読書記録 #9『ファラオの密室』
はじめに
ついに!最近の本に手を伸ばせました!
白川尚史 氏著『ファラオの密室』です。
昔のエジプトが舞台で読みにくいかなと思いきや、流石のこのミス大賞。
分かりやすく面白い一冊でした。
本記事は自身の読書記録用に記述しています。
ネタバレ等もあるかもしれませんので、ご覧いただく際はご注意ください。
本書を選んだきっかけ
読書にハマりここ最近でたくさんの小説を購入しました。
本書もその一冊で、店頭に並んでおり、昨年のこのミス大賞作品。
すぐに購入し本棚に並べ笑みを浮かべていましたが、こんなに早くに手を出すつもりはなかったんですね。
他にも読みたい本が沢山あったので。。
ところが、購入してすぐに友人から本書がテレビで紹介されており貸してほしいとの依頼が。
優先度を繰り上げ本書に手を伸ばしました。
本書について
あらすじ
読書期間
2024年2月1日(木) ~ 2月27日(火)
感想
セティがかっこよかったです!!
古代エジプトの話とあって、世界観で共感できることはないですが、当時の世界観や倫理観は分かりやすく表現されており、本当にこんな感じの時代なんだろうなと没入感の大きい作品でした。
話はセティが亡くなった場面から始まりました。
本書における古代エジプトでは、亡くなった際、死者は真実を司る神マアトによる冥界の審判を受け、生前の行いにより、死後の世界で暮らせるか冥界の獣に心臓を食べられるかが決められます。
亡くなったセティの審判になった際、マアトから心臓が欠けているため正しく審判ができない。このままでは永遠に現世を彷徨い続けることとなると言われ、現世に戻り心臓の欠けている真相を探すことから物語は始まります。
本書はセティが主観の話と、カリという奴隷少女の目線での話が交互に綴られており、話自体は古代エジプトが舞台のため、世界観を想像するのが難しいですが、話の作りがとても上手で物語にのめり込みました。
特にカリの話では奴隷制度の生々しさを表現されており、読むのがしんどかったです。。😅
セティの話とカリの話が交わる終盤は、読み進める手が止まりませんでした。
最後に
ここ最近ゲームにハマりすぎってこちらが更新できていないですね。。
少数ではありますが、フォローしてくださっている方には申し訳ないです。
少し更新頻度は落ちると思ます。。
今作は話題の一冊ということで手に取った本書でしたが、本当に面白かったです。
あまりSF×ミステリといったジャンルを読みませんが、万人におすすめできる作品かと思います。