という記載があり、さらに「アナウンス室メンバー調整中」と記されているのだ。
「当時20代だったYアナやZアナが接待要員として動員されていました。男性陣は幹部ばかりで彼らに言われれば断れない。港社長は、こうした女性アナ接待の常習者。そのため、彼は自身のDNAを受け継ぎ、みずから編成部長に抜擢したA氏を処分することができないのです」(元フジ幹部)》
https://bunshun.jp/articles/-/76271
細田昌志はこんな写真を公開している。港浩一は芸能界の住人なのだろう。
https://x.com/kotodamasashi/status/1880116066992681105
スポニチは1月16日付で「フジ現役女性アナウンサーが告発 中居会食に呼ばれた 男性タレントが全裸で手招きも…拒絶 文春報道」を掲載している。
《タレント中居正広(52)の女性トラブル騒動に関連し、フジテレビの現役女性アナウンサーが、同局幹部が設定した中居との会食に参加させられたことがあると告白したことを、16日発売の週刊文春が報じている。会食には、中居ともう1人別の男性タレントが参加。同局番組のスタッフらが酒や食事の配膳をしていたという。同誌は中居の女性トラブルの背景に、こうした会食の常態化があったと指摘。また、一連の問題について海外からも第三者調査を求める声が上がった。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/16/kiji/20250116s00041000044000c.html
朝日新聞デジタルは1月17日付で「フジテレビ社長が午後3時から会見 中居さん問題、会見前倒しの背景」を掲載している。
《フジが、早期の会見開催へと方針を切り替えたのは、この1週間ほどとみられる。そもそもフジの定例社長会見は2月まで予定されていなかった。そこで、当初は1月31日に予定されていたメディアとの懇親会を、会見に代える案が浮上。ただ、週刊文春の続報など、フジ社員の関与報道が続き、説明を求める声がネット上にあふれるなどした。フジ幹部によると、番組スポンサーへの影響も広がりつつあったという。
社内でも「一日も早く開催したほうがいい」「逃げていると思われるのはよくない」といった意見が広がり、急転直下、17日の開催となった。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1K0SGFT1KUCVL04XM.html
このようにしてフジテレビは追い込まれ、遂に重い腰をあげて記者会見を開催することになった・・・。ところが、だ。東京新聞の望月衣塑子がポストしている。
《フジテレビの港浩一社長が明日1月17日に行う記者会見の姿勢は、極めて閉鎖的であり問題だ。会見の参加条件を「放送記者会所属の記者のみ、1社2人」と限定し、週刊誌やフリーランス記者を排除する対応は、透明性や説明責任を放棄している。中居正広氏の性加害問題や編成部長A氏に関する重大な問題が報じられる中、このような自己保身的な対応は視聴者や社会への裏切りに他ならない。》
https://x.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1879816114060120531
しかも、撮影禁止という条件まで加えてきたようだ。。
えのきどいちろうがポストしている。
《自分たちは事件事故の現場だろうが、プライバシー厳守の大谷私邸だろうが好きにカメラを回す。で、不祥事の時はテレビカメラを拒否し、取材制限する。そんなこと通ると思うのか。フジテレビの報道部門は社の方針に怒らないのか。》
https://x.com/ichiroenokido/status/1879905894986908082
元日本テレビ記者・鈴木美穂のポスト。
《日テレ記者時代、映像を撮ることが認められない会見があると、NHKやフジテレビ含めテレビ局各社が一丸となって、映像を撮らせていただけるよう要請してた。
つらそうにカメラの前で会見する人たちをたくさん見てきた。
なのに、そのテレビ局の社長の会見が映像撮影NGなのはどうなんだろう…》
https://x.com/mihoct16/status/1880219523456057596
首相会見よりも遥かに閉ざされた会見である。毎日新聞出身の衆院議員・岡田悟がポストしている。
《フジテレビの明日の会見は、記者クラブ限定どころか、撮影は冒頭5分のみで後はペン取材のみ、質問は受け付けないとの予定でマスコミ各社に案内していると関係者から聞きました。もし事実なら、政治家も真っ青の説明責任の放棄ぶりですね。》
https://x.com/occupy012123/status/1879865927069757631
津田大介が岡田をリポストしている。津田は「停波」という言葉まで持ち出している。
《考えうる限り最悪な手を打ち続けるノーガバナンスなフジテレビ。今回の騒動はかなりヤバいのは確かとはいえ正直これが原因で潰れたり停波されたりといったところまではないと思ってた。でも、ひょっとするとこれ行き着くところまで行っちゃうかもしれないね……。》
https://x.com/tsuda/status/1879896862335144202
「マスコミ市民」編集委員の高野真光のポスト。
《この問題は、フジテレビの放送免許が取り消されてもおかしくない深刻な話だ。適当にお茶を濁すような対応で済むと思ったら大間違い。フジの幹部の認識は甘すぎる。》
https://x.com/mt3678mt/status/1879880267651055847
こんなポストも発表されている。
《フジテレビはこうやって平気で遺族にまで突撃取材するくせにいざ自分たちが取材される側になると規制する。テレビ局が自らの不祥事の会見をテレビ中継出来ないならもう放送局なんかやめろよ》
https://x.com/sxzBST/status/1879875807801438719
フジテレビは報道機関として完全に死んでしまったようだ。
TBSラジオの澤田大樹はフジテレビに問い合わせる。
《TBSラジオとして、社長会見に参加できないかフジテレビに問い合わせましたが、記者会以外は「NHK、フジ、日テレ、テレ朝、テレビ東京、TBSテレビがオブザーバーで1名のみ入れる」とのことで、参加は認められませんでした。》
https://x.com/nankuru_akabeko/status/1879801729451282578
本間龍のポスト。
《予想通り。あのフジの社長がフリー記者の質問に耐えられる訳ないからな。明日は記者クラブのお友達たち記者に「只今調査中です」とでも言って時間稼ぎする魂胆なのだろう。》
https://x.com/desler/status/1879783314317562153
松尾潔がこう怒っている。
《フジテレビよ、恥を知れ!
今日の記者会見は「会場が狭い」を理由に「記者会加盟社のみ」で押し通すそうだ。報道機関が聞いて呆れる。こういう時は出席を認められた記者たちも抗議して、締め出された記者たちとの連帯を示すべき。全記者が会見をボイコットするレベルの事態だろう、これは。》
https://x.com/kiyoshimatsuo/status/1880062838464729156
ボイコットをできない新聞、テレビもまた報道機関の役割を放棄しているようにしか私には思えない。
田中康夫がポストしている。
《「天網恢々 疎にして漏らさず」雁首揃えて お白洲裁き会見不可避 フジ日枝久天皇 遠藤龍之介閣下 港浩一社長》
https://x.com/loveyassy/status/1879718752906002495

〇非効率なコングロマリット企業構造を露呈させた記者会見

しかし、記者会見に日枝や遠藤の姿はなかった。日枝久など「非効率なコングロマリット企業構造」を象徴する存在である。こんな連続ポストを発見した。
《フジテレビがやばいのは、フジメディアHDは上場してて株主総会も開かれ株主が社長含め取締役を選任してるんだが、フジメディアHDの「上」にフジサンケイグループ代表という謎の肩書の人=日枝久がいて、その人が事実上フジテレビ全体を牛耳ってて株主による選任・統治が出来てないというところ。》
《今回会見を行うのは「フジテレビジョン」の港浩一社長だが、その上(親会社)にフジメディアHDがある。
フジメディアHDには嘉納修治会長と金光修社長がいるのだが、問題を起こしているのは「フジテレビ」であり親会社には関係ないとシラを切ろうと思っているるのか、当然会見には出てこない。》
《悪質なことに、フジテレビの上にあるフジメディアHDの、さらに上にフジサンケイグループ「代表」日枝久がいるのだが、日枝久自体はフジメディアHDのヒラ取締役ということになっているので会見には出てこない。
おそらくフジメディアHDが会見を要求される日が来ても、日枝は社長ではないから出ない。》
《米国のダルトン・インベストメンツは3位株主だが、「ガバナンス(企業統治)に欠陥がある」という書簡をフジに送付している。
日枝久は1988年から37年も事実上トップに君臨していて、近年は株主総会を経ずにいる。
どう考えてもフジメディアHDの統治機構がまともに機能しているわけなく、妥当な話である。》
https://x.com/JapanTank/status/1880155723222642715

