【映画】「ヴィレッジ」感想・レビュー・解説
うーーーーーーん、という感じ。良いか悪いかで言うなら「良い」んだけど、うーーーーーんって感じ。
とにかく、役者はとても良かった。主要な役を演じる役者陣が、凄く良い。どの役にもハマってる感じだし、「人気の役者を集めて映画を作ってみました」みたいな映画では全然なかったのが良かったと思う。
特に横浜流星は、「闇落ち」した役が似合う。なんとなく僕が見る横浜流星は、大体闇落ちしている印象だ。メチャクチャイケメンなのに、ナチュラルな「陰」を出せる感じは流石だなと思う。なかなか同じような雰囲気を出せる俳優っていないよなぁ。
また、非常に珍しいと思うが、この映画では「能」が中心的な存在としてある。そして、同じ伝統芸能という括りで、中村獅童が絶妙にハマる。
個人的には、奥平大兼と作間龍斗が印象的だった。奥平大兼は、「MOTHER」で初めてその存在を知って驚き、「マイスモールランド」でも良い演技をしていたなぁ、と思う。奥平大兼は、見る度に毎回「あー、どっかで見た記憶があるんだよなぁ」と思う感じで、それが、まだそこまで知名度がなかった頃の菅田将暉っぽい匂いを感じる。
作間龍斗は、「ひらいて」っていう映画で山田杏奈と主役的な役をやっていた。その時にはジャニーズの人だとは知らず、後からHiHi Jetsの人だと知って驚いた記憶がある。僕の感触では、ジャニーズファンはもちろん知っているだろうけど、まだまだ世間的な知名度はそこまで高くないだろうから、そういう意味でも、彼のような存在が今作でああいう感じの役どころを演じるのは絶妙だなと感じた。
というわけで、役者陣はとても良かった。
個人的に、ストーリーがどうにもうーーーーーーん、という感じだった。僕は普段映画を観る時には、メモ帳片手にあれこれ書きながら観ているのだけど、今作では、冒頭30分ぐらいを過ぎて以降、メモを取ることがなくなってしまった。普段なら、気になるセリフが出てきたり、なんか感じたことがあったりしたらメモするんだけど、そういうのが全然ない。とにかく、僕には「ピンとくる何か」が全然なかった。
とにかく、横浜流星が印象的だった。