読書記録 #2『浜村渚の計算ノート』
はじめに
投稿2回目は前回『十角館の殺人』の次に読んだ本になります。
随分前に購入したまま、全く手つかずだったためこの機会に読了しました。
本記事は自身の読書記録用に記述しています。
ネタバレ等もあるかもしれませんので、ご覧いただく際はご注意ください。
本書を選んだきっかけ
3,4年前に青柳碧人 氏著 『むかしむかしあるところに、死体がありました。』を読了し、当シリーズにハマり同著『赤ずきん、旅の途中で死体と出会う。』も読んでいたため、青柳碧人氏はその当時より知っていました。
1年以上も前になりますが、漫画の新刊を見に書店に訪れた際、表記の『浜村渚の計算ノート』がポップ付きで売り出されており、目が止まりました。自身が理系出身ということもあり数学が好き、かつ同著者の作品も好きということもあり購入しました。
しかしながら、そのときは特に読書にハマっているわけでもなく、購入後も読むことなく本棚に置かれている状態で、
今回読書にハマった際、次に読む本として眠らせていた本書を選びました。
本書について
あらすじ
読書期間
2023年12月14日(木) ~ 12月17日(日)
感想
本書はすでに数学や理系科目が教育としての意味合いが低くなり、かわりに道徳や音楽、演劇などの教育を推し進めている世界で、天才数学者・高木源一郎が数学の地位向上を目的にテロ活動を起こすといったところから始まります。
いわゆる「天才 VS 天才」・・・ではなく、浜村渚の独壇場で多少のピンチこそあれ、大概は天才数学少女が難なく解決する物語と感じました。
というのも、この「浜村渚の計算ノート」はシリーズ化されており、
あらすじに出てきている天才数学者・高木源一郎はテロ組織「黒い三角定規」のボスとなっており、
本書では高木源一郎の部下 対 浜村渚の事件が4本立てになっているため、浜村渚の圧勝となっています。
まだ2作目以降を読んでいないがおそらく今後、高木源一郎 対 浜村渚が見れるのかな?
またそれぞれの事件には、数学が絡んでおり、
・四色問題
・悪魔の数字「0」
・フィボナッチ数列
・円周率
等をうまく事件にからめて作られ、
随所で「なるほど!」となりながら読むことができました。
特に悪魔の数字「0」については解決方法が個人的に一番好きで面白かった事件です。
ページ数も多くなく、それぞれの事件も独立しているため、読みやすい作品でした。
最後に
青柳碧人氏の作品は世界観が独特で、大人も子供も楽しめる作品が多いと感じます。
本書も数学が事件に絡められていますが、解説も難しく書かれておらず、数学に明るくない方でも読みやすいのではと思いました。
教育本ではないですが、数学に苦手意識のある人はこのような小説をとっかかりにして数学に触れるのもありなのかなと感じた作品です。
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