【映画】「ファースト・カウ」感想・レビュー・解説
さて、決して悪くはなかったのだけど、うーんという感じではあった。メチャクチャ面白かった、みたいな感じにはならないなぁ。
アメリカンドリームを目指して、未開拓の地へとやってきた料理人のクッキーと中国人移民のキング・ルーが主人公。この地で幅を利かす権力者の仲買商が雌牛を1頭連れてきたことで物語が動き出す。主人公の2人は、何かチャンスはないかといろいろ考えるが、ある日、その雌牛から勝手にとったミルクでクッキーがドーナツを作り、これでいけるとキング・ルーが確信を持つ。甘いドーナツはすぐさま評判となり売れていくが、やがて仲買商から、ウチに来てカラフティを作ってくれないかと頼まれ……。
というような話です。
派手さのない映画だろうと想像していたから、その点は想像通りだったのだけど、しかしそれにしても特に何が起こるわけでもない物語で、ちょっと僕的には退屈だった。別にサスペンスフルな展開を求めているとかではないけど、もう少し何かあってもいいんじゃないかという気がした。
あと、これも「電気が存在しなかった当時のリアル」という意味では正しいと理解してはいるけど、ただ、「とにかく画面がひたすら暗い」のが大変だった。特に夜のシーンは、本当にほぼ何も見えないぐらい。最初、2人で夜中に雌牛の乳を絞りに行く場面など、牛の姿がちゃんと映るまで、マジで何をやってるんだかさっぱり分からなかった。もしかしたら「映画館で観るのに向いてない作品」だったりするかもなぁ。いや、分からんけど。
こういう作品が評価されるのはなんとなく分からないではないけど、やっぱり「玄人向けだなぁ」と感じてしまうし、ちょっと僕には合わなかったかな。
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