https://x.com/JapanTank/status/1880155728058740826
ブルームバーグもこの問題を取り上げた。1月17日付で「フジテレビ親会社のガバナンス不全、中居氏騒動で顕在化」を配信している。
《放送記者会に加盟している媒体に出席を限った17日の記者会見では、フジテレビの港浩一社長がトラブル把握後の対応に問題がなかったかなどについても検証する方針を示したが、報道の真偽については言及を避けたと、読売新聞が報じた。昨年12月に一部週刊誌が、元SMAPメンバーで現在はテレビ司会者として活躍する中居正広氏の女性とのトラブルを報道。フジテレビ社員の関与も報道に含まれており、報道後に同社は否定コメントを出していた。》
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-17/SQ7SKIT0AFB400
朝日新聞デジタルは1月17日付で「フジテレビ社長が中居さん問題で記者会見 冒頭発言全文」を掲載している。フジテレビ社長・港浩一は次のようなことを述べている。
《ここまで報道で指摘されたことの事実関係や、会社の対応が十分だったのかなどについて、昨年来、外部の弁護士の助言を受けながら、社内で確認を進めてきました。本日はそれを踏まえてのご説明をさせていただきます。
一方で、第三者の視点を入れて改めて調査を行う必要性を認識しましたので、今後、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げることとしました。》
《・・・弊社は発端となった事案について、直後に認識しておりました。2023年6月初旬となります。女性の様子の変化に気付いた社員が声をかけ、話を聞いたところ、当事者2人の場で起きた極めてセンシティブな領域の問題でした。》
《・・・中居氏について申し上げます。先ほど申しましたように、まずは女性の心身のケアを最優先にしていた。それゆえ、会社として中居氏への正式な聞き取りを含めた調査は、より多くの人間がこの件を知る状況を生むため、女性のプライバシーが守られなかったり、女性の意思が十分尊重されなかったりするのではないか、という点で大きな懸念がありました。当時の対応は適切だったかどうかについては今後調べていただきたいと思います。
一方、事案からしばらくして、中居氏から女性と問題が起きていると聞いていました。詳しくは申し上げられないが、中居氏の事案の認識も確認していました。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1K2JL6T1KUTIL01QM.html
毎日新聞は1月18日付で「中居正広さんトラブル 発覚いつ? 今後の調査は? フジ会見詳報」を掲載している。調査委員会について常務取締役・石原正人は次のように答えている。
《――調査委の立ち上げの時期は?
◆石原氏 可及的に、速やかにと思っているがめどは立っていない。
――調査対象に社長らが含まれるということだが、対象者の規模や対象部署は?
◆石原氏 調査委に事実を提示し、調査委に判断していただくのが適切かと思う。
――調査委に対するオーダーとしては?
◆石原氏 今発生している事案について、真実が何か、またそれに伴う対応が適切だったのかなど、具体的には言えないが、大きな物を提示して調査委で(調査を)行って決めていただきたい。
――調査委員会はいわゆる第三者委員会なのか?
◆石原氏 第三者の弁護士を中心とした調査委員会。第三者性は非常に高いし、独立性、専門性が高い方々になっていただく。》
https://mainichi.jp/articles/20250117/k00/00m/040/373000c
こうした発言からすると日弁連のガイドラインに則った第三者委員会ではないようなのだ。こりゃ、駄目だろ。
フジテレビの社長は中居正広による「性加害」を事件発生直後から認識していたことについて白坂和哉がポストしている。
《これは衝撃、かつ極めて大問題!
というのも、フジテレビの港浩一社長は、中居正広氏の性加害トラブルを事件発生直後から知っていたからだ!
にもかかわらず、世間にバレないことをいいことに、中居氏をテレビに出演させていたことになる。
──これは確信犯だ!
「事案を公表せず復帰したいという女性の意志を尊重した」というのは理由になりませんよ。》
https://x.com/shirasaka_k/status/1880168035245572156
マライ・メントラインがポストしている。
《にしても今回の性接待、いや「性加害システム」問題でのフジテレビの姿勢はやばすぎる。
記者会見も「可能な限り身内で固めて逃げ切ろうとする」作戦って無理すぎるし、女性をモノ扱いする思考から明らかに脱していない感が濃いし、驚愕の逆効果路線の連発が凄い。うまく表現できないものすごさだ。》
https://x.com/marei_de_pon/status/1880216704044908880
柴田優呼のポスト。
《フジテレビの港社長会見、こんなことは許してはいけない。1、参加者・質問者を制限し、中継も配信も禁止。他の民間企業でもしないことを、当の報道機関が平気で行った。今後もこれを続けるなら、日本新聞協会の除名や会見出席制限も検討すべきだ。国内外で日本の報道機関の名誉と信用を損なっている。》
《2、調査委にゆだねると言いながら、港社長は不祥事絡みの話を全て否定。否定する根拠も不明で、予断を与える印象操作だ。加害者と被害者の双方が社内にいる可能性があるのに、否定することで加害者側だけ援護。真実は今から調査するのに、公正さに欠け、社長として不適格。》
《文春は「A氏が常習的に行う女性アナ接待の先駆者と言うべき存在が、港社長」と報道。これが事実かどうかも調査委は調べるべき。であるなら、港社長は本来、退任が望ましい。調査委が聞き取りをしても、社員は報復を恐れて口をつぐみ、真相解明困難。米国で実際そうした事例。
https://bunshun.jp/denshiban/articles/b10520
港社長の言う通り、報道は事実でないと言うなら、またフジテレビにかけられた疑念を完全に払拭したいなら、むしろ自身は役職から去るべきだ。
逆に、港社長がその地位にい続けると、調査委の調査内容をグリップしたいのだ、と疑われてしまうだろう。》
https://x.com/yuko_shibata_/status/1880219545866260695
https://x.com/yuko_shibata_/status/1880219799277674764
https://x.com/yuko_shibata_/status/1880226857947394173
琉球新報編集委員・南彰は放送局、報道機関をつづけるつもりなのかと問う。
《フジテレビは「映像なし」、「フリーランス締め出し」、「控えます」連発の記者会見をして、放送局、報道機関を続けるつもりなんでしょうか。こんなことを報道機関が自らしたら、不祥事に関する記者会見は成立しなくなるでしょう。疑惑の中身も含めて、極めて深刻な事態です。》
https://x.com/MINAMIAKIRA55/status/1880262973857624195
藤井セイラは未遂であっても「エントラップメント型性犯罪」の被害者だとポストしている。
《中居正広のこれは「飲み会」ではない。
フジ現役女性アナウンサー「(幹部が)中居さんたちと飲み会をやる。来て」スイートルームへ。酒が進むにつれ(人が減り)最後は女性アナ2人と中居と男性タレントの計4人が残った。寝室から男性タレントが全裸で手招き。「接待の道具」》
《フジテレビ幹部のしたことは、女性アナウンサーを仕事上の会食と思わせて呼んで、最終的に密室に男性と閉じこめた「エントラップメント型性犯罪」。権力を利用した「パワハラ」でもある。実行は社員にさせて。やるほうも、乗るほう(中居正広、男性タレント)もおかしい。未遂でも女性アナは被害者。》
https://x.com/cobta/status/1879659085219733724
https://x.com/cobta/status/1879661600610885911
元総務省・経産省課長補佐の衆院議員・小西洋之は次のようにポストしている。
《中居正広氏の事案だが、フジテレビの番組編成幹部らの関与のあり方によっては、フジのテレビ放送業務のための違法または不当な行為として、放送法1条「放送の健全な発達」の趣旨に反するものとなる。すなわち、総務大臣が報告を求め、行政指導や場合によっては法的措置の対象となり得る。
総務省に対してどのような対応を取るつもりであるか等を確認し、国会開会後には必要に応じて質問等を行いたい。
※ なお、違法または不当な行為による番組編集のための行為という観点で、放送法5条「番組準則」(民放連番組準則等)に違反する可能性もあると考える。》
https://x.com/konishihiroyuki/status/1880130713066021295
北朝鮮みたいだと喝破したのは世田谷区長の保坂展人だ。
《「北朝鮮みたい」…フジテレビの会見を伝える各局のニュースが“静止画”で視聴者ドン引き https://nikkan-gendai.com/articles/view/geino/366433 会見は元SMAPの中居正広(52)が抱えている女性トラブルに同局幹部が関与しているとの疑惑を受け…フジを含む各ニュースでは会見そのもののVTRは流れず、映ったのは静止画だった。》
https://x.com/hosakanobuto/status/1880230398007079250
朝日新聞記者・三浦英之がテレビ局がテレビカメラを入れずに記者会見を開くのは、「映像」への冒涜だとポストしている。
《最近忙しすぎて物事をまともに考えられない期間が続いたけど、テレビ局がテレビカメラを入れずに記者会見を開くのは、「映像」への冒涜であり、その存在意義を自ら否定し、自分で自分の首を絞めているようなもの。政治家でも企業でも、都合の悪いときはフジテレビに「映像はなしで」と告げればいい》
https://x.com/miura_hideyuki/status/1880428358187774169
朝日新聞デジタルは1月17日付で「中居さん問題のフジテレビ会見、識者はどう見た?『一歩目から誤り』」(田渕紫織)を掲載している。
広報コンサルタントの石川慶子は何を目的とした会見なのか分からなかったとしている。
《週刊誌報道を受けて最初にフジテレビが出したコメントは、社員の「関与はない」と言い切っていたが、その根拠を示しておらず、説明責任を果たしていなかった。今回の会見でも大半の質問に明確な回答をしておらず、かえって疑惑を深める内容で、何を目的とした会見なのか分からなかった。》
そもそも一歩目から誤りだったのであると石川は指摘している。
《企業が何か組織的問題が疑われているとき、信頼回復の一歩目は、まずオープンにすること。今回の会見には新聞社やテレビ局などしか出席できず、週刊誌などは求めても入れなかったようだが、自らも報道機関でありながら制限をかけるこの姿勢も隠蔽(いんぺい)と捉えられかねない。信頼回復の一歩目から誤っている。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1K3QNNT1KUTIL02DM.html
社会学者の藤田結子が「コメントプラス」に投稿している。
《このフジテレビの問題は芸能ゴシップではなく、日本社会における人権と企業、メディアに関わる問題です。他のテレビ局や新聞は、芸能ゴシップに矮小化せず、きちんと継続的に報道するべきです。》

〇トヨタ、日本生命・・・フジからCMが消えた

日刊スポーツは1月18日付で「フジ『めざましどようび』ACジャパンCM前週0→14本 社長会見報じるも出演者コメントなし」を掲載している。
《フジテレビ系「めざましどようび」(土曜午前6時~午前8時30分)が18日、タレント中居正広(52)の女性トラブルを巡り、一部週刊誌で同局社員の関与が報じられている問題で、港浩一社長(72)が出席した記者会見について報じた。
港社長のコメントを紹介し、第三者の弁護士を中心とする調査委員会を立ち上げることなどを伝え、会見での港社長の冒頭コメントなどを紹介した。》
《約7分にわたって取り扱ったが、西山喜久恵アナ、生田竜聖アナら番組出演者の言及はなかった。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501180000530.html
田中康夫がポストしている通りだ。
《悲報「めざましどようび」ACジャパンCMが12本も流れ 終了直後も2本
@cx_mezamashi
「弁護士を中心に第三者委員会を立ち上げます」みなと会首謀者・港浩一ちゃんキリッ
あのさぁ弁護士は飽く迄も依頼者=CXの味方なのよ
袴田さん冤罪事件弁護士とは真逆の守銭奴》
https://x.com/loveyassy/status/1880502170145190375
東京新聞は1月18日付で「日本生命、フジCMを差し止め トヨタ自動車も、各社に拡大」を掲載している。共同通信の配信記事だ。
《日本生命保険やトヨタ自動車は18日、フジテレビで放映しているCMを当面差し止めると明らかにした。日生はタレントの中居正広さん(52)と女性とのトラブルを巡り、フジテレビ社員の関与が報道されていることなどを総合的に判断したと説明している。
 NTT東日本や明治安田生命保険、アフラック生命保険も同様の対応を表明し、企業の間でフジテレビへのCM対応を見直す動きが広がった。》
《日本生命保険やトヨタ自動車は18日、フジテレビで放映しているCMを当面差し止めると明らかにした。日生はタレントの中居正広さん(52)と女性とのトラブルを巡り、フジテレビ社員の関与が報道されていることなどを総合的に判断したと説明している。
NTT東日本や明治安田生命保険、アフラック生命保険も同様の対応を表明し、企業の間でフジテレビへのCM対応を見直す動きが広がった。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380134
毎日新聞は1月19日付で社説「中居氏問題でフジ会見 疑問に答える徹底調査を」を掲載している。
《フジは直後にトラブルを把握した。女性の様子の変化に気づいた社員が声をかけ、「センシティブな領域の問題」と認識した。
だが、その後の対応には疑問がある。まず、事実確認が不十分だったことだ。》
《港社長が会見を開いたのも、親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)の株主である米ファンドから企業統治の欠陥などを指摘され、第三者委員会による調査を求められた後だった。遅きに失したと言わざるを得ない。
会見では、女性の人権やプライバシーの保護を盾に説明を避け、今後の調査を理由に回答を拒む姿勢が目立った。調査委の具体的な体制や位置付けについても明らかにしなかった。
真相究明よりも、組織防衛に腐心していると受け取られても仕方がない。》
https://mainichi.jp/articles/20250119/ddm/005/070/043000c
朝日新聞は1月19日付で社説「テレビと芸能 業界の透明化へ調査を」を掲載している。
《人気芸能人との関係を強めるために、女性を性的に利用していないか――。この点こそが、社会が同社に抱く不信感の核心だろう。今回の問題では、港社長が随時報告を受けていたという。不信を払うには、社長の責任を含め、徹底した調査と説明が必要だ。
会見では、弁護士を中心とした調査委員会の設置を発表した。ただ、日本弁護士連合会のガイドラインに沿った第三者委員会にするかどうかなどは明言を避けた。一方で、記者からの質問に対して「調査に委ねること」と答えない場面も目立った。調査委が隠れみのになるようでは困る。》
https://digital.asahi.com/articles/DA3S16129583.html
で、中居正広はどうすべきなのか?「サンデー毎日」2月2日号 (発売1月21日)はアイドル評論家にして小説家の中森明夫による「慟哭の芸能時評 SMAPの夢は終わった 中居正広はテレビで謝罪すべきだ」を発表している。中居がリーダーをつとめたSMAPを「平成最良の精神」とまで評価する中森なればこそ「慟哭の」と冠をつけても少しも大袈裟ではあるまい。SMAPが「平成最良の精神」であることは間違いなく、だからこそそのリーダーであった中居は記者会見を開き私たちの前に出て来て謝罪すべきなのである。中森の筆が泣いているのが良くわかる。しかし、それがケジメというものだ。
《もしかしたら、それが最後のテレビ出演になるかもしれない。しかし、テレビによって人気を得て、テレビで私たちを楽しませてくれた、何よりテレビによって生きたあなたが、最後にテレビで視聴者に本当の言葉を伝えることーそれこそが中居正広の使命なのだ、と私は信じます。》
https://www.fujisan.co.jp/product/1017/next/
異議なし。


2)芥川賞は安堂ホセ「DTOPIA」と鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」直木賞は伊与原新「藍を継ぐ海」

