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宇宙寺院打ち上げへ初の法要 総本山醍醐寺
※文化時報2021年2月11日号の掲載記事です。
宇宙寺院の建立を計画している真言宗醍醐派総本山醍醐寺(仲田順和座主、京都市伏見区)は8日、同寺霊宝館で初の「宇宙法要」を営んだ。壁瀬宥雅執行長を導師に、僧侶9人が出仕し、宇宙全体の平和と病魔退散を祈った。今後も月1回、定例で営む。
宇宙寺院の名称は、浄天院劫蘊寺。超小型人工衛星(10㌢×20㌢×30㌢)の内部に大日如来や曼荼羅をまつり、高度400~500㌔の軌道に乗せる。京都大学発の人工衛星ベンチャー、テラスペース株式会社(北川貞大代表取締役、同市左京区)と共同で、2023年の打ち上げを目指す。
法要は、薬師三尊像(国宝)の宝前に大日如来坐像を安置して営み、動画投稿サイト「ユーチューブ」で生配信された。仲田順英執行と北川代表の対談も行われた。
浄天院劫蘊寺のホームページでは宇宙寺院に保存される願い事を募っており、すでに小惑星探査機「はやぶさ2」のさらなる任務成功や、新型コロナウイルス退散祈願などのメッセージが寄せられているという。
北川代表は「お預かりした願い事を確実に宇宙へ届けるとともに、日本の宇宙産業を育てる一助になればと思う」。仲田執行は「生かされている小さな命が大切だと実感できる寺院にしたい。他のお寺からも、ご賛同いただきたい」と話した。
宇宙寺院として打ち上げられる人工衛星のイメージ図(テラスペース株式会社提供)
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