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『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2015年公開)【映画レビュー】

★★★★★
鑑賞日:2022年6月11日
劇場:Amazon Prime Video


第2次大戦の時、ドイツの暗号機「エニグマ」の解読に成功した天才数学者アラン・チューリングの実話をもとに制作された映画、脚本家のグレアム・ムーアの思い入れが強い

この映画 ストーリーが複雑と言うより 主人公の”アラン・チューリング”自身が複雑
数学者 同性愛者 アスペルガー症候群 いろんな要素が濃過ぎて・・・・
でも 映画の中では その全てがバランスよく映し出されている。

アスペルガー症候群の彼を支えたジョーン・クラークの存在が大きく感じた。

人と上手く接する事の出来ないアランをクラークが上手く誘導して周りとの緩衝材のような役割をする。そのおかげでチームはまとまりを持つ
アランとジョーンは婚約するが アランは同性愛者ゆえに婚約は解消
しかし、アランの亡くなるまで親友としての関係は続く

アスペルガー症候群のアランと言う暗号をジョーンと言う解読機が翻訳したのかな?
影の功労者かも


“時として 誰も想像しないような人物が想像できない偉業を 成し遂げる”

映画の最初と最後に出てくる言葉 その通りかも 付け加えると
“誰も想像しない方法で偉業を成し遂げた”とも言える

当時の英国法により猥褻罪で有罪になる
1年間のホルモン治療を強制される
その後 1957年6月7日 自殺する 享年41歳

戦後 この事実は軍事機密だった為 50年以上経ってから明るみになった。
2013年エリザベス女王が彼に死後恩赦を与え
彼の偉業を称えた。

この映画 LGBTQとか アスペルガー症候群に興味のある人に是非見て欲しいと思った。

(text by 丞蔵)

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