朝日新聞デジタルは1月15日付で「芥川賞『最も過剰な2作』、直木賞は田舎町舞台 選考委員の評価は」を掲載している。
《第172回芥川賞・直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京都内で開かれ、芥川賞は安堂ホセさん(30)の「DTOPIA(デートピア)」(文芸秋号)と鈴木結生(ゆうい)さん(23)の「ゲーテはすべてを言った」(小説トリッパー秋号)に、直木賞は伊与原新(しん)さん(52)の「藍を継ぐ海」(新潮社)に決まった。》
《安堂さんは1994年、東京都生まれ。2022年「ジャクソンひとり」で文芸賞を受賞しデビュー。2作目の「迷彩色の男」も含め、3作続けて芥川賞の候補になっていた。》
《鈴木さんは01年、福島県郡山市出身。福岡市在住で、西南学院大大学院に在学中。24年に「人にはどれほどの本がいるか」で林芙美子文学賞佳作。初めての候補だった。》
《選考委員を代表して島田雅彦さんは「候補5作のなかで最も過剰な2作。過剰さは異なるが、勢いのある2人の受賞となった」と話した。》
《直木賞に決まった伊与原さんは72年、大阪府吹田市生まれ。東京大大学院で地球惑星科学を専攻し、博士課程修了。10年に「お台場アイランドベイビー」で横溝正史ミステリ大賞を受賞し、富山大助教から作家に転じた。18年の「月まで三キロ」で新田次郎文学賞。直木賞は2度目の候補だった。》
《選考委員の角田光代さんは「日常のなかに入ってくる科学が人間にどういう世界を見せるかをていねいに描いている」と評した。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1H3K18T1HUCVL017M.html
候補作が発表された時点で私の昨年12月16日付文徒での予想は芥川賞が《◎竹中優子「ダンス」、〇鈴木結生「ゲーテはすべてを言った」、穴 安堂ホセ「DTOPIA」》であり、直木賞が《◎朝倉かすみの「よむよむかたる」。〇木下昌輝「秘色の契り 阿波明和宝暦の変 顛末譚」、穴 伊与原新「藍を継ぐ海」》であった。芥川賞は対抗と穴が受賞し、直木賞は穴が受賞するという結果になった。まあまあの予想だったと総括しておこうか。
安堂ホセは受賞作の「DTOPIA(デートピア)」について次のように語っている。
《1個のテーマを目指して完成度を上げて作りましたというのに飽きちゃっていた時期で、どうにかそれを打開したくて。小説が壊れるぐらいのことを期待していたんです。さすがにどこかで落としどころを作っていくんですけど、壊そうと思っただけあって、いままでよりも小説の世界が広がったと思います。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1H4CDVT1HUCVL02TM.html
安堂ホセのポスト。
《DTOPIAが芥川賞に選ばれました。
昨日はガザ地区でひとまずの停戦が合意されたそうです。長い一日でした。いつもありがとう!》
https://x.com/joseando17/status/1879700152656740442
アンチ安堂のポストも多いようだ。豊崎由美が安堂嫌いをこう皮肉っている。
《「芥川賞」で検索して、安堂ホセ氏への授賞に怒って「芥川賞なんてくだらない」みたいなことを投稿してる皆さん、安心して下さい、あなたがたは文学から選ばれてませんから。どうか、文学のない世界で頭の悪い愛国精神を発揮なさっていて下さい。
あと批判する際は読んでから、ね……あ、読めないか。》
https://x.com/toyozakishatyou/status/1879711755640954885
陣野俊史は予想が的中したとポストしている。
《立教の授業で、芥川賞は安堂ホセ、と言い切ったので、安堂ホセに決まってほっとした、というか、もう授業はないので、予想が的中したことを語る機会もないのだが。とにかく、よかった。二度も書評書いたもの。》
https://x.com/jinnotoshifumi/status/1879512538855157782
渡邊英理が安堂を祝福している。
《安堂ホセさん、芥川賞受賞、おめでとうございます!発表した三作すべてが候補になっての堂々たる受賞。すばらしいです。受賞作『DTOPIA』には推薦文を寄せさせていただきました。人種や性、国家など様々な規範や境界を問い直す批評的な言葉です。これを機にさらに多くの方に本作が読まれますように。》
https://x.com/himeeri2022/status/1879531524443582484
「DTOPIA」の帯は佐藤究が書いている。
《帯コメントを寄せた安堂ホセさんの『DTOPIA』が第172回芥川賞に。》
https://x.com/sato_q_book/status/1879467967802646650
福島民友は1月18日付で「芥川賞コーナー盛況!鈴木結生さん『ゲーテはすべてを言った』 県内書店で注目」を掲載している。
《第172回芥川賞に郡山市出身の鈴木結生(ゆうい)さん(23)の「ゲーテはすべてを言った」(「小説トリッパー」秋季号)が選ばれたことを受け、県内の書店では受賞を祝うポップが張り出されたり、県民らが鈴木さんの本を買い求めたりしている。
鈴木さんの地元・郡山市のジュンク堂書店郡山店では、鈴木さんの作品をはじめとした芥川賞、直木賞受賞作品の販売コーナーを設置。「祝 芥川賞受賞」と鈴木さんを祝うポップも張り出された。》
https://www.minyu-net.com/news/detail/2025011808395932206
福島県観光物産交流協会がポストしている。
《芥川賞を受賞した鈴木結生さんは福島県郡山市出身なんですね!
「ゲーテはすべてを言った」の主人公も会津出身の設定だそうです。読むべな!!》
https://x.com/fukushimatweet/status/1879707286865842519
鈴木結生は郡山出身で福岡市在住で、西南学院大大学院に在学中だ。
西日本新聞は1月15日付で「【速報】芥川賞に西南学院大院生の鈴木結生さん 九州在住者の受賞は24年ぶり」を掲載している。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1304015/
毎日新聞は1月16日付で「『本読むきっかけに』鈴木結生さんの芥川賞に沸く福岡の書店」を掲載している。
《福岡市中央区のジュンク堂書店入り口近くに設けられた芥川・直木賞関連の売り場には、「福岡の星☆ 祝芥川賞」などと鈴木さんの受賞を伝える張り紙と共にサイン色紙が飾られ、お祝いムードに包まれた。来店客で福岡市早良区の会社員、砥上大輝さん(25)は「鈴木さんは同世代で、受賞はすごい」と祝福した。単行本は17日に入荷予定で、文芸担当の店員(43)は「地元の人が書いた本なので、本を読むきっかけにつながればうれしい。私もいち早く読みたい」と期待を寄せた。》
https://mainichi.jp/articles/20250116/k00/00m/100/185000c
毎日新聞は1月15日付で「成績Sじゃもったいないほどの文才 恩師は涙 芥川賞の鈴木結生さん」(上村里花)を掲載している。
《「鈴木くんは大江健三郎と同じ23歳での受賞をとても意識していたので、取れて本当に良かった。思わず涙が出てきてしまいました」。鈴木さんを学部生時代から見守ってきた西南学院大外国語学部の一谷(いちたに)智子教授(英語圏文学)はそう喜んだ。》
《一谷教授は「彼は学生というよりも、対等に議論できる文学仲間」と語り、「こちらが教えられることの方が多い。彼は広い視野で文学を見渡せる。創作と共に、文芸評論や翻訳などさまざまな分野で活躍する人になってほしい」と期待を寄せた。》
https://mainichi.jp/articles/20250115/k00/00m/100/279000c
九州大学法学部教授・南野森が呟く。
《しかし改めて西南学院大は凄いな。直木賞作家も芥川賞作家も複数輩出するなんて。芥川賞は鈴木さんの他にもう一人おられたはず。さて、九大はどうなんだろう?》
https://x.com/sspmi/status/1879494323747852323
書評家の長瀬海がポストしている。
《林芙美子賞出身者が連続で続くというのは北九州市立文学館ならびに『小説トリッパー』的には快挙ではなかろうか。》
https://x.com/LongSea/status/1879457955084697939
芥川賞作家の朝比奈秋は「塩の道」で林芙美子賞大賞を受賞しているが、芥川賞は別の作品で受賞している。鈴木結生の「人にはどれほどの本がいるか」は林芙美子賞佳作であった。私はこの点に引っかかって本命にできなかった。
早川書房の一ノ瀬翔太がポストしている。
《芥川賞を受賞した鈴木結生『ゲーテはすべてを言った』に引用されているガイ・ドイッチャー『言語が違えば、世界も違って見えるわけ』はハヤカワ・ノンフィクション文庫で好評発売中です。古代人は色弱だった!? ゲーテの『色彩論』、そして博把統一『ゲーテの夢』を読み解くための必読書。》
https://x.com/shotichin/status/1879691565104558162
「ゲーテはすべてを言った」の装丁を担当しているのは大島依提亜だ。
《「ゲーテはすべてを言った」鈴木結生さん芥川賞受賞おめでとうございます!
光栄にも装丁させて頂きました。装画にはヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテの「色彩論」1840年の英語版の図版を使用しています。》
https://x.com/oshimaidea/status/1879502453705785482
渡邊英理のポスト。
《鈴木結生さん、芥川賞受賞、おめでとうございます!九州在住者は24年ぶりの快挙とのこと。すばらしい。鈴木さんは、昨年末に福岡でのトークイベントで話したときに聞きに来て下さっていた。本を愛する好青年。受賞作『ゲーテはすべてを言った』は本への愛と知的刺激に満ちた素敵な小説です。ご一読を!》
https://x.com/himeeri2022/status/1879532001637855743
「禁忌の子」のミステリ作家・山口未桜がポストしている。
《「藍を継ぐ海」直木賞受賞!
伊与原新先生、ご受賞、誠におめでとうございます。
伊予原先生も神戸大学のご出身で、山口の大先輩にあたります。
ますますのご活躍をお祈りしております!》
https://x.com/biliary_egg/status/1879485308179447931
受賞記者会見で伊与原新は次のように語っている。1月15日付産経新聞だ。
《--小説で科学を扱う難しさは
「科学的な事実そのものよりは、人間的なところをきちんと描くと科学的な事実も色鮮やかに読み取っていただくことが多いということを最近は考えています。科学的な記述部分をどのようにしたら飽きずに読み飛ばさずに読者を引っ張り続けられるか。前作、前々作の短編集でもずっとやってきたことなので、完全ではないですけど、少しずつ上達していると思う」
--表題作の「藍を継ぐ海」で徳島県を舞台にウミガメを題材にした小説を書いた理由は
「研究者時代から、地磁気を利用して生きている動物に興味があった。ウミガメは取り上げたことがなかったので興味があったのと、身近に産卵を見ることができて、われわれ日本人が身近に見守ることができる動物で、書きがいがある。そんなことを考えました」》
https://www.sankei.com/article/20250115-J35KA7OHQBPWHP6YEPIKX6JKNQ/
自然科学研究機構国立天文台上席教授の渡部潤一が祝福。
《祝! 伊予原新さん、直木賞受賞! こんなに嬉しいことはない!》
https://x.com/cometwatanabe/status/1879476241188958628
文藝春秋文藝出版局のポスト。
《祝!直木賞受賞
伊与原新さんの『藍を継ぐ海』が第172回直木賞を受賞されました!
昨年NHKでドラマ化もされた伊与原さんの代表作
『宙わたる教室』もどうぞよろしくお願いいたします》
https://x.com/BunshunBungei/status/1879472233611223192
丸善丸の内本店のポスト。「藍を継ぐ海」は入荷したことだろう。
《【2F文芸書】直木賞決定しました!伊予原新さん『藍を継ぐ海』(新潮社) おめでとうございます
残念ながら現在在庫0冊です。もうしわけございません。「宙わたる教室」(文藝春秋)はあります。こちらもぜひ!》
https://x.com/maruzen_maruhon/status/1879475106587738301
安堂ホセの「DTOPIA」は河出書房新社。
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309039282/
鈴木結生の「ゲーテはすべてを言った」は朝日新聞出版。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002089.000004702.html
伊予原新の「藍を継ぐ海」は新潮社。
https://www.shinchosha.co.jp/book/336214/
伊予原の「宙わたる教室」は文藝春秋。NHK「ドラマ10」でドラマ化されたし、青少年読書感想文全国コンクール課題図書になっている。
https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163917658


3)伊藤詩織のドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」が英国アカデミー賞にノミネート!

日刊スポーツは1月15日付で「伊藤詩織さん初監督作が英アカデミー賞ドキュメンタリー賞ノミネート『東京オリンピック』以来」を掲載している。
《第78回英国アカデミー賞(BAFTA)のノミネートが15日に発表され、ジャーナリストの伊藤詩織さん(35)が初めて監督を務めたドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」が、ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
「Black Box Diaries」は、伊藤監督が15年4月に元テレビ局員の男性から受けた性的暴行被害について、調査に乗り出す様子を自ら6年にわたって記録したドキュメンタリー。日本人監督の作品のノミネートは、市川崑監督の1966年(昭41)「東京オリンピック」以来59年ぶり。》
《日本での公開時期は未定だが、今年1月にサンダンス映画祭(米国)で行われた上映を皮切りに、現時点で50以上の映画祭で上映され、18個の賞を受賞。30以上の国と地域での配給も決まっている。また、伊藤監督は“ドキュメンタリー界のアカデミー賞”とも称されるIDAドキュメンタリー賞で、新人監督賞を受賞。EU議会や英国国会、UN Womenや国連腐敗防止条約などでも、本映画の講演を行ってきた。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501150001406.html
一方、東京新聞は1月14日付で「伊藤詩織さん監督の映画、『性被害』語る女性の映像を許諾なく使用 非公開集会、発言者が削除求めたのに…」(望月衣塑子)を掲載している。
《ジャーナリストの伊藤詩織さん(35)が監督を務め、自身の性被害を調査したドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」の中で、日本の女性記者たちが性被害などを語った非公開の集会の映像が、発言者の許諾がないまま使われていたことが分かった。該当部分の削除を要求した女性は、昨年末に伊藤さんから「最新バージョンでは削除する」と伝えられた。だが、1月上旬から米パラマウントプラス(有料購読者・約7200万人)で公開された映画を確認すると、削除されていなかった。》
この記事にもあるようにこの問題となっているのは、このシーンだけではない。望月も書いている。
《映画を巡っては、伊藤さんが元テレビ局記者から性加害を受けた場所とするホテルの監視カメラ映像が無断使用されていることが問題に。映像は加害者に損害賠償を求めた訴訟の証拠で、伊藤さん側とホテル側が「裁判以外では使わない」と誓約書を交わしていた。》
《この問題は、伊藤さんの民事訴訟で代理人を務めた弁護士が2024年10月に明らかにした。伊藤さんと元記者が乗ったタクシー運転手の姿や証言、刑事や伊藤さんの代理人弁護士との会話も無断で使われていると問題視している。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/379195
石川優実がポストしている。
《詩織さんの映画の件、色々と考えていたのですが、世間に取り上げられるような裁判になると、話せないことで自分の名誉みたいなものがどんどん傷ついていくことってあるんですよね。詩織さんの場合これだけ世界で取り上げられて、日本では凄まじい二次加害にあってきて。そういうものを取り返すため》《というようなこともあるのではないか、と思ったり。
ただある人が無断使用した、とはなんか全然違うと思う。声をあげるしかなかったという本当に大変な被害で、ただでさえ自分の回復をしなければならない時期にみんなが詩織さんに色んなものを背負わせてきたと思う。そういう立場の人が行う使用》《なんだ、ということはやっぱり私は考えるべきなんじゃないかと思います。
自分の裁判の時も、これを公にしないから憶測で自分がまた誹謗中傷される、ということがたまぁにあって。それでまた傷ついていくということもあった。ただ私の場合は性被害の裁判ではないのでまぁ仕方ない、としたりとか。》
《詩織さんの場合、それが日本に住めなくなるくらいの二次加害だったわけで、それによって本人の心の回復というのは多分遅れていますよね。
やっぱりきちんと防犯カメラの映像などを出して、本当にあったんだと見せないといけないんじゃないかなと思った…
社会として正しいではないんだろうけも…》
https://x.com/ishikawa_yumi11/status/1880077137497231411

