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ネイティブライクへの道〈17〉~私の理想、語らせてください~

Welcome again to "A Journey to a Native-Like Speaker of English"!

このシリーズは、ELSA Speak という発音トレーニングアプリの効果を調べるとともに、私の英語教員としてのつぶやきを載せています。

このアプリは、Hikaruさんの記事で初めて知りました。

前回の投稿から今までの進捗状況

12月25日(金)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音81%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢99%)

12月27日(日)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音81%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢96%)

12月28日(月)82%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音80%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢97%)

12月29日(火)82%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音80%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢97%)

12月30日(水)82%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音80%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢96%)

12月31日(木)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング100%, 発音81%, 流暢性88%, イントネーション80%, 強勢97%)

1月1日(金)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング98%, 発音81%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢97%)

1月2日(土)83%ネイティブ「上級者」 (リスニング98%, 発音82%, 流暢性88%, イントネーション79%, 強勢96%)

最近、手こずっているのが、/dʒ/ の発音。例えば、large の ge の部分。私が発音すると、/z/ の音になってしまうのです。これは、nose の se の部分の音。

でも、何回も試行錯誤して、トマトモヤさんのおっしゃるように、舌を喉の奥に引き込むイメージで、そして、「ジ」ではなく「ヂュ」の感じで言うようにしたら、点数は上がりました。ただ、単語1語でなく、文やフレーズの中にある場合、一遍にいろんなことを気にしなくてはいけないので、難しいですよね。

大学入試に英語は必要か?

お正月なので、思い切って、実現ほぼ不可能な夢の話をさせてください。高校教師としての私の(周囲からは受け入れられない)理想の話。

と言っても、このシリーズの第10回でお話ししたことの続きなのですが…。

私は大学入試科目に英語は含めないでほしいと長年願っています(大学で英語や英文学や外国語関連の分野を専攻する場合を除いて)。

またこの話か…と思った方、ごめんなさい(笑)。でも、最後に新しい視点からお話ししますので、どうかお付き合いください。

この記事で挙げた理由を箇条書きにしてみます。

1.従来型の大学入試の英語筆記テスト(文法・語彙・訳読中心)は、使えない英語教育を助長する。(文法を学ぶことが重要でないといっているのではありません。文法を学ぶことは絶対必要です。ただ、大学入試で難解な文法問題をたくさん出すのはよくないと言っているのです。)
2.文科省が導入しようとしている(しかし頓挫している)英語の4技能を測る民間テストは、公平性を維持するのが難しい
3.高校時代に4技能型の英語教育をガッツリやったところで、高校卒業後も頑張らないと、忘れる。(だから、高校では「英語」は「音楽」みたいな選択科目でよい。)
4.英語を大学の入試科目にせずに、大学の卒業要件に英語の4技能を測る民間テストのスコアを(各大学の状況に応じて)設定すればよい。大学時代にネイティブの先生などにしごいてもらえばよい。その方が、社会に出てから英語を使える。(大学で教えるには、教免が要らないので、ネイティブが単独で授業を受け持てる。ただし、中学校の英文法が身についていること前提。)

これに、もう1つ、付け加えたいと思います。

5.高校生には、英語以外に大事なこと、学ぶべきことがたーくさんあるのです!4技能型のテストで高得点を出すには、英語漬けの生活をしなくてはいけません。英語好きな生徒なら良いですが、そうでない子には実質無理!かわいそう!

他の教科の勉強だけでなく、部活、学校行事、趣味なども大事。英語中心の生活をさせることがベストとは思えません。

それに、上の3.で書いたように、高校生で英語漬けをしたって、大学で1年間英語にほとんど触れない時期があったら、身につけたスキルは失われます!野球やピアノと同じなんです。常に練習していないと、維持できないんです。


分かってます、英語を入試科目から外すなんて、実現するはずがないことは!日本には受験英語で生計を立てている方達が、たーくさんいます。私も仕事の100%ではないですが、仕事で深く関わっています。

すみません、同じことを何回も言って。ホントは「大学入試の今後を予想する」ってタイトルで書くつもりが、その前提のところで長くなってしまいました。

今後の大学入試については、次回(またはその次?)に書きます。

That's all for now! See you next time! Until then, keep practicing!

「ネイティブライク」という言葉について… native-like という形容詞で、「ネイティブ・スピーカーではないけれど、それに非常に近い」という意味です。
「ネイティブ・スピーカー」という概念について… 応用言語学者の中には、ネイティブ・スピーカー至上主義(native speakerism)を批判する人も少なくありません。私も、ネイティブ・スピーカー至上主義は支持しません。私がこの記事で「ネイティブライクになりたい」と言うのは、発音練習が私の趣味だからです。英語はいろんな文化的背景を持った人たちがコミュニケーションのツールとして、第2言語として使うものですから、その人たちの第1言語(母語)に影響された英語(訛りのある英語)が使われるのは当然のことです。訛りのある英語も、アメリカやイギリスのニュースキャスターが使う英語も、言語として優劣は無いと考えています。世界には、native speaker の英語教師よりも non-native speaker の英語教師の方が、はるかに数多く存在します。私もその non-native speaking teacher of English であることを誇りに思っています。
私(1970年生まれ、インターネットが登場する前に大人になった)の英語学習歴… 子供英会話教室(当時はまれ)に通ったのがきっかけで、中学生頃から自分で英語漬けの生活を始める(中学校での壮絶ないじめからの逃避願望もあった)。NHKラジオ講座、文化放送「百万人の英語」、FEN(在日米軍ラジオ放送)、アメリカ映画、アメリカの十代向け雑誌など。フツーの公立中に通いながら、中2で英検2級。高校は海外帰国生が全生徒の3分の2という私立高校(ICU高校)で、アメリカ英語の洗礼を受ける。帰国生に負けまいと英会話スクールに通う。高2で英検準1級。高3で英語の先生に帰国生と間違われて内心ガッツポーズ(笑)。大学(ICU)で英語専攻。英会話スクールにも同時に通う。大学2年で英検1級。アメリカ人の教授について卒論も英語で書く。アメリカの大学院に1年在籍、アメリカ史を専攻して挫折して帰国。高校の英語教員になり、25年。その間、TOEIC 980点、通訳ガイド(通訳案内士)、TESOL(英語教授法)修士号(Temple University Japan)を取得。NHKラジオ講座は中学生以来、時々ブランクはあるけれど、聞いている。今は、アメリカのリアリティ番組にドはまり中。Podcast も好き。

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