【映画】「英国式庭園殺人事件 4Kリマスター」感想・レビュー・解説

さて、あいも変わらず、誰なのか知らない監督の、何なのか分からない映画を観に行った。ピーター・グリーナウェイという監督で、1982年公開の映画のようだ。

冒頭が、何かパーティーのような場なのだが、そこでセリフが矢継ぎ早に展開され、おいおいなんだこれ、となるが、しばらくすると状況がシンプルに集約される。舞台は1694年のイギリス、パーティーに招かれた画家ネヴィルが、屋敷の婦人から絵を頼まれる。主人が、家族のこと以上に庭園のことばかり気にかける人物なのだが、その主人が2週間ほど邸宅を留守にする間に、12枚の絵を描いてくれというのだ。画家はその依頼を渋る。自分は退屈な依頼には高額の請求をするし、この仕事は退屈そうだし、恐らくあなたには支払えないだろうから、というのだ。なかなか農家の出なのだが、その実力や名声もあり、なかなか傲慢な人物なのだ。

そこで婦人は、パーティーの場で画家が自身に興味を抱いていたことを利用し、「絵を描くために滞在している間、あなたの望むままに密会し、快楽の要求に応える」という条件を入れ、どうにか契約にこぎつける。画家の方も条件を出し、絵を描く際には自身の指示にすべて従うようにと求めた。こうして翌日から彼は、これから描こうとする場所を完全に人払いし、絵を描くのに打ち込んでいく。

しかしその絵の中には、娘の部屋の窓に長い梯子が掛けられていたり、謎のシーツが描きこまれていたりする。その絵に娘が抗議するのだが、ネヴィルは「私は見たものを見たまま描くのだ」と言って聞かない。その後なんと、絵に描かれた「違和感」は、屋敷の主人の死と完全犯罪を暗示するものではないかという話になり……。

みたいな物語だ。

分かったような分からないようなという感じで、ウトウトしつつ観てたこともあり、なんとも言えない感じの作品だった。とにかくみんな、特に男が同じような格好(ネヴィル以外)をしているので見分けがつかず、人物を認識するのにかなり苦労した。

まあとにかく、ヘンな話だったなぁ。

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