https://x.com/ishikawa_yumi11/status/1880077144984006975
有田芳生が石川をリポストしている。
《石川さんの意見に賛成です。伊藤詩織さんは山口敬之TBS元記者と飲んで、目黒のホテルに行ったが、防犯カメラを見ると普通に歩いていたといった言説が横行していました。つまり同意だと。ところがーー。作品の防犯カメラ映像は衝撃です。まず山口氏はタクシーから伊藤さんを強引に引きずり出す。ロビーに向かうとき伊藤さんは足元もおぼつかない。不同意は明らかで、この映像は決定的だ。多くの人に観てもらいたい。》
https://x.com/aritayoshifu/status/1880108169097298180
弁護士の紀藤正樹は「Black Box Diaries」が英国アカデミー賞にノミネートされたことについてこうポストしている。
《これは快挙でないか。映像の公表経過に議論があるものの、泣き寝入りになりがちの日本のセクハラ・性被害の実情を世界に知らしめるためには必要なプロセスかもしれない》
https://x.com/masaki_kito/status/1880087133198983513
藤井セイラのポスト。
《松本人志/中居正広/フジテレビのことをなぜ書くかというと、これを「風化」させると絶対にまた起きるから。特にフジは報道機関として異常な状況。伊藤詩織さんや五野井里菜さんが切り拓いた道があって、性加害が「可視化」されるようになった。それを巻き戻させてはいけない。なかったことにさせない。》
https://x.com/cobta/status/1880465574482047117
沖縄タイムスは1月17日付で「伊藤詩織さんの映画、上映めど立たず 映像巡り元代理人と対立 公開に『公益性』主張」を掲載している。
《ジャーナリストの伊藤詩織さん(35)が自らの性被害をテーマに初めて監督を務めたドキュメンタリー映画が、国内で上映のめどが立たない異例の事態となっている。伊藤さんの元代理人弁護士らが防犯カメラ映像の目的外使用などを批判しているためだ。伊藤さんは「映像を出すことには公益性がある」と主張、真っ向から対立している。》
《伊藤さんの元代理人の西広陽子弁護士らが昨年10月に記者会見。訴訟資料としてホテル側から提供を受けた映像を無断で使用するのは誓約違反と指摘し、捜査の過程を伊藤さんに告げた警察官の音声使用も問題視した。
これに対し伊藤さんは「映像は閲覧制限のかかっていない裁判資料。しかも映画ではそのまま使用せず、私の動き以外は加工した」と反論。「私がホテルから出て行く映像だけが流出して誹謗(ひぼう)中傷を受けたので、連れ込まれる映像も公開する必要があった。犯罪がこのように起き、裁かれなかった事実を示したかった」と説明する。
警察官の音声も加工したという。「彼はジャーナリストである自分に協力して話してくれた」と述べ「犯罪防止といった公益性の観点から議論してほしい」と話す。》
《西広さんの代理人を務める佃克彦弁護士も「映像を出すことで性被害がなくなるとはいえず、逆に被害救済の可能性をつぶしてしまう。公益性はない」とし、「映画を公開するのであれば、ホテルの映像は使用せず、警察官の音声なども出さないように内容を修正すべきだ」と話す。
立教大の砂川浩慶教授(メディア論)は「真実追求のためには映像の無断使用が許される場合もある。密室で起きている性暴力の場合はそれに当たるのではないか」と指摘。その上で「社会的な問題を世の中に提起していくのがジャーナリズムの役割」とし、映画が上映されなければ「加害者側が喜ぶだけではないか」と懸念を示す。》
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1508764


4)フジテレビ!追い詰められる!

日本経済新聞は1月19日付で社説「フジは丁寧な調査と説明を」を掲載している。
《ハラスメントや倫理にかかわる問題を放置すれば、従業員の意欲をそぎ、広告主や視聴者が離れることが懸念される。業績や株価への影響も無視できない。フジ・メディアとフジテレビは丁寧な調査と説明を尽くすべきだ。》
《フジ・メディアは17人の取締役のうち7人を社外人材が占める。そこには上場企業に情報開示を促す東京証券取引所のトップ経験者が名前を連ねる。人権方針も策定し「差別・ハラスメントの禁止」や「適正な労働環境」をうたうなど、透明度の高い企業統治のかたちは整えている。
かたちに実態が伴わなければ、株主を含むすべてのステークホルダー(利害関係者)の信頼を失ってしまう。これはあらゆる企業にあてはまる。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK173X20X10C25A1000000/
田中康夫がこの社説の意味をズバリと言い放つ。
《日枝久天皇の責任を問う日経社説》
https://x.com/loveyassy/status/1881078592316285337
日枝久を追放しない限り、まともなガバナンスを確立できないはずだ。グーグル日本法人元社長にしてソニー元カンパニープレジデントの辻野晃一郎がポストしている。
《まぁ、誰もが思っていることですが、本丸は港浩一社長ではなく日枝久氏ということですよね。自民党の諸悪の根源が森喜朗氏である構図と似たようなものです。》
https://x.com/ktsujino/status/1880800279450546558
松尾潔がポストしている。
《海外のメディアや主要株主からの批判へ素早いレスポンスを見せたかと思えば、国内報道他社やジャーナリストをあからさまに軽視した記者会見を強行、あげくの果てには世界のTOYOTAのCM差し替えにあたふた……よくもまあ数日のあいだにこれだけ醜態を晒せるものだと。悪手の名手。》
https://x.com/kiyoshimatsuo/status/1880951267062878467
赤石晋一郎が予想する。
《広告代理店に聞くとフジテレビは電○以下広告が来期からストップと。まさに経営危機、とんでもない経営失策だ。いよいよ港社長以下、退陣が現実味を帯びてきた。現経営陣は3月まで持たない可能性が》
https://x.com/red0101a/status/1880926610507084185
江川紹子はフジテレビの現場には、こう期待しているけれど。
《初動捜査の誤りで停滞したオウムの坂本弁護士一家事件。メディアが報じなくなる中、テレビでは唯一、取り上げていたのがフジテレビのワイドショーだった。熱心なディレクターが1人いたから。フジテレビの皆さんは、命や人権の問題に取り組む者が力量を発揮できた頃を思い出し、自ら取り戻してほしい》
https://x.com/amneris84/status/1880605399273152819
スポニチは1月20日付で「フジテレビCM差し止め相次ぐ 日産、花王など少なくとも10社 中居正広女性トラブル巡り」を掲載している。
《日産自動車、花王、セブン&アイ・ホールディングス、日本マクドナルドホールディングスが新たにCMを差し替えるなどの対応を取ることを明らかにした。》
《スポニチ本紙の調べでは、19日午後4時までに、番組CMなどを除いた全393枠のうち40本がACに変更。1割以上が差し替わった。中でも午前6時から放送された情報番組「めざましどようび」では、14本が替わった。特に番組内で午前6時44分から同局の会見について報じた後は全41枠のうち約3割に当たる12本が差し替わった。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/20/kiji/20250120s00041000106000c.html
毎日新聞は1月20日付で「フジテレビのCM差し替え、10社超か 中居正広さんトラブル巡り」を掲載している。
https://mainichi.jp/articles/20250120/k00/00m/040/112000c
朝日新聞デジタルは1月20日付で「フジテレビへのCM差し止め広がる セブンや花王など10社超に」を掲載している。この記事によればCMを差し止めた企業は次の通り。
《アフラック生命保険、イオン、NTT東日本、オリックス生命保険、花王、キリンホールディングス(HD)、KDDI、サッポロHD、サントリーHD、スズキ、セブン&アイHD、第一生命保険、大東建託、ダイハツ工業、トヨタ自動車、日産自動車、日本生命保険、日本マクドナルドHD、日本メナード化粧品、日本郵政グループ、はなさく生命、不二家、三井不動産、明治安田生命保険、ライフル、楽天グループ、ローソン》
https://digital.asahi.com/articles/AST1N112JT1NULFA007M.html
日本経済新聞は1月20日付で「フジテレビCM差し止め拡大、サントリーなど50社超に」を掲載している。
《テレビ局の放送収入には、企業が番組中にCMを流す枠「タイム」と、それ以外の単発を含む「スポット」がある。フジテレビは24年4~9月期にタイムが368億円、スポットが343億円だった。今回、多くのスポンサー企業のCMは公益社団法人ACジャパンの公共広告に差し替わっており、一般的には出稿料がそのまま支払われる。
今後は新規のCM出稿見送りが増え、3月の番組改編期の特番向けや4月クールの広告枠が埋まらない可能性もある。調査委の立ち上げから、調査・検証結果が出るまでには数カ月を要するとみられ、松井証券の窪田朋一郎シニアマーケットアナリストは「広告収入への悪影響が出るのは確実だ」とみる。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC203310Q5A120C2000000/
朝日新聞デジタルは1月20日付で「消防庁、フジテレビドラマとタイアップのポスター 発表と配布を延期」を掲載している。
《総務省消防庁は20日、フジテレビのドラマ「119エマージェンシーコール」とタイアップしたPRポスターの配布を、いったん延期すると明らかにした。タレントの中居正広さんが起こした女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員の関与があったと報じられた問題を受け、「広報としての適切なタイミングを考えた」としている。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1N1HNHT1NULFA00ZM.html
スポニチは1月20日付で「TBS『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』電撃終了『THE MC3』は降板 2番組『総合的判断』発表」を掲載している。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/20/kiji/20250120s00041000142000c.html
スポニチは1月20日付で「TBS社内調査着手発表 芸能関係者とテレビ局員の関係めぐり『問題が把握された場合には適切に対処』」を掲載している。
《TBSは20日、芸能関係者とテレビ局員の関係をめぐる一連の報道を踏まえ、TBSグループ人権方針にのっとり実態を把握するための社内調査に着手していると発表した。問題が把握された場合には「適切に対処してまいります」とした。》
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2025/01/20/kiji/20250120s00041000184000c.html
スポニチの東京販売アカウントが1月20日付でポストしている。
《きょう20日付東京版
タレント #中居正広 (52)の女性トラブルで、中居と被害女性が知り合ったきっかけが、「女性アナウンサー上納接待疑惑」の渦中にある #フジテレビ 編成幹部が主催した食事会だったことが19日、本紙の取材で分かりました。》
https://x.com/sponichi_hanbai/status/1881107459055780028
フジテレビが追い詰められていく。
Change.org」で署名活動「フジテレビに記者会見の『やり直し』と、日弁連のガイドラインにもとづく第三者委員会による徹底調査を求めます」が始まった。呼びかけ人は次の通り。
青木正美(医師)、青木美希(ジャーナリスト)、青谷建(フォトグラファー)、阿久沢悦子(記者)、阿部岳(新聞記者)、新崎盛吾(通信社記者/元新聞労連委員長)、池田恵理子(元NHKディレクター)、石丸次郎(アジアプレス大阪オフィス代表)、伊田浩之(週刊誌編集者/日本ジャーナリスト協会)、伊藤和子(弁護士)、今村優莉(テレビ局記者/ディレクター)、
イリナ グリゴレ (文化人類学者)、岩崎貞明(放送レポート編集長)、海北由希子(医療通訳/平和を求め軍拡を許さない女たちの会・熊本 事務局長)、太田啓子(弁護士)、尾形聡彦(Arc Times 編集長)、岡野八代(大学教員)、沖野修也(音楽家)、笠原一哉(東海大学文化社会学部専任講師)、片山夏子(新聞記者)、加藤剛(日本ジャーナリスト会議会員)、
川内有緒(ノンフィクション作家)、木村明子(弁護士)、木村紅美(小説家)、久保則之(久保企画編集室代表)、慶田城七瀬(新聞記者)、小林可奈(新聞記者)、近藤雄生(ライター)、さいきまこ(漫画家)、酒井かをり(会社員/元出版労連中央執行委員長/元日本マスコミ文化労組会議(MIC副議長))、酒井聡平(新聞記者/ルポライター)、坂手洋ニ(劇作家・演出家)
、佐々木芳郎(写真家/映像ディレクター)、佐高信(評論家)、佐藤章(ジャーナリスト)、佐藤誠(元警視庁捜査一課取調官)、白坂和哉(フリージャーナリスト)、志葉玲(ジャーナリスト)、清水潔(ジャーナリスト)、白石草(OurPlanetTV)、須賀川拓(戦場ジャーナリスト)、杉浦ひとみ(弁護士)、杉山正隆(歯科医師/ジャーナリスト)、
鈴木エイト(ジャーナリスト/作家)、鈴木邦弘(イラストレーター/絵本作家)、せやろがいおじさん(お笑い芸人/YouTuber)、千和裕之(作家)、添田孝史(フリーライター)、臺宏士(ライター/放送レポート編集委員)、高田健(市民運動)、高田正基(日本ジャーナリスト会議北海道支部代表委員/元新聞記者)、高田昌幸(東京都市大学メディア情報学部教授)、高橋恭子(早稲田大学教授)、
田口久美子(和洋女子大学ジェンダー・ダイバーシティ研究所)、武井由起子(弁護士)、竹田純(編集者)、竹谷直子(新聞記者)、ダースレイダー (ラッパー)、立岩陽一郎(インファクト編集長/大阪芸大短期大学部教授)、田中優子(法政大学名誉教授/平和を求め軍拡を許さない女たちの会代表)、
谷岡理香(メディア総合研究所所長)、近田春夫(音楽家)、月岡岳(新聞記者/元新聞労連書記長)、津田正太郎(慶應義塾大学教授)、角田由紀子(弁護士)、中嶋秀昭(NGO職員)、永田浩三(武蔵大学教授/元NHKプロデューサー)、中村一也(ワニズアクション)、中村進午(通信社記者)、長谷川宏(専修大学教授)、DJ HASEBE(DJ/音楽プロデューサー)、
橋本智子(弁護士)、畠山理仁(フリーランスライター)、浜田敬子(ジャーナリスト)、林香里(東京大学大学院情報学環教授)、林美子(ジャーナリスト/お茶の水女子大学大学院)、日比野敏陽(新聞記者/元新聞労連委員長)、平井美津子(教師)、藤森研(日本ジャーナリスト会議(JCJ)代表委員)、布施祐仁(ジャーナリスト)、二村知子(隆祥館書店主)、古谷経衡(作家)、星川淳(作家/翻訳家)、本間龍(作家)、前田佳子(日本女医会会長/平和を求め軍拡を許さない女たちの会共同副代表)、松島佳子(新聞記者)、
松本一弥(ジャーナリスト)、三浦英之(新聞記者/ルポライター)、三浦誠(しんぶん赤旗社会部)、南彰(新聞記者/元新聞労連委員長)、三原由起子(歌人)、三輪記子(弁護士)、宮崎園子(フリーランス記者)、村山惠二(フリーランスライター)、望月衣塑子(新聞記者/「Arc Times 」キャスター)、森川貞夫(日本体育大学名誉教授)、森山聡平(編集者)
諸永裕司(ジャーナリスト)、向井徹(編集者)、山口一臣(元週刊朝日編集長/日本ジャーナリスト協会)、山崎雅弘(戦史・紛争史研究家)、山下洋平(テレビ報道記者)、山本宗補(フォトジャーナリスト)、湯澤直美(教員)、横田増生(ジャーナリスト)、吉永磨美(ジャーナリスト/元新聞労連委員長)、若林直子(ソーシャルピーアール・パートナーズ株式会社代表取締役)、和田静香(ライター)
https://t.co/jN4rfj7S2X
朝日新聞記者の三浦英之がポストしている。
《【告知】「フジテレビに記者会見の「やり直し」と、徹底した真相解明を求める」署名活動が立ち上がりました。私も賛同しています。おかしいことには「おかしい」と言う。他人にカメラを向け続けてきた会社が、自らの不祥事会見に「カメラを回すな」はあまりにも「おかしい」》
https://x.com/miura_hideyuki/status/1880903029983179139
赤旗社会部長の三浦誠が三浦英之をリポスト。
《私も賛同しました。
放送法は「放送に携わる者の職責を明らかにすることによつて、放送が健全な民主主義の発達に資するようにすること」と定めています。
フジテレビの会見制限は明らかにおかしい。》
https://x.com/redbear2014/status/1880921735639515313
これも三浦英之のポスト。
《フジテレビが開いた記者会見は、私たち報道従事者がこれまで出席してきたものとはあまりに異質で、異様なものです。これを認めてしまうと、以後、記者会見が主催者にとって都合のいいただの「プロパガンダ」になりかねません。記者会見のやり直しを心から求めます》
https://x.com/miura_hideyuki/status/1881133008595591241
望月衣塑子は例によって長い、長い、長いポストを発表している。
《【署名呼びかけ】フジテレビに第三者委員会設置と真相解明を求めます!!私も賛同しました!現在、賛同者をさらに募集中です。日本の民主主義と報道の責任を守るため、皆さんの力を貸してください!
フジテレビは、第三者委員会の設置を拒み、会社に都合の良い弁護士による調査委員会で問題を矮小化しようとしています。中居正広氏の性加害問題に関する全容解明はおろか、背景にある女性社員の「献上」とされる問題、そして日枝会長を含む経営陣の責任を回避しようとする姿勢は明らかです。
報道機関としての責任を果たさず、社会の信頼を裏切るこの姿勢は、メディアの在り方を根本から逸脱しています。このような問題を放置することは、日本の民主主義そのものを危機にさらす行為です。
フジテレビが本気で真相解明に取り組む姿勢を示すには、日本弁護士連合会のガイドラインに基づく独立性のある第三者委員会の設置が不可欠です。そして、経営陣が自らの責任を明確にし、誠実に社会へ説明する義務があります。
私たちは、この状況を放置せず、声を上げ行動する必要があります。フジテレビの透明性と報道機関としての責務を問いただすため、ぜひ署名にご協力ください。》
https://x.com/ISOKO_MOCHIZUKI/status/1880947941042770231
政治学者の中島岳志もこの署名を呼び掛けている。
《賛同の署名をしました。フジテレビの「プライムニュース」には、これまで何度か出演させていただきました。フジテレビをはじめテレビメディアは、報道機関として重要な岐路に立たされています。末端の出演者の一人として、断腸の思いで署名いたしました。》
https://x.com/nakajima1975/status/1881162728729116769
フリーランスの畠山理仁。
《「記者会見のあり方」を模索してきた一人として、メディア不信をより深刻にするフジテレビの対応に納得できません。これ以上、言いっ放しを許す社会にしてはいけない。賛同します。》
https://x.com/hatakezo/status/1880923259082088927
琉球新報記者・南彰のポスト。
《【ご協力のお願い】
有志で、フジテレビに記者会見の「やり直し」を求める署名を立ち上げました。報道機関としての背信行為は看過できません。また、今回の問題は「女性トラブル」の表現で済ませられるものではなく、徹底的な真相解明が必要です。ご協力お願いします。》
https://x.com/MINAMIAKIRA55/status/1880918210826142091
NHK出身の立岩陽一郎が南をリポスト。
《フジテレビで仕事をしているからこそ、声をあげないといけない。
今ならフジテレビも引き返せる。》
https://x.com/YoiTateiwa/status/1880934076363968742
出版社にしても辻愛沙子の次のようなポストに耳を傾けなければなるまい。
《フジテレビの上納問題が取り沙汰されていますが、飲み会や接待で「女の子用意する」って言う大学生やビジネスマン、割といるよね。
フジ問題とは悪質さの程度が違えど、飲み会で女性をモノのように「用意」とか「手配」とか言ってきた一部の男性たちも根っこは同じだと思う。
女は君の道具じゃない。》
https://x.com/ai_1124at_/status/1880774495658778859


5)「日枝出てこい!」フジ・メディアHDの株式購入の堀江貴文 が吠えた!

CM撤退ドミノ現象といってよいだろう。時間が経てば経つほどフジテレビのダメージは深刻さを増していくことだろう。朝日新聞デジタルは1月20日付で「フジテレビ、社長会見後CM差し止め次々 業界に広がる『おかしい』」(後藤洋平)を掲載している。
《大手広告会社の幹部によると「あの会見が開かれる前まで、社内では『色々あるが、フジへのCM発注は続くだろう』との見方だった」と明かした。
風向きが完全に変わったのが、フジの港社長自らが臨んだ会見だった。今後立ち上げる第三者を中心とする調査委員会での調査が控えていることや、被害女性のプライバシー保護などのために「回答を差し控える」と繰り返した。加えて、フジは2023年6月から被害状況を把握し、中居さん側からも報告を受けていた一方でスポンサーには一切知らせず、中居さん出演のレギュラー番組を放送していたことも明らかになった。
これらに対して、「23年10月、24年の4月、10月の改編時期も、何事もなく続いていた。おかしいだろう」という反発が、業界内に広がったという。》
《別の大手広告会社の幹部は、「今後も撤退を検討するクライアントはいるし、我々も対応に追われるだろう。騒動が収まる気配がない。会見をしなければしないで批判されただろうし、事案が事案だけに難しい対応を迫られたのだろうが、あの会見の内容や振る舞いがベストだったのか、はなはだ疑問だ」と語った。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1N2J1CT1NUCVL01GM.html
毎日新聞は1月20日付で「フジCM差し止め、企業の本音 苦情殺到に『最後の会社』回避か」(加藤結花)を掲載している。
《CM出稿自体が企業にとってリスクになる事情もある。ある企業関係者は「最近はSNS(ネット交流サービス)ですぐ批判されるので、素早く対応しないといけない」と指摘。メーカーの担当者によると、「お客様センター」に消費者からの問い合わせが多数入っていることも取りやめる理由になったという。
「他社が取りやめたのも大きな理由。積極的に取りやめたいわけではないが、『最後の会社』になりたくない」と漏らす関係者もいる。》
https://mainichi.jp/articles/20250120/k00/00m/020/249000c
クライアントからすればフジテレビが事実を明らかにし、適切な対応がなされるまで、差し止めはつづくだろう。実際、例えばキリンホールディングスでは次のような「当社広告の一部出稿停止について」を公開している。
《キリンホールディングス株式会社(社長COO 南方健志)は、当社グループの広告について、株式会社フジテレビジョン(以下フジテレビ社)を通じた広告出稿を停止することをお知らせします。
キリングループは企業の社会的責任として、国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」に則り企業活動を行い、全てのビジネスパートナーに対して当社の人権方針の理解と順守を求めています。今回のフジテレビ社に関わる一連の報道についても、同社に広告を出稿する企業として、同社の対応を注視してきました。
今回、同社の記者会見における説明等を踏まえ、必要な調査が十分に行われ、事実が明らかにされた上で、適切な対応がなされるまで同社に対する広告出稿を停止します。
これからもキリングループは、当社の人権方針に基づき、企業としての責任を果たしていきます。》
https://info.kirinholdings.com/down.php?attach_id=27&uid=8294#.pdf
「東洋経済オンライン」は1月20日付でレジス・アルノーによる「海外記者が見た『日本の中居報道』に潜む異常さ サルを追いかけるのにはヘリコプター使うのに」を発表している。「フランス・ジャポン・エコー」編集長にして、仏「フィガロ」東京特派員であるアルノーの指摘はいちいちもっともなことである。中居正広をカメラの前に引きずり出すこともできないでいる。いつもの元気はヤラセかよ!と半畳も入れたくなるのは私だけのことだろうか。それはクライアントにしても呆れることだろう。
《日本のメディアは日常的にどうでもいいことの詮索には躍起になる。最近ではG7での石破首相の座り方を「解剖」した。20人規模のデモやサルを捕獲する人たちを追うためにヘリコプターを飛ばす。
しかし、どうだろう。中居のような大スターによるテレビ関係者への問題が明らかになると、メディアの真実に対する欲望は突然消え去ってしまう。》
《フジテレビと記者たちは自分たちの職業と国民を裏切っている。民主主義が機能している国なら、このようなあからさまな公共的価値のある情報への制限はありえない。メディアと記者クラブ会員、そしてメディア業界の恥を晒すも同然のことだ。》
《今からでも遅くない。報道機関としての側面もあるフジテレビ、そして日本のほかのメディアも行動を起こすことはできる。
なぜ被害者はフジテレビの上司から可能な限りのサポートを受けられなかったのか?なぜ彼女は辞職したのか?フジテレビは彼女を引き留めるために最善を尽くしたのか?なぜフジテレビは中居を呼び出さなかったのか?このような問題を二度と起こさないためにはどうすればいいのかーー。メディアとして探らなければならない問題は山ほどあるはずだ。》
https://toyokeizai.net/articles/-/852796
ライブドア事件で主役をつとめた堀江貴文がポストしている。
《フジテレビの報道番組は影の大ボス日枝久を突撃取材とかしないのか?》
https://x.com/takapon_jp/status/1881128511001489616
フジテレビ「ニュースJPAPAN」専属ディレクタ―として1999年から2014年まで仕事をしてきた経験を持つジャーナリストの岩澤倫彦が次のようにポストしている。
《フジテレビの報道番組に1999年から2014年まで所属していた。15年間のうちに視聴率が低下していき、社内の空気も悪くなっていった。
幹部たちは死んだ魚のような澱んだ目をして、去勢されたように気概のないスタッフが増えた。
その後、報道番組のキャスターに起用したタレントの経歴詐称が判明したり、残念な話題ばかりが多い。
今回の狡い形式の記者会見は、報道部門の人間なら全力で阻止するのが当然だが、最低限の職業的な責任すら失せてしまったらしい。
弱い立場の女性アナウンサーを守りもせず、責任逃れに終始する経営陣の姿は見苦しい限りだ。
大手各社のCM停止は、やがて打ち切りになる可能性もある。
社内に立ち上がる勇気を持った人間は、もういないのだろうか。》
https://x.com/michiiwasawa/status/1881195079173627980/history
日刊スポーツは1月20日付で「フジ37歳男性アナ、生放送で涙の叫び『13年1度も辞めたいと思ったことない、好きな会社を…』」を掲載している。
《MCの谷原章介(52)からコメントを求められた同局の酒主義久アナウンサー(37)は目に涙をためながら「本当にもどかしいというのが一番で」と切り出した。
続けて「13年働いてきて1度も辞めたいって思ったことないですし、大好きな会社で先輩も後輩も含めて、大好きな仲間がいろいろ苦しんでいる姿っていうのを…」と言うと言葉に詰まった。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501200000186.html
13年働いてきて1度も辞めたいって思ったことないって、それはそうだろうよ。
堀江貴文がポストしている。
《フジテレビの正社員の平均年収は、2023年11月時点で約1304万円です。平均だよ!平均!新入社員とか全員合わせてそれよ。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880903994568282217
フジテレビ出身の長谷川豊の提案。
《実は今のフジを救う手段がある
堀江貴文氏だ
彼がフジに厳しい態度をとることは日本で誰でも知ってること
また経営能力があり知名度もある
彼を第三者委員会に入れ、社外取締役でいいので、フジの経営陣に入れることだ
そうすれば「フジテレビが生まれ変わろうとしている」という印象を市場に与えられる
スポンサーも戻ってくる可能性が高い
恐らく、今のフジテレビを救うためにはこの手しかないはずだが…》
https://x.com/y___hasegawa/status/1881239028063932840
堀江貴文は1月18日に「X」で、こう報告している。
《フジ・メディアHDの株買いました。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880552959504990720
《フジ・メディアHDの株買いました。日枝久、出てこい!》
https://x.com/takapon_jp/status/1880535121494954067
今、フジ・メディア・ホールディングスの株を買うことに損はないと堀江は次のように主張している。
《フジメディアHDはPBR0.5倍切ってて、子会社のサンケイビルなどが所有する不動産売るだけでも元がとれます。本業と全く関係ないので売っても問題なし。現経営陣だと売らないので、皆んなで株買って責任取らせてクビにすれば売れます。そしたら大儲け。社会正義も実現できて儲かるってよくない?》
https://x.com/takapon_jp/status/1880556635535659283
なるほど・・・。
《フジテレビ株買ったので色々とIR資料見ている。この中期グループビジョンとかマジで失笑モノ。ほぼサンケイビルの会社笑。定年迎えたサラリーマンが貯金で不動産買って大家さんビジネスやってる感じだ。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880781270546075755
《いや本当に、東証プライム上場基準は35%以上の浮動株とされてるので、外資が持ってる30%(10%は日本人に貸し株してもらう)に加えて20%程度が反対すれば、現経営陣首にしてサンケイビルバイアウトするだけで、まじで元が取れます。あの人たち貯金使って不動産かって老後大家さんやってる非効率経営の人たちですから。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880900427346276800
堀江の「怨念」は深い。
《ちなみにフジテレビが上場したのは、日枝久が株式で支配してる鹿内一族を追い出すために株を薄めようとしたのが理由な。ニッポン放送も同様。だからまさかのライブドアに子会社化されたわけ。だから卑怯にもリースを圧力かけて止めさせて兵糧攻めにしたり、タレント総動員して俺の悪口を言わせまくったのね。ほんとクソ。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880902557675176074
堀江は一般投資家にも呼びかける。
《認定放送持株会社制度というのを作って20%の外資規制(マードック+孫さんのテレビ朝日株買占に対応)に加えてライブドアと楽天TBSの件で1/3以上は単独株主で持てなくしたのです。だから買収できないんす笑。マジで卑怯な奴ら。
なので、みんなで買って現役員をクビにすりゃいいんですよ。》
https://x.com/takapon_jp/status/1880905935029493852
田端信太郎のポスト。
《堀江氏と親交のある実業家・田端信太郎氏も「堀江さん!僕も6月のフジテレビに株主総会に行くための入場チケットと思って、今日、フジメディアHDの株を買いました! いっしょに行きましょう!」と呼びかけていた。》
https://x.com/tabbata/status/1880457774557253837
こんな類のポストも散見される。
《私もフジ・メディア・ホールディングスの株を100株買いました。どれだけの個人株主が日枝体制の終焉を望んでいるのかを可視化するために持ち株のキャプチャ画像をつけて #日枝解任 のタグをつけてポストするというのはどうでしょう?》
https://x.com/uranux_jp/status/1881280268956520850
日本経済新聞は1月20日付で「フジHD株、一時8%高 株主総会に関心集まり思惑買い」を掲載している。
《20日の東京株式市場でフジ・メディア・ホールディングス(HD)株が上昇し、一時前営業日比138円50銭(8%)高の1829円となった。タレントの中居正広さんと女性とのトラブルを巡り、広告主がフジテレビのCMを差し止める動きが相次いでいる。業績への悪影響が見込まれるものの、株主総会に向けた様々な思惑を背景に上昇した。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC201HD0Q5A120C2000000/
フリーランスの元女子アナでYouTuberの青木歌音が告発。
《私が女子アナ時代、フジテレビの偉い人から色々されたので告発します。》
https://www.youtube.com/watch?v=dMaDB3ieMSkhttps://x.com/memory_kanon/status/1881268228552560886
青木は1月14日にもポストしている。
《フジテレビの制作陣は悪い意味でイケイケな人が多い。
私が別の局でアナウンサーやってた時に、フジの番組制作を掛け持ちしてるお偉いさんの車によく乗せられてたんだけど、キスや身体を触らせて満足して頂くまで降ろして貰えなかった。断るとキレられる。
当時は精神おかしくなって毎回薬飲んでた。》
https://x.com/memory_kanon/status/1879010155926605894
安田菜津紀のポスト。
《今朝のサンデーモーニングでもお話しましたが、改めて。テラスハウスに出演した木村花さんが亡くなるまでの経緯をここに書いていますが、フジテレビ側は裁判所が命じる証拠提示にさえまともに応じてこなかった。不都合と向き合わない構造がないか、横断的な検証が必要では。》
https://x.com/NatsukiYasuda/status/1880814826009849858
https://d4p.world/15092/
もはや小手先が通用する局面ではあるまい。日枝久を例外としない経営陣の総入れ替えが必要だ。東京新聞は1月21日付で社説「フジテレビ会見 企業統治不全が深刻だ」を掲載している。
《同社の企業統治はもはや体をなしているとは言えない。経営トップを外部から招聘(しょうへい)し、経営陣を総入れ替えするなど解体的出直しを図らなければ、視聴者やスポンサーの信頼は回復できまい。》
《女性の立場に最大限配慮しつつ事態の徹底解明と公表を通じて再発防止につなげるのが企業統治なのではないか。週刊誌が報じるまで事実関係を伏せ、事態を悪化させた判断は理解しがたい。》
《参加メディアを制限すれば問題が沈静化すると考えたのなら、思い違いも甚だしい。フジには参加を制限しない形での記者会見をあらためて開くよう求めたい。
「第三者委」の調査も、株主である米ファンドの要請を受けてようやく設置を決め、しかも日弁連のガイドラインに基づく第三者委かどうかは不透明だという。独立性が担保されない組織の調査は信用できない。再考を強く促す。》
https://www.tokyo-np.co.jp/article/380570
北海道新聞は1月21日付で社説「フジテレビ問題 厳正調査で疑惑解明を」を掲載している。
《電波法は、電波の利用目的を「公共の福祉」の増進と定める。テレビ局はそうした役割を担って番組を制作している。
フジテレビは責任の重さを自覚して厳正な調査を行い、社会の疑問や不信に誠実に答えなければならない。》
《こうした一連の経緯からは、事態の重大性を認識し、社員の関与を含め事実確認を尽くした形跡はうかがえない。
女性の保護が重要なのは当然だ。だからといって真相解明しなくていいとはならない。
むしろ中居さんへの配慮があったのではないか。》
《フジテレビは人権を守る報道機関の使命を自覚してもらいたい。》
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1113301/
総務大臣もこの問題に言及する。「NHK NEWS WEB」は1月21日付で「村上総務相 “フジテレビは独立性を確保し早期に調査を”」を公開している。
《・・・村上総務大臣は21日の閣議のあとの記者会見で「フジテレビにおいて独立性が確保された形でできるかぎり早期に調査を進め、その結果を踏まえ、適切に判断、対応することで、スポンサーや視聴者の信頼回復に努めていただきたい」と述べ、フジテレビに対し信頼を回復させるためにも早期に対応を図るよう求める考えを示しました。》
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250121/k10014698831000.html
スポーツ報知は1月21日付で「フジテレビ、アナウンサーのタクシー移動義務づけ 直撃取材の対応のため」を掲載している。
《フジテレビのアナウンサーが出社や帰社の際、タクシー移動を義務づけられていたことが21日、分かった。
同局関係者によると、局内でアナウンサーがタレントを「接待」する食事会が常態化しているという一部報道があり、加熱する報道、直撃取材を避けるための措置という。これまでも、週刊誌記者から個人に直撃をうけた事案があった。》
https://hochi.news/articles/20250121-OHT1T51047.html
戒厳令下のフジテレビ!ことここに至ってもフジテレビ経営陣の動きは鈍い。


6)フジテレビ経営陣「完全崩壊」か?今日フジHDが臨時取締役会開催!

雑誌であれば休刊だろう。といって出版社の場合、休刊が廃業を意味するわけではない。しかし、フジテレビの場合、出版社と違って「休刊」という選択肢はあるまい。「廃業」して逃げ出すというわけにはいくまい。フジテレビが追い詰められている。
《「フジテレビに限らず日本の民放テレビ局は報道とエンタメをごっちゃにしている」という問題に切り込んだ記事です。》
https://x.com/gjmorley/status/1881558041587532187
モーリー・ロバートソンはこうポストして「PRESTDENT Online」が1月21日付で発表した牧野洋の「フジテレビはもはや「報道機関」ではない…「女性アナ上納疑惑」で露呈した"エンタメ企業化"という大問題 なぜ社内で何が起きたかを徹底取材し、スクープできないのか」を紹介している。
《フジテレビは1980年代から「楽しくなければテレビじゃない」というスローガンを掲げ、かつてバラエティ番組中心の編成で黄金時代を築いている。その意味で圧倒的にエンタメ企業だ。
経営幹部もエンタメ出身。例えば、1月17日の記者会見で失態を演じた港浩一社長。「とんねるずのみなさんのおかげです」などのバラエティ番組をヒットさせ、2022年に社長に上り詰めている。
今回の女性トラブルはエンタメ部門で起きている。週刊文春などの報道によれば、エンタメ部門がタレントや芸能事務所とズブズブの関係にあることから、いわゆる「女子アナ上納接待」といった疑惑が出ているのだ。》
《それでも電波の利用者にふさわしいのは、報道機関であってエンタメ企業ではない。報道機関は災害時に高い公共性を発揮するし、調査報道によって民主主義を支える役割も担っている。
フジテレビに報道機関としての自覚を持たせるためには、「芸能界との癒着を断ち切れ」「忖度なしに報道しろ」といった精神論を説くだけではだめだ。構造問題に切り込まなければ同様の問題はまた起きる。》
https://president.jp/articles/-/90633
「女子アナ」のアイドル化・芸能人化を加速させたのもフジテレビであった。1981年から放送された「オレたちひょうきん族」において「ひょうきんアナ」と称し、番組内で水や粉を被らせたのである。フジテレビは女子アナにとどまらず、「オールナイトフジ」では女子大生、「夕やけニャンニャン」では女子高生など「素人」を芸能人化させていくことでバラエティ番組を次々に成功させていく。
今から振り返れば、その大半がセクハラ、パワハラを是とするような内容であった。そうした体質を今日まで是正できなかったから、今回のような事件を引き起こし、現在の大騒動となっているのだろうし、少なからず同様の体質を他のテレビ局も有していると考えたほうが妥当だろう。
周知のようにいち早く反応したのがTBSだが、日本テレビもこれにつづいた。日本経済新聞は1月21日付で「日テレ、会食での接触を社内調査 フジテレビ問題」を掲載している。
《日本テレビ放送網は21日、フジテレビジョンを巡るタレントの中居正広さんと女性とのトラブルを受けて社内調査を実施すると発表した。社員などが関わる制作現場で、会食などの際に不適切な性的接触がなかったかどうかを外部の専門家も交えて聞き取り調査する。》
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC21AKX0R20C25A1000000/
日本テレビは1月21日付で「お知らせ」を発表している。
《日本テレビはこれまで、社内のみならず社外にも「通報窓口」を設置し、
ハラスメントや人権侵害などがあった場合には速やかに通報するよう、社員やスタッフに周知しております。
昨日もあらためて周知徹底したところです。
重ねて本日あらたに、制作現場などにおいて「会食等における不適切な性的接触」がなかったか、
外部の専門家も含めてヒアリングを行うことにいたしました。
日本テレビは引き続き、健全で信頼される職場づくり、コンテンツ制作に努めてまいります。》
https://www.ntv.co.jp/info/pressrelease/20250121.html
衆院議員の有田芳生がポストしている。有田はテレビにもコメンテーターとして出演するなどしているから芸能人にも知り合いがいるのだろう。
《フジテレビと中居問題。
僕が知っている女性タレントも中居被害を受けていた。
TBSが調査に出たが、これは全局の問題であり、中居問題で終わらないだろう。度し難い。》
https://x.com/aritayoshifu/status/1881643621499490636
朝日新聞デジタルは1月21日付で「キッコーマン、『くいしん坊!万才』休止をフジに要請 中居さん問題」(新田哲史)を掲載している。
《フジテレビの番組「くいしん坊!万才」の26日の放送が休止されることが分かった。単独スポンサーのキッコーマンが番組を当面休止するようフジに要請した。キッコーマンは、タレントの中居正広さんの女性トラブルにフジ幹部社員が関与していたと報じられた一連の問題を受け、「総合的に検討して放送見送りが適切だと判断した」としている。》
《「くいしん坊!万才」は1975年にリポーターを固定した現在の形で放送を始めた。毎週日曜夕方の5分間の番組で、各地の名物料理を食べ歩く。2000年からは松岡修造さんがリポーターを務め、いまは関東地方で放送されている。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1P34F9T1PULFA02FM.html
一社提供で放送50年の長寿番組だ。
この記事には書かれていないが、キッコーマンの取締役名誉会長・取締役会議長をつとめる茂木友三郎はフジ・メディア・ホールディングスの取締役(監査等委員)として名前を連ねている。
https://www.fujimediahd.co.jp/corporate/executives.html
つまり、茂木は中居の事件を2023年6月初旬に知っていた可能性があるということである。実際はどうなのか?茂木自身の口から語られてしかるべきだと私は思う。
日刊スポーツは1月21日付で「フジCM差し止め『会見での対応まずかったことが原因』広告代理店関係者/解説」を掲載している。
《「今後もスポンサーの降板の流れは続くと思います」と予測。「テレビ局に代わってCM枠を売る広告会社の人間からすると、『フジテレビでCMを流したい』と思ってもらえるように信頼を回復することが第一」とし、「今回の流れは先日の会見での対応がまずかったことが原因だと感じていますし、協賛社が集まらないと番組制作自体が揺らぎます。この流れだと今後はCM枠が安く売られ、広告費などを多く割けない企業のCMなどが流れる可能性もある」と述べた。
その上で「フジテレビとしても『何でも良いから流れればいい』ということでもないと思うので、一刻も早く対応などを公表して再び信頼を取り戻していくしかないと感じています」と明かした。》
https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202501200001044.html
それにしてもフジテレビの動きは鈍い。ガバナンスが完全崩壊しているのかもしれない。
日本マスコミ文化情報労組会議(MIC)も動いた。1月21日付で声明「フジテレビの『締め出し』記者会見に抗議する~会見をオープンにし、真摯に説明せよ~」を発表している。
《フジテレビが1月17日、タレントの中居正広氏を巡る問題に同社幹部が関与していた疑惑について、疑惑報道後に初めて開いた記者会見に対する批判が広がっている。
フジテレビ側の強い意向で出席が新聞社やスポーツ紙、通信社などで構成される「ラジオ・テレビ記者会」と、クラブ非加盟のNHKや民放各社に限られ、問題を追及してきた週刊誌をはじめ、ウェブメディアやフリー記者は入れなかった。さらに、NHKや民放各社はオブザーバー扱いで質問できず各社1人に限定。テレビ局による記者会見にもかかわらず、中継はもとより動画撮影も禁止。写真撮影も冒頭のみ、情報の解禁は会見終了後と極端な規制をしいた。記者会側は事前に会見をオープンにするよう求めていたがフジテレビは「会場が狭い」などとして拒否。記者会見では、記者から「非常に残念だ」との苦言が呈された。
記者会見においても、港浩一社長は謝罪し外部の弁護士を中心とした調査委員会の立ち上げを明言したが、疑惑を巡っては、今後の調査やプライバシー保護を理由に「回答を控える」と繰り返し、事実関係については説明を拒んだ。報道によると、識者からは「信頼回復のチャンスを自ら逃した」「被害者保護を理由に事実を隠ぺいしようとしたとの疑惑がぬぐえない」などの声が上がっている。
報道機関である以上、自らの疑惑を説明するに当たってより真摯な態度が求められるにもかかわらず、これだけ閉鎖的な条件を設定し回答を拒み続けたことは、権力の監視を担う報道機関として使命や責任を放棄したに等しい。大企業や政府機関が同様の記者会見を開いたときに反論ができなくなることにつながるからだ。フジテレビで報道に携わる社員に対してのみならず、メディアに関わる全ての働く者に対する背信行為であり、強く抗議する。フジテレビに限らず、他のメディア企業でも今後、同様の手段を取る可能性がありメディア企業の労組が集うMICとしても監視していく必要がある。
さらに、今回のケースは「中居氏と女性のトラブル」で済ませていい問題ではない。女性社員を犠牲にした「性接待疑惑」であり、女性の人権やキャリアをないがしろにしようとしたのではないかと疑われている。それだけに、幹部社員関与の有無がこれだけ社会的に関心を集め、フジテレビのCMを差し替える企業が相次いでいる。会社側の意向からの独立や透明性を真に担保した調査委員会を設置した上で、徹底的な解明が必要だ。
今後も、フジテレビは疑惑に対して真摯な説明を続けていくことが求められる。その際に開く記者会見は、週刊誌やフリー記者など取材を申請するすべてのジャーナリストが参加でき、動画撮影なども可能にするオープンな形で行うよう要求する。
日本マスコミ文化情報労組会議(M I C)<新聞労連、民放労連、出版労連、全印総連、映演労連、映演共闘、広告労 協、音楽ユニオン、電算労>》
https://www.union-net.or.jp/mic/seimei/2025_01_21-フジテレビ会見への抗議声明.pdf
朝日新聞記者・三浦英之が電子署名活動について「X」を通じて報告している。
《【告知】「フジテレビに記者会見の「やり直し」と、日弁連のガイドラインにもとづく第三者委員会による徹底調査を求める」署名が4万筆を超えました。有志一同で24日午後、フジテレビに提出。署名は23日午後5時まで。現場から声を上げることが大切だと個人的には思います》
https://x.com/miura_hideyuki/status/1881696826342138002
テレビ東京出身の下矢一良がポストしている。
《フジテレビ、ACだらけ。真面目に番組作っていた局員は自分たちのやってきたことが世の中から全否定されたと感じるだろうし、本当に悔しく、哀しいだろうな。。。もちろん被害者に適切に対処せず、碌でもない人物を重用し、記者会見などの危機対応を誤った、会社としては自業自得ではあるのだが。》
https://x.com/KazShimoya/status/1881708711544266883
「テレ朝news」は1月21日付で「フジテレビCM差し止め75社に フジHDが23日に臨時取締役会開催」を公開している。
《フジテレビによりますと、一連の報道を巡ってCMを差し止めたスポンサー企業は20日時点で、合わせて75社に上るということです。
また、親会社のフジ・メディア・ホールディングスは23日に臨時取締役会を開催することを発表しました。》
https://news.tv-asahi.co.jp/news_economy/articles/000399307.html
