#4 食べられなくなったのか、食べなかったのか。食べなくなると、どうなるか。【食事編②】
前回からの続きになります。
私のぶっ飛んでいった食に対する欲はどうなるのか・・・
私がうつ病を診断を受けたのは、4年前の8月のことでした。
その1カ月前に、人事異動の内示があり、もともとどうにもいかなかった日々の中に、自力では解消しがたいストレスが乗っかってきました。
人事を受けるか、断って辞めるか、どちらかを考えた時、断って辞める道を選ぶことにしました。
が。
なんと、”それなら諸々の経緯も振り返り考えて、人事は取りやめる”、ということで人事異動が白紙になりました。
しかし今度は、”出た人事を自分のせいで白紙にしてしまった”という自責の念が強くなり、やっぱり自力では解消しがたいストレスが乗っかってきました。
その結果、食事が一気にとれなくなりました。
”暑かったし、忙しかったし、夏バテかなー”
”そのうち食べられるようになるだろう”
ぐらいに思っていたけど、どうにも食べたくならない。
朝ごはんはウィダインゼリーとか、食べない、コーヒーとか、たしかそんな生活。
お昼ごはんは、お弁当を買ってみるけど、食べる気がしない。そのうち残す量が増えて、食べない自分を見られるのが嫌で、お昼休み自体を自席で過ごすようになりました。
夜ごはんなんて考えることもなくなり、その時間はシャワーの時間にあてられました。
2週間で4キロぐらい痩せて、どうしたものかと思い、近所の内科に行き、胃腸の働きをよくするお薬をもらって帰ってきました。
が、その薬の副作用が気になってあまり飲めませんでした。(高プロラクチン血症で乳汁が出てきちゃうのです)
そんなことをしている間にどうなったか・・・・・
2か月で10キロ近く痩せました。
”Haruがどうやら食事をとっていないらしい”
”具合が悪そう”
”痩せた”
というのは瞬く間に職場で噂になりましたが、本人はそんなことを気にしいる余裕など全くなく。
何か食べないと・・・という気持ちだけで、プリンやら杏仁豆腐やら食べてましたが、どう考えてもカロリーが足りていない。
こんなことになる前は、おなかがへこんだ姿を鏡で見ると喜んでいたのに、
ダイエットなんてしたこともない人間がどんどん痩せると、
痩せていくことが怖くなる
というどうにもならない恐怖が乗っかってきます。
周囲はどんどん私から引いていき、
「食べれないんだから食事に誘っても意味ないよ」
とどんどんお誘いは減り、人との交流は少なくなっていく。
私も食べられないから、寂しいけれど、仕方ないとあきらめていく。
こうやって距離が出来て、人が離れていくことを感じてしまう。
仕事に行かないと居場所がなくなるみたいで、休めない。
そうやって痩せていく過程の中で、ずっと並行していた症状は、改めて書くとして、最終的に痩せるとどうなるか。
寒くなる
夏なのに寒い。
エアコンなんて全然いらないぐらい。ブランケット2枚使いして仕事をしていました。
寒い。なぜ寒いのか。
栄養士の友人に聞いたところ、
”食べないことで、カロリーが入ってこないから、体は自分を守ろうとして代謝を下げるんだよ。代謝が下がると熱を出すことをやめるから、寒くなるんだよ。だからカロリー取らないとその寒いのは取れないよ”
という、至ってシンプルな答えが返ってきました。
いま、食べたくない方。
いま、食べられない方。
味がしないからと食べていない方。
いらっしゃると思います。
これが、食べなくなった果ての、行きつくところです。。