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わたしたちの集大成。紙の同人誌『文と生活』を刊行します

月刊文芸誌で1年間、こつこつと小説を発表し続けてきた文活。このたび、「文活」小説の傑作選と書き下ろしをまとめた書籍『文と生活』を刊行します!

なにかと時間に追われて。じっくりと何かをたのしむ心の余裕がなくて。現代でふつうに暮らしているだけで、生活からうっすら消えていく「小説を読む」という営み。それをもう一度、生活の中に取り入れられるような、そんな本をつくりました。

『生活には物語がみちている。』を掲げて1年間活動してきた、わたしたち文活のすべてが、つまっています。ぜひお手に取っていただきたいです。

12編の小説を掲載。ボリュームもたっぷり、全192ページです。

本書の内容

メインの内容は、作家6名が作品を寄せてつくる短編集。二部構成になっています。

前半は、傑作選アンソロジー『或る生活』。「生活に根ざした」テーマで等身大の物語をたのしめる小説を、過去の作品から6編収録しました。

◆収録作品
西平麻依『コインランドリーで朝食を』(2021年1月号より)
・雪柳あうこ『あたためてみたのだけど』(2020年12月号より)
・みくりや佐代子『CALL』(2021年6月号より)
・左頬にほくろ『鏡の中の子』(2021年8月号より)
・北木鉄『旗』(2021年4月号より)
・なみきかずし『トウキョウ』(2021年5月号より)

後半は、群像劇『猫が消えた日』。書きおろしです。「猫の銅像がとつぜん消えた」事件を題材に、おなじ街、おなじ日に起きた6つの物語を、それぞれの作家が寄せています。

◆収録作品
・北木鉄『まる』
・雪柳あうこ『シュレーディンガーとポッキーの消失による哲学的省察』
・なみきかずし『猫とドロケイ』
 ・西平麻依『花の名前』
・みくりや佐代子『都会の男』
・左頬にほくろ『駅前猫と三時』
※これらの作品は、11月の月刊マガジン内でもお読みいただけます。

さらに巻末には、運営よもぎさんのエッセイ『伝播する、創作意欲』を収録。ボリュームたっぷりの全192ページです。

この本のために撮影したこだわりの表紙写真は、フィルムカメラでの撮り下ろし。

購入方法

・WEB
WEBで買いたい!という方はネットショップ「BASE」で下記のリンクからお求めいただけます。印刷の都合で、発送は12月中旬ごろを予定しております。

・実地販売
また、11/23(火・祝)には文学フリマ東京で『文と生活』を実地販売します!

当日、お店には運営のなみきかずし・よもぎと作家の北木鉄が立つ予定です。ようやくご時世も落ち着いてきたこの機会。ぜひ読者のみなさんともお会いしたいです。

また、当日販売ぶんは、ちょっぴりお得な値段でお求めいただけるかもしれません。

参加作家

『文と生活』は7名のクリエイターが集まってつくりました。

なみきかずし
1995年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業。在学中に文芸系の研究会で小説執筆をはじめる。現在はメディアプラットフォーム「note」のディレクターとして幅広いジャンルでクリエイターのサポートに従事。


よもぎ

1996年生まれ。高円寺在住のエンジニア。日々、システムの開発・運用業務に従事している。デザイン制作や映像・音声編集が得意。好きなものはラジオとフィルムカメラ。餃子と公園があればしあわせ。


みくりや佐代子

広島在住のエッセイスト。音楽や映画を考察するエンタメ系ライターとしても活動。著書に短編エッセイ集『あの子は「かわいい」をむしゃむしゃ食べる』がある。好きなコンテンツはアイドル・お笑い・邦ロック。


左頬にほくろ
91年生、天秤座、関西人。執筆内容は気づけばこぼれていたようなもの。「#また乾杯しよう」投稿コンテスト・キリン特別賞受賞。エンタメが生きがい、ドラマ鑑賞は真剣に。永遠の好物は江國香織/アンナチュラル/カルテット。


西平麻依 /まいも

noteで掌編と短編小説を執筆中。エッセイの出版は『アイスクリームならラムレーズン』(しおまち書房)、共著『でも、ふりかえれば甘ったるく』(株式会社シネボーイ/PAPER PAPER)。岡山県岡山市出身。


雪柳あうこ
長崎県生まれ、東京都在住。noteや各詩誌等で詩・小説をのんびりとつとつと執筆中。2020年、第29回詩と思想新人賞を受賞。2021年、単著(詩集)『追伸、この先の地平より』(土曜美術社出版販売)を刊行。


北木 鉄

Twitter、note、同人誌などで小説の執筆活動を行う。短編小説を書くことが多い。2018年からは文学フリマに参加。創作活動を始めたのは高校1年生のとき。口癖は「あーおもしろかった」。

おわりに:生活には物語がみちている。

「生活には物語がみちている。」をテーマに活動を続けて、はや1年。

月刊文芸誌は、書いてもすぐ次の締めきりがやってきます。ずっと次の小説のことを頭でぼんやり考えているような日々は、うそぶいて掲げた「生活には物語がみちている。」のテーマを身をもって証明するような日々でした。

この同人誌には傑作選と群像劇企画が載っています。

1年書きつづけてきた60作以上の作品から傑作や掲載順を選ぶこと。
ひとつのテーマに沿って、お互いの作品とコラボしながら群像劇を描くこと。

それらは、やっぱりコツコツとやってきたからできたことで。
手前味噌ですが、一朝一夕ではつくれない、とっておきの一冊に仕上げられました。

わたしたちの思いが込められた一冊。
ぜひお手に取っていただきたいと思います。

文:なみきかずし



同人誌 『文と生活』 書誌情報

書名:文と生活
著者:なみきかずし,よもぎ,みくりや佐代子,左頬にほくろ,西平麻依,雪柳あうこ,北木鉄
発行:ノベルメディア文活
定価:1,500円
判型:B6判
頁数:192頁
販売:BASE特設ページ (https://bunkatsu.base.shop/items/54931672


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