朝日新聞デジタルは1月21日付で「フジHDとフジテレビ、第三者委設置へ 23日に臨時取締役会で決議」(滝沢文那、堀越理菜)を掲載している。
《タレントの中居正広さんによる女性とのトラブルにフジテレビ幹部社員が関与していたと報じられている問題で、フジと親会社のフジ・メディア・ホールディングス(HD)が23日に日本弁護士連合会(日弁連)のガイドラインに基づく第三者委員会の設置を決める見通しであることがわかった。それぞれ臨時の取締役会を開いて決議するという。複数のフジ関係者が明らかにした。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1P4CTJT1PUCVL03DM.html
この臨時取締役会の要請はフジテレビ役員の提案ではなかったようだ。朝日の記事はこう書いている。
《HDの社外取締役を務める文化放送の斎藤清人社長は21日の定例会見で、HDに対し、自身を含む社外取締役7人が臨時取締役会の早期開催や第三者委員会の設置を連名で申し入れたと明らかにした。
文化放送は、HDの株式を3・33%保有し、斎藤社長はHDとフジの社外取締役を務めている。調査委について斎藤社長は、より独立性が担保された第三者委員会が適切だとし、「おそらく視聴者やスポンサー企業、広告会社も、そちらを望んでいると思う」と話した。》
何故、社外取締役の要請になってしまったのか。フジテレビ関係者は当事者能力を失ってしまっているのである。こんな無責任な連中にフジテレビの経営を任すわけにはいくまい。
下矢一良がポストしている。
《今やり直せば、宝塚のように中途半端な調査委員会で何ヶ月か浪費した挙句、調査結果に批判湧いて、調査やり直しになるよりは傷は浅くて済む。とはいえ、身内である持株会社から、フジテレビ経営陣は当事者能力に疑問符をつけられたわけで、フジ社内での求心力を保てるんだろうか。。。》
https://x.com/KazShimoya/status/1881492260136927351
「ダイヤモンドオンライン」は1月22日付で木俣正剛の「【中居問題】フジテレビ社長の『がくぜん会見』に隠された“不適切にもほどがある”まやかしとは」を発表している。
《この趨勢(註・スポンサー離れの趨勢)は時間の経過とともに、どんどん拡大すると思われます。「本当の意味での第三者委員会」をすぐに立ち上げ、メンバーを公開するのが、スポンサー離れを食い止める第一歩。しかしそれだけではなく、事件の隠蔽の責任をとって、遠藤龍之介副会長(民放連会長)や港浩一社長が辞任し、接待への関与を否定している編成部長のA氏を疑惑が晴れるまで謹慎処分にするなどの措置を発表しない限り、営業が破綻しかねません。》
https://diamond.jp/articles/-/357922
被害者は社内の「女子アナ」だけではなく社外の女性たちにも広がっている可能性もあるはずだ。鈴木エイトが次のようにポストしている。
《フジテレビ問題。各テレビ局が社内調査を行ったり声明を出しているが、局員が被害に遭ったケースだけでなく、局員が加害側となっているケースのうち、立場を利用した社外の人間への加害、立場を利用しての性加害・性搾取についても調査すべきである》
https://x.com/cult_and_fraud/status/1881711098770129064
讀賣新聞オンラインは1月22日付で「フジテレビに不信増幅、異例のCM差し止め80社近く…キッコーマン提供の『くいしん坊!万才』休止」を掲載している。
《タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルを巡り、一部週刊誌で社員の関与が報じられたフジテレビ(東京都港区)が17日に記者会見を行った後、同社へのCM出稿を差し止めた企業が相次ぎ、同社の報道では20日までに75社。読売新聞社の取材では、80社近くに増えている。個別の番組や出演者に対してではなく、テレビ局全体への不信感からCM差し止めが相次ぐのは異例だ。》
https://www.yomiuri.co.jp/national/20250121-OYT1T50180/
疑いの目はクライアントにまで向けられている。
弁護士の岡野タケシがポストしている。
《フジテレビから「早々にCMを撤退した企業」の幹部も、フジテレビから性接待を受けていた可能性があるのではないか?
フジテレビ株3万株を保有する身としては、今回の騒動をタイミングに、タレントに対する性接待だけでなく、CM出稿企業に対する性接待についても調査を求めたい。》
《フジテレビから「早々にCMを撤退した企業」を称賛する声があるが、私はそうは思わない。
CMを撤退する手際が、あまりに良すぎるのである。
「早々にCMを撤退した企業」はフジテレビと長年付き合いのある大手企業が多く、毎年多額のテレビCMを出稿している関係性から考えると、フジテレビがこれらのCM出稿企業に対して女性従業員を使った接待を持ちかけるインセンティブがある。
以下はあくまで私の憶測と考察だが、フジテレビの炎上を目にしたCM出稿企業の幹部の中には、焦った者もいるに違いない。なぜなら、これから続くであろう週刊誌への告発や第三者らの調査で、CMスポンサーとの不適切な関係性まで明らかになる可能性があるからだ。》
https://x.com/takeshibengo/status/1881859704013685063
https://x.com/takeshibengo/status/1881864927880863896
ニッポン放送は1月21日付で「『中居正広 ON&ON AIR』について」を発表している。
《ニッポン放送は1月11日から『中居正広ON & ON AIR』の放送を当面休止としてまいりましたが、現在の状況を総合的に判断し、番組を終了することにいたしました。
尚、中居正広氏ご本人からも出演辞退の申し入れがございました。》
https://www.1242.com/information/332010/
サンスポは1月21日付で「中居正広、冠ラジオも終了 残るは『だれかtoなかい』『土曜日な会』に」を掲載している。
《フジテレビ系「だれかtoなかい」(日曜後9・0)は当面放送休止しており、サンケイスポーツの取材で3月末での終了が判明している。現在、こちらも放送休止しているテレビ朝日系「中居正広の土曜日な会」(土曜前11・30)だけが、対応を協議している状態となっている。》
https://www.sanspo.com/article/20250121-GDCFGG746VCLRKYKFSLLAFYKAE/
結局、「中居正広の土曜日な会」は打ち切り。讀賣新聞オンラインは1月22日付で「『中居正広の土曜日な会』打ち切り…テレ朝『放送継続の環境にないと判断』」を掲載している。
《タレントの中居正広さん(52)の女性トラブルを巡り、テレビ朝日は22日、「中居正広の土曜日な会」を打ち切ると発表した。「視聴者の皆様からの様々なご意見、アドバタイザーの反応などを踏まえ、放送継続の環境にないと判断した」としている。中居さんにも伝えた。》
https://www.yomiuri.co.jp/culture/tv/20250122-OYT1T50136/
再びガイアツ!朝日新聞デジタルは1月22日付で「米ファンド、フジに2通目の書簡『週内にTVカメラ入れて会見を』」(真海喬生)を掲載している。
《タレントの中居正広さんによる女性とのトラブルで、米投資ファンドのダルトン・インベストメンツが、フジテレビの親会社フジ・メディア・ホールディングス(HD)に、テレビカメラを入れた会見を週内に開くことなどを書簡で求めたことが21日、分かった。
日弁連のガイドラインに沿った第三者委員会の設置も求めた。》
《フジテレビの港浩一社長らは17日に記者会見を開いたが、参加できたのは一部の報道機関で、テレビ取材は認めず、港社長は多くの質問に答えることができなかった。
ダルトンはこうした点を問題視。「疑問が残った」と指摘し、「衝突事故に他ならなかった」と批判した。「信頼を回復するどころか、正反対の効果をもたらし、評判を傷つける結果になった」とした。その上で、週内にテレビカメラを入れ、すべてのメディアが参加できる会見を開くよう求めた。》
https://digital.asahi.com/articles/AST1Q0Q25T1QUHBI00XM.html
新潮ジャーナリズムも参戦。「デイリー新潮」は1月22日付で「『A氏に多目的トイレに連れ込まれ、キスされた社員も』フジテレビ元女性社員が告発『中居さんのマネージャーが近づいてきたことも』」を発表している。
《京子さん自身もセクハラ被害に遭ったことがある。
「今はもうフジを辞めている大物プロデューサーの自宅で行われた誕生会に呼ばれた時、だんだんそのプロデューサーが酔っ払ってきて、体中をベタベタと触られて動けなくなってしまったことがありました。その場にいたタレントさんたちもちょっと引いていました」
そうした身体的なセクハラだけではなく、
「ある幹部の会合に連れていかれた時には、接待相手が性的な話をし始め、それに対する感想を執拗(しつよう)に求められました。しかもその幹部が“これからテレビ局員が面白いこと言います”などとあおって私にプレッシャーをかけるのです」》
《ただし、A氏が偉くなる過程でセクハラに関する悪評が耳に入ってくることはあった。
「ある時、編成局の女性がこう言っていたのです。“私の友達がAさんと仲良くなったんだけど、22階のイベントスペース『フォーラム』の横にある多目的トイレに連れ込まれてキスされた。それだけじゃなくて抱きつかれたり下半身を触られたりもした”と。その子は周りに“絶対許せない”と話していたそうです」》
https://www.dailyshincho.jp/article/2025/01221131/
2022年6月から2024年6月までフジテレビの専務をつとめ、現在、関西テレビで社長をつとめている大多亮が同テレビ局の定例記者会見を開催した。日本経済新聞は1月22日付で「元フジテレビ専務『中居さん問題把握当日、社長に伝えた』」を掲載している。
《トラブルが起きた当時、フジテレビの専務を務めていた大多氏は事案を把握した当日に、フジテレビの港浩一社長に伝えたことを明らかにした。
大多氏はトラブルを把握した時の受け止めを「非常に重い案件。衝撃を受けた」と話した。対応が適切だったかについては「我々の考えが足りていなかったかもしれない。そうであれば申し訳ないと思う」と述べた。
自身は事案を把握して以降、女性へのケアを優先して行動したとしつつ「企業ガバナンスとして、あの状況の中で、ほかに何かいい解決策はなかったのか常に思っていた」と語った。自身の行動を含む、フジテレビの対応に「問題ないとは思っていない。もっと何かできたのではないか」とも話した。》https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF229320S5A120C2000000/
元テレビマンはこうした説明に決して騙されないということなのか。テレビ東京出身の下矢一良がこうポストしている。
《先日のフジテレビ、そして関西テレビの大多亮社長の会見でも「『だれかtoなかい』の打ち切りは被害女性に配慮し、公にならないように時期を探っていた」という発言があったが、この主張はかなり怪しいと思っている。理由は事件把握の1年後、パリ五輪特番に中居正広氏を起用しているので。出禁と真逆。》
《1億歩譲って、フジテレビに限らず、テレビ局はどこも縦割り組織なので「スポーツ局の企画を不自然に止めると、公になるので止められなかった」という主張はあり得るが、社長と編成担当専務が知っていたなら、中居正広氏から辞退させるなど、内々に出演を止める方法はいくらでもあったはず。》
https://x.com/KazShimoya/status/1881982316219892015
https://x.com/KazShimoya/status/1882016619133829566
フジテレビ、お前はもう終わっている。


