「ゲームなんて悪!」と思っていたオカンがなぜeスポーツにドハマりして、チームを立ち上げたのか?
eスポーツって大学生や高校生が楽しむものって思っていませんか?
実は、eスポーツは幅広い年齢層に人気なのです。
今回は、バトルロイヤルゲームPUBG、eスポーツのプロシーンの魅力についてMOMA(モマ)さんに話をうかがいました。
MOMAさんは、高校生の息子さんの母親で、昼は事務の仕事をしつつ、夜はeスポーツチームFour Man Bow(以下、4MB)の代表としてスクリム(練習試合)や大会に付き添う活動をされています。
ゲームがあまり好きではなかったMOMAさんが、どんなきっかけでPUBGに出会い、eスポーツの「競技」にひかれたのでしょうか。
「ママもゲーム配信見てみー!」と声をかけられて
息子さんが小学生の頃、MOMAさんは息子さんの将来を心配していたそうです。
「2017年かな、息子がいーっつもYouTubeを見ていたんですよ。人と戦うゲームを見すぎて、息子が暴力的な子どもになったらどうしようって思っていました。だから『YouTubeばっかり見ないで勉強しなさい!』って息子に言っていました。そうしたら、ある日『ママも見てみー?』と勧められたんです」
親として子どもが夢中になるものを知っておこうと、MOMAさんは軽い気持ちでYouTubeのゲーム配信を見てみました。
「そのときに見たYouTubeが、2BRO.の弟者さんの配信だったんです。もうね、このチョイスがよかったんだと思います!弟者さんって、プレイも上手いし、言葉遣いがとても丁寧だし。しかもイケボじゃないですか?」
息子さんの一言がきっかけで、2BRO.の配信を見るようになったMOMAさん。しばらくして、弟者さんがPUBGをプレイし始めました。その配信がMOMAさんにとってのPUBGとの出会いになります。
PUBGを見てゲームの印象が変わった
PUBGにはストーリーがあるんです!
MOMAさんは、PUBGが撃ち合うだけのゲームではないと気づきました。
「PUBGって、ただ撃ち合いをするゲームかと思いきや、ストーリーがあるんです!ゲームが始まったら、パラシュートで降りて、物資(武器や防具のこと)を探しますよね。そして、ドン勝(最後まで生き残ること。バトルロイヤルゲームの勝利)を獲るために、仲間と協力して戦うじゃないですか」
ゲームばっかりしていたらバカになる?とんでもない!
「ゲームばっかりしていたらバカになると思っていました。でも、PUBGって、どう戦うかその戦略を立てないといけないし、仲間とのコミュニケーションも大事だし…。自分で判断する力とかピンチを抜け出す力も必要なんだって気づきました」
そしてハマったPUBGの沼
ゲームの世界にもプロがいるんだ!
ゲーム配信を見るようになってしばらくしたある日、MOMAさんはPUBGのプロ選手の試合があることを知りました。
「Punirimっていう今行われているPSJ(PUBG SCRIM JAPAN)の前身のスクリム(プロ選手が出る練習試合)を見たんです。それが、もう…ほんっと、それまで色々なゲーム実況で見てきたプレイと全然違って」
MOMAさんは、プロ選手の洗練されたプレイにすっかり魅了されてしまったそうです。
「キャラの動きが全然違うんですよね。プロ選手は、頭をちょこちょこと出したり身体を隠したりするんですよ。あと、プロ選手って、車の動かし方も違うし、撃ち合いは強いし。エイムは美しいし。プロのVC(ボイスチャット(選手はゲームをプレイ中、声を掛け合いながらプレイします))の内容が、配信者と全然違いました。プロチームの緊迫感が伝わってきたんです。ゲームの世界にもプロの選手がいるんだ!と知りました」
酔い止めの薬を飲んでPUBGをプレイしたことも
PUBGのゲームとしての魅力と競技としての魅力にひかれたMOMAさん。ついに自分でPUBGをプレイし始めます。
「40才の誕生日にゲーミングパソコンを買って、PUBGをプレイしました。でも私、画面酔いをしてしまって、長時間プレイできなかったんです…。酔い止めの薬を飲んでプレイした時期もありましたけど、今はもう薬は飲まなくなりました。長時間はプレイできないけれど、配信を観に来てくれる方とお喋りしながらゲームを楽しんでいます」
PUBGのチームも作った!
MOMAさんは、一緒にPUBGを楽しんでいた仲間と一緒にPUBGの大会に出場するチームを作ることになり、選手を集めました。それが今も代表を務めるチーム4MBです。
「4MBはアマチュアチームだけど、いつ選手がプロ選手になっても恥ずかしくないように、プロとしての意識とかSNSでの発言について色々口うるさく言っています。4MBの強さを大会でもっと見せたいですね」
主婦の方にもPUBGを観て楽しんでほしい
チームだけでなく、PUBGの競技シーン全体がもっと盛り上がってほしいと思っているそうです。
「eスポーツが…PUBGがもっと盛り上がってほしいなって。私みたいに、ゲームなんて悪だと思っている主婦の方にもPUBGを観て楽しんでほしいですね」
MOMAさんは、お友達やご家族と旅行に行ったり、映画を見に行ったりするのが好きなのだそうです。図書館で働いていた経歴もお持ちで、読書家でもあります。
チームでコミュニケーションを取りながら勝利を目指して戦うPUBGの競技としての面白さと、ストーリー性のあるPUBGのゲームとしての面白さが、MOMAさんの「友達や家族とコミュニケーションを取るのが好き」な部分や「本や映画のストーリーを楽しむのが好き」な部分と、パズルのピースのようにぴったりと合致したのだと感じました。
4MBを日本一のチームにしたい
MOMAさんをPUBG沼に引き込んだ息子さんは、今では高校生に。そこで、もし息子さんがeスポーツ選手になりたいと言い出したらどうするのか聞いてみました。
「挑戦したらいいと思いますね!そもそも必死でやりたいと思えるものに出会えるってとっても素敵なことで。私には4MBを日本一のチームにするという夢があるんです。その夢のために私もがんばっているので、息子にも自分自身にストッパーをかけないでほしいです。たとえプロになれなくても、必死でやってきたことはきっと財産になると思いますし」
息子さん、4MB、PUBGとたくさんの推しに囲まれ毎日を楽しむMOMAさん。MOMAさんの底抜けに明るい笑い声に、真夏の太陽のようにギラギラした力強さを感じました。
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