【若干ネタバレあり】フライトパニック×バイオテロ×刑事もの、韓国映画の底力を見せつける傑作『非常宣言』【映画レビュー】
★★★★☆
鑑賞日:1月7日
劇 場:109シネマズ名古屋
監 督:ハン・ジェリム
主 演:ソン・ガンホ、イ・ビョンホン
2023年1発目。
どの映画を見ようか検索していたら、この作品が引っかかった。
出演はソン・ガンホにイ・ビョンホンと豪華。
予告からして面白そうだ。
これが大正解。
だいたいは予告通りに、上空を飛ぶ航空機内でバイオテロが起こり乗り合わせたイ・ビョンホンが犯人と対峙し、地上にいるソン・ガンホ演じる刑事が真相を解明しようと躍起になるといった感じで進む。
テンポ良く進行していくのだが、この主演2人に困難が次から次へと襲ってくる。
「あー、これで解決だ。終わりだ」と思っていたら、また新たな問題が発生し、それも何とかなったと思ったら、またしても立ちふさがる奴が現れてとどんどん展開していく。
それは、テロの犯人であり、彼の務めていた製薬会社であり、同じ飛行機の乗客であり、アメリカ政府であり、日本政府であり、韓国政府であり、韓国国民である。
最後の方で乗客全員がある選択をするのだが、「マジか、そんな結末もあり得るのか・・・」と思わず絶句。その前後で、ソン・ガンホが意を決して取るある行動にも絶句。そうでもしないと、この事態は収拾しないのだ。
もう一人の主役、イ・ビョンホンも勿論カッコイイ。
感染した副操縦士に代わって、元パイロットであるイ・ビョンホンが操縦するのだが、航空パニック映画としても充分に見応えがある。
自衛隊の威嚇のシーンとか『トップガン マーヴェリック』級だ。
お話も映像も演出も役者も凄い!
年明けから良いものが見れた。
大満足。
(text by President TRM)