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Terraform奮闘日記#5 Github Actionsを用いてテストを自動化したい

こんにちは!分析屋の加成(かなり)です。
私はAWSを用いて社内の勤怠システムのAPIを開発する業務を行っています。
具体的には下図のようなAWSの構成をTerrafromを用いて構築します。

これまでにもTerraformについての記事を書いていますのでぜひチェックしてみてください!

#1:Terraformのメリットや使い方
Terrafromのメリットや使い方について記載しましたので、Terraform未経験者の人は#1から読んでみてください!!

#2:AWSのLambda関数をTerraformにて作成
実際にTerraformを使って、AWSのLambda関数を作成

#3:Lambda関数を実行するEventBridge ScheduleをTerraformにて作成

#4:Terraformを使って、IAMポリシーとIAMロールを作成

#5ではGithub Actionsを用いて、Terraformでのインフラ構築のテストを自動化するシステムを作成します。


■概要

毎回terraform planのコマンドを打って、Terraormのコードが正しく記述できているかテストをすることが面倒だったため今回Github Actionsを使って自動化しようとなりました。
やりたいことはgithub上のTerraformのファイルに更新があった際に自動的にterraform planのコマンドを実行することです。
イメージは以下。

■Github Actionsを使用する上での注意点(料金)

パブリックリポジトリで実施する場合は特に料金はかからないが、プライベートリポジトリでGithub Actionsを実行する場合は無料枠の制限があります。

〇Storage

StorageとはGithub Actionsにより生成されるファイルなどの成果物の保存領域を指します。
ログなどを出力する場合はプランに合わせて出力するサイズを注意してください。

〇Minutes(per month)

MinutesはGithub ActionsによるJobの実行時間です。
また、使用するOSによっても1分あたり何分と計測されるかが変わってきますので、注意してください。(OSはyamlファイルにて設定可能)

■Github Actionsの準備


では実際にGithub Actionsを使用するための準備をしましょう。
手順は5つです。

  • AWS上でIDプロバイダを作成

  • IDプロバイダを割り当てたIAMロールを作成

  • 作成したIAMロールのARNをgithub上の環境変数として設定

  • 利用するリポジトリに.github/workflowsフォルダを作成

  • 作成した.github/workflowsフォルダの直下にyamlファイルを作成

■AWS上でIDプロバイダを作成

まず、github actionからAWSに接続するために必要なIDプロバイダを作成します。
作成する際の設定としては2つ必要です。

  • プロバイダのタイプをOpenID Connectに設定

  • プロバイダ名に”https://token.actions.githubusercontent.com”を設定

  • 対象者に”sts.amazonaws.com”を設定

■IDプロバイダを割り当てたIAMロールを作成

作成したIDプロバイダをIAMロールに割り当てます。割り当てる際は以下のようにJSONを記載してください。

{
    "Version": "2012-10-17",
    "Statement": [
        {
            "Effect": "Allow",
            "Principal": {
                "Federated": "arn:aws:iam::<account-id>:oidc-provider/token.actions.githubusercontent.com"
            },
            "Action": "sts:AssumeRoleWithWebIdentity",
            "Condition": {
                "StringEquals": {
                    "token.actions.githubusercontent.com:aud": "sts.amazonaws.com"
                },
                "StringLike": {
                    "token.actions.githubusercontent.com:sub": "repo:<organization-name>/<repository-name>:*"
                }
            }
        }
    ]
}

■作成したIAMロールのARNをgithub上の環境変数として設定


続いて、作成したIAMロールのARNをgithub上のsecret環境変数として設定してください。

  • 設定するリポジトリを開く。

  • Settingにて、”Secret and variables”のActionを開く。

  • Secretの環境変数として、Nameに”AWS_ASSUME_ROLE”。値に作成したIAMロールのARNを設定する。

ここまででgithub actionを使用するための事前設定が完了です!!

■yamlファイルの作成


では最後に.github/workflowsフォルダを作成し、作成したフォルダ内にyamlファイルを格納します。
yamlファイルの中身についてはコメントアウトで説明しています。

name: Terraform Plan

on:
  push:
    paths:
      - 'test/**'  # 変更を監視するフォルダを指定
  pull_request:
    paths:
      - 'test/**' # 変更を監視するフォルダを指定

# AWSに接続するために必要な権限
permissions:
  id-token: write 
  contents: read

jobs:
  Plan:
    runs-on: ubuntu-latest
    steps:
      # リポジトリのコードをチェックアウト
      - name: Checkout code
        uses: actions/checkout@v4

      # Terraformをセットアップ
      - name: Setup Terraform
        uses: hashicorp/setup-terraform@v3
        with:
          terraform_version: 1.2.0  
  # 使用するTerraformのバージョンを指定。tfファイルに記載したバージョンを記載

      - name: Setup AWS Credentials
        uses: aws-actions/configure-aws-credentials@v4
        with:
          role-to-assume: ${{ secrets.AWS_ASSUME_ROLE }} 
  # github上の環境変数として設定する。
          aws-region: us-west-1

      # Terraformの初期化
      - name: Terraform Init
        working-directory: ./test  # Terraformの設定ファイルが存在するディレクトリ
        run: terraform init

      # Terraform Planの実行
      - name: Terraform Plan
        working-directory: ./test  # Terraformの設定ファイルが存在するディレクトリ
        run: terraform plan

■実施結果

ここまでの手順を実施することで、github actionを実行する準備が整いました!
では実際にファイルをtestフォルダにpushしてみましょう!
すると、Actionタブにて作成したgithub actionが起動しました!

ログを確認してみると、全て実行が完了していることがわかります。
また、この画面でTerraform Planのログを確認することでtfファイルが正しく記載されているか確認することができます。

以上でterraform plamを自動的に実行するgithub actionを作成することができました。
terraform planだけでなく、terraform applyの実行も自動化できるので、ぜひお試しください!


ここまでお読みいただき、ありがとうございました!
この記事が少しでも参考になりましたら「スキ」を押していただけると幸いです!

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