7)トランプ政権はIT関連政策も大きく転換 IT業界への影響力も増大

米国の第47代大統領に共和党のドナルド・トランプが就任した。不法移民対策やパリ協定離脱など、これまでの政権からの政策転換を打ち出しているが、IT政策についても例外ではない。
一つには、これまでも文徒で報じてきたような、米国のTikTokの事業をめぐる一連の動きがある。政権交代の直前には、《運営会社に事業売却かアメリカでのサービス停止を迫るアメリカの法律について、米連邦最高裁判所は17日、同法の差し止めを求めたTikTok側の訴えを退けた》状況にあった。
「米最高裁、TikTok禁止法を全員一致で支持 差し止め請求を退ける」(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/articles/c4gwwje854zo
そして、それに従ってドナルド・トランプの大統領就任の前日には、米国内のサービスが停止された。
「TikTok、米国でサービス停止」(CNN)
https://www.cnn.co.jp/tech/35228425.html
しかし、停止から12時間後にはサービスが復旧した。これは《トランプ次期大統領が、TikTokに対する規制法の執行を猶予する大統領令を出すと表明したこと》によるとされる。
「TikTok、米国でのサービス復旧 トランプ氏が大統領令の意向」(CNN)
https://www.cnn.co.jp/tech/35228432.html
これを受けて、TikTokは、《TikTokは声明で「トランプ次期大統領がサービスプロダイバーに対し、罰則が科されないと明確に保証してくれたことに感謝する」と述べ、この対応を「合衆国憲法の修正第1条を守り、恣意的な検閲に反対する重要な一歩だ」と評価した。また「TikTokが米国で存続できるよう、トランプ氏と協力していく」》という声明を出している。
「TikTokが米国でサービス再開--トランプ次期大統領が『方針転換』した背景」(CNET Japan)
https://japan.cnet.com/article/35228427/
そして、ドナルド・トランプは就任後に、約束どおり《「TikTok(ティックトック)」の利用を米国内で禁止する新法について、施行を75日間停止することを命じる大統領令に署名》した。
「米TikTok禁止法、施行に75日間の猶予 トランプ氏が大統領令」(CNN)
https://www.cnn.co.jp/usa/35228490.html
しかし、あくまでも「猶予」であって、TikTokが今後も同じ体制のもとで、米国内の事業を継続できるということをTikTokの運営会社に約束した救世主というわけではないようだ。むしろ、米国の資本家への事業の売却を求めるものであるようだ。記者会見の席上で、イーロン・マスクか、ラリー・エリソン(オラクルCEO)に買ってもらいたいという意向を発言している。TikTokの米国のユーザーは1億7000万人とされていることから、事業として、高い価値があるとして、追い出してしまうよりも、そのまま米国のITジャイアントに経営させたいということだろう。
「トランプ米大統領、TikTokを『イーロンかラリーに買ってもらいたい』」(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2501/22/news130.html
ちなみに、TikTokのCEOは、ドナルド・トランプの就任行事にも出席をした。
「TikTok最高経営責任者、トランプ氏就任行事出席-アプリ存続に賭ける」(ブルームバーグ)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-01-21/SQECI2T1UM0W00
また、ドナルド・トランプは就任後に、ソフトバンクグループ、オープンAI、オラクルの3社が中心となって生成AI分野に今後4年間で5千億ドル(約78兆円)を投資する計画を明らかにした。ソフトバンクグループによれば、《新会社「スターゲート・プロジェクト」を設立し、孫氏が会長に就く。米マイクロソフトや米半導体大手エヌビディアも事業に加わる。》という。
「米国にAI投資4年間で78兆円 ソフトバンクグループ含む連合」(共同通信)
https://nordot.app/1254610581021574091
さらに、ドナルド・トランプは、AIのリスクを管理するバイデン前政権の政策を覆す大統領令にも署名した。《バイデン前大統領が2023年の大統領令で、国家や経済の安全保障への影響が懸念される高度なAI技術の開発企業に、安全試験の結果などの情報を政府に提供するよう義務付けていた。偽情報の拡散対策として、政府公式コンテンツを認証する仕組みの導入も図った》が、それが《技術の進歩や言論の自由を妨げる》というトランプ大統領や共和党の主張により、廃止されたことになる。
「AIリスクの管理政策を廃止 『言論の自由』背景に」(共同通信)
https://nordot.app/1254253502607360202
AIに対して、米国が政策としてコミットするのはわからなくもない話だが、そればかりでなく、IT業界全体に対して多大な影響も与えようとしているようだ。
ブルームバーグは、トランプ大統領の就任式には、テスラのイーロン・マスク、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾス、メタ・プラットフォームズのマーク・ザッカーバーグ、アップルのティム・クック、グーグル共同創業者のセルゲイ・ブリン、マイクロソフトのサティア・ナデラの顔が見える。
「トランプ新大統領の就任式にGAFAトップ勢ぞろい もちろんイーロン・マスク氏も」(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2501/21/news106.html
彼らは、《最前列に並ぶトランプ大統領の家族のすぐ後、新政権の閣僚よりも前の列に座る破格の待遇だった》ようだ。
「グーグル・メタ・アップル… トランプ大統領就任式、CEOを好待遇」(朝日新聞デジタル)
https://www.asahi.com/articles/AST1N14MNT1NDIFI005M.html
こうしたことを想定し、元大統領のジョー・バイデンは退任演説で、《「極端な富、権力、影響力」がひと握りの人々に集中する寡頭政治が米国に根付きつつあると警告。特にテクノロジー業界の影響力が拡大していることに懸念を表明した。》と報じられている。
「バイデン退任演説、テック業界の影響力拡大に警鐘 『寡頭政治が形作られつつある』」(Forbes JAPAN)
https://forbesjapan.com/articles/detail/76523
AIやSNSなど、今後の米国の基幹となる主要な産業や技術に対するコミットを強めることは、その国の元首としては当然のことなのだろうが、これらはすでに米国だけではなく、人類全体にも影響のある産業や技術でもあるということも事実